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大人になるとはなにか、そして生き直すことは出来るのか

火曜日に図書館から3冊借りてきて、昨日あっという間に1冊読み終えてしまいました。それくらい面白く、惹きつけられた作品と言えます。

今日はその作品について書かせていただきます。


読んだ本の紹介

書き下ろしが、2023年10月10日に中央公論新社から336ページの単行本として発売されました。

あらすじ

卒業後7年ぶりに再会した、北海道立白麗高校3年6組の元クラスメートたち。それは同窓会ではなく、クラス担任だった水野先生の葬儀だった。思いがけず再会した皆は、高校時代の思い出話に花を咲かせる。そして水野が授業中におこした〝事件〟が切っ掛けで不登校になったクラスメートがいたことを思い出す――。

Amazon内容紹介

この本を選んだ理由

題名にある葬式と同窓会に惹かれました。私の年齢だと同窓生がなくなることも珍しくなく、葬式で同級生に会うことも多いのです。

感想

物語を引っ張る現在学校図書館司書として勤務する柏崎優菜、白麗高校1年時、優菜を仲間はずれし、今は小説家としてデビューしようとしている北別府華、優菜の優しさを理解し、今も親友であり、現在大学院生として研究に励む碓氷彩海、高3時彩海に告白するも断られ、現在銀行員の傍ら動画配信に励む望月凛、望月が告白しようとしたまさにその時、1年から告白され、あっさり断る、現在市役所職員の一木暁来良、そして本が好きで柏崎優菜を慕う故・水野の一人娘で現在白麗高校1年生の水野思。この6人を軸に過去と現在を交錯しながら、話は進んでいきます。

水野教諭がたった1日離婚という家庭問題で苦悩し、精神をやられた日に、船守という学生を集中して叱ってしまうという失態を犯し、それを機に彼は不登校になってしまいます。

葬儀後、再会した彼らがその話を思い出し、各自を高校時代へと引き戻していくのです。登場する6人の高校時代に、ほろ苦い思い出があり、今も棘のように突き刺さっているのが、まだ20代という若さを感じさせ、高いところから鑑賞させてもらっている感じでした。

こういう小説というには、どういう分野になるのでしょうか。著者の作品の幅を感じました。次回作も楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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