見出し画像

木爾チレン著「みんな蛍を殺したかった」

今朝から地震が相次いでいます。お住まいの地域はご無事でしょうか?
こちらも少し揺れました。今後もいつ何時起こるかわかりません。気を引き締めたいと改めて感じています。

さて私はブクログというwebのブックサービスを利用していて、先日の通信で、未来屋書店の書店員さんによる未来屋書店小説大賞の候補作が発表されていました。

10作品のうち5作品は既に読み終えていますが、未読作品で図書館で貸し出し可能だったこの作品から読みました。

京都の底辺高校と呼ばれる女子校に通うオタク女子三人、校内でもスクールカースト底辺の扱いを受けてきた。そんなある日、東京から息を呑むほど美しい少女・蛍が転校してきた。生物部とは名ばかりのオタク部に三人は集まり、それぞれの趣味に没頭していると、蛍が入部希望と現れ「私もね、オタクなの」と告白する。次第に友人として絆を深める四人だったが、ある日、蛍が線路に飛び込んで死んでしまう。真相がわからぬまま、やがて年月が経ち、蛍がのこした悲劇の歪みに絡めとられていく――(amazon内容紹介より)

著者は「女による女のためのR-18文学賞」優秀賞受賞者だそうで、著者初のミステリーということもあり、amazonでの評価は高いです。

 本作はオタクという設定の登場人物4人 七瀬蛍、五十嵐雪、大川桜、猫井栞 の心情を丁寧に描くことによって、心の中に巣くう澱みを描いたとされてます。確かに容姿に気にし仲間はずれを恐れる敏感な年頃の高校時代はいつ問題が起こってもおかしくないでしょう。

女の世界はどの年齢も集団になると難しいし、中高生の年齢なら尚更です。その点を未来屋書店員さんたちも共感されたのだと感じます。

 ただ登場人物4人の家庭の設定があまりにも酷で、今の時代何でもありかもしれないけれど、もっと未来を託す若者へのメッセージ性のある作品に受賞してほしいと感じました。

#シニア #いなか暮らし #つぶやき #毎日note #毎日更新 #みんな蛍を殺したかった #木爾チレン #二見書房 #読書感想文 #本のある暮らし #読書好きな人と繋がりたい #시골생활 #주부야키 #독서 #고맙습니다  #canva #未来屋書店小説大賞候補作



この記事が参加している募集

読書感想文

いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。