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画家・絵本作家にして名エッセイスト

午前中母の通院に付き添い、そのあと1週間分の買い物を済ませ、帰宅したらドッと疲れて、しばらく放心状態でした。

さて昨日は隙間時間に2020年12月に亡くなった安野光雅さんのエッセイを読みました。

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画家・絵本作家にして名エッセイストの著者が、独自の視点でとらえた森羅万象をつづる、軍隊に行ったころの話、森鴎外の『椋鳥通信』、数学の天才、大志の歌、津和野弁の日本国憲法、オランダのスケベニンゲン、河盛好蔵の文章、西洋からくり人形「オートマタ」、中国の明言、ロダンの作品、シチリアの老人、ピカソの絵、パリで会った女性、「本当にあった」珍談、ゴッホの生家、田舎で教師をしていたころ、美術館での囲碁教室、インスタ映え、『線路は続くよどこまでも』、年寄りの練習、中国の占い、トイレのドア、池上彰、ピサの斜塔、津和野の美人一家、生家の宿屋……書き留めたミニエッセイ317編を収録。1980年の『算私語録』以来、『散語拾語』『村の広場』『語前語後』『忙中閑語』と書き継いできた名物エッセイのシリーズ最新刊。(「BOOKデータベースより)

本作は雑誌「数学教室」に2014年から2019年の間に掲載されたものに書き下ろしを含め、2020年8月に刊行されました。

本の帯にはこうあります。

ひらめきの中に今がある。
旅の日、幼い日がよみがえる。
思いは世界を駆けめぐる。

私が気になったり、納得したりした部分を挙げてみます。


著者が好きだった河盛好蔵が勧める愛読書5冊
吉田兼好「徒然草」
福沢諭吉「福翁自伝」
夏目漱石「書簡集」
河上肇「自叙伝」
永井荷風「断腸亭日乗」
を読みたびに、日本人である私自身を自覚し、反省し、また慰め、勇気づけられる。
数年前から日本の行事だけを楽しむことにした。心の引き出しのスペースに余裕ができて、スッキリと気持ちがよい。だが、恵方巻きだけは子ども頃に習慣がなく、引き出しに入れることができずにいる。
今は電車の中にいる人はほとんどスマホを見ている。その中で1人の若い女性だけが文庫本を読んでいた。心和む風景だ。「本を読めば美しくなれる」というのは本当だと実感した。

著者は私の伯母世代に近いけれど、生きてきた時代が近いので、驚いたり、感じたり、納得する場面に共通点が多い気がしました。

次々私の先人が亡くなっていき、寂しい限りです。気がつけば、新刊の著者が全て自分より若いという日が遠くない気がします。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
私はこれから少し横になろうと思います。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、どうかご自愛ください。

昨日のnoteは↓

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