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ペアリングイベントのはなし ④~カクテル3杯目、モクテル2杯目

ということでまさかのイレギュラーカクテル&モクテル2杯目(モクテル1杯目は次回に)。

まずは両方ともレシピ。

【Mocktail】
パイナップルジュース 30ml
煮切った味醂 10ml
紅茶 25ml
スニフターでスワリングしてサーブ。

【cocktail】
マイヤーズラム 30ml
味醂 10ml
小ぶりのブランデーグラスでスワリングしてサーブ。

モクテル2杯目を作るにあたってはどうやってアンダー出すかを考えた結果、「煮切った味醂を使う」に行き着いた。
ではそれに合わせるメインを何にするか?
以前にパイナップル × 黒味醂 & テキーラでカクテルを作ったことがあり、相性の良さはわかっていたのでジュースにパインをチョイス。経験が役に立ったくれた。
パインの爽やかさがありつつもしっかりと重く、コクのある甘味は紅茶のタンニンともカラメリーな要素を持つ味醂とも相性が良い。
味醂は独特の香りと甘味に好き嫌いが分かれるところだけど、ここは使い方次第。
紅茶のタンニンでマスキング、アンダーとパースを出す隠し味的にした。またパインとは違う甘味で複雑さを出すにもひと役買っている。

ここで思いついたのがマイヤーズ×味醂のカクテル。
「味醂てカラメリーだよな」ってモクテル製作時に改めて感じたところから繋がった。80's辺りのブレンデッドウイスキーをイメージした。
素直にオールドボトルのストレートにすれば良いのかも知れないけれど、それじゃこのイベントの趣旨に反するし何よりこちらが面白くない。逃げたと思われるのも癪だし。

なぜマイヤーズかというとお菓子に使えたりするくらいリーズナブルな価格が使った理由…ではないです。
手持ちで使えそうなラムは試した結果である。
言い方は悪くなるけど、チープな甘みと樽感&酸味が味醂とよくマッチしてくれた。
たぶん一番のポイントはマイヤーズの持つ酸味。ここをうまく残しつつ絶妙に円くまとめ込んだ。

これらは共に、ほんの少しだけど意外性ある組み合わせでできたのは個人的に満足。

次回はドリンクの最後。モクテル1杯目。では。

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