BANZAI

古くから伝承される日本の伝統工芸の奥深い魅力や、活躍が期待されるアーチストの作品を多く…

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古くから伝承される日本の伝統工芸の奥深い魅力や、活躍が期待されるアーチストの作品を多くの人に伝えるために、取材、インタビューを掲載しています。もの作りがその土地の活性化に繋がっていくこと、もの作りの輪が世界を視野に広がっていくことを目指したメディア展開を行っていきます。

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ものづくりを軸に、豊かに、元気に、笑顔になる。「BANZAI」始動します!

唐突ですが、表題のとおり「BANZAI」という屋号で活動を始めました。 目的、目標はなかなか壮大です。 ものづくりを軸として、人が豊かに、元気に、笑顔になること。 もう少し具体的、簡潔に言うと、日本各地の小さな村や町が、その地に古くから根付く文化や伝統、産物の魅力を多くの人に知ってもらい、活性化の可能性を広げていく。 これが、私たちの大きな目標であり、ブレることのない思いでもあります。 さて、町おこし、村おこし、地方創生…活性化を連想させる言葉をよく耳にします。 様々な取組

    • 想像の世界から飛び出した!「カミクボユウスケ」ファンタジーランドの仲間たち

      カミクボユウスケさん。 ロボットや機関車など、メカニックなものをモチーフにした陶芸作品で人気上昇中のアーチストです。 わたしが初めてカミクボさんの作品を知ったのは、昨年の夏の初めの頃でした。 偶然、SNSに発信されていた作品が目にとまり、他にない作風に興味が湧いたのがきっかけで、その後、個展を訪れて作者であるカミクボさんにお会いすることができました。 個展では、展示台にずらりと並んだ作品のどれもが予想以上に個性豊かで、あれもこれもと、ついつい目移りが止まらず…。すっかりワ

      • 異彩を放つガラスアーティスト・木村直樹さんが提案する生活空間の輝き。

        北海道、小樽。 この北の大地に工房を構えるガラス作家、木村直樹さん。 ガラス産業で有名な小樽の町から車で20分、小さな漁村に工房を構え、独自のスタイルでガラス作家として活躍されている。 小樽は古くからガラス産業が盛んで、街の中心である小樽運河の周辺にガラス商品を取り扱う店や製作所、工房が集まり共存共栄を続けている。 木村直樹という作家は、そうした環境から一線を画しているように思え、群れから離れた孤高の一匹狼のような方なのだろうと、勝手に想像を膨らませていた。 けれど、実際に

        • 独創的、創意工夫、ゆるぎないビジョン。ゼロからの起業で“障がい者アート“にかける思い。

          今回は、障がい者アートがテーマ。 お話を伺ったのは、作り手であるアーチストではありません。 「一般社団法人障がい者アート協会」代表理事の熊本豊敏さん。 障がい者の描いた作品=障がい者アートの秘めたる可能性に着目し、障がい者と社会を繋ぐ仕組み作りへのチャレンジを続けています。 事業家として、障がい者の支援者として、両方の視点から障がい者アートについての思いを語り、社会との橋渡となる斬新な仕組み作りや、これからの展開について等々、興味深いお話しをたくさん聞かせていただきました。

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        • 想像の世界から飛び出した!「カミクボユウスケ」ファンタジーランドの仲間たち

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          仏師・鈴木謙太郎さんが提案する心のひとやすみ。“仏様と一緒の暮らし“。

          「仏師」という職業をご存じですか? 仏師とは、仏像を専門に作る彫刻家のことです。 今回、仏像彫刻の匠、鈴木謙太郎さんにお話を伺い、“仏様と一緒の暮らし“について考える機会をいただきました。 これまで、たくさんの方にインタビューさせていただきましたが、仏様との距離がこんなにも近い方にお話しを伺うのは、わたしにとって初めての経験となります。 まるで観音様のような柔和な印象で、一言ひと言、話される言葉に繊細さが溢れている鈴木さんとの仏様談話。世界中に不安が広がる今、より多くの方

          仏師・鈴木謙太郎さんが提案する心のひとやすみ。“仏様と一緒の暮らし“。

          売れる作品にあと一歩!作品+魅力的な体験⇒購買。売れるストーリーを作ってみよう。Vol.1

          モノを売るのは簡単なことではありません。 どうしたら売れるのか?消費者に求められる商品とは何か? 永遠のテーマですね。 商品を売るために行う販売促進の方法は多種類あります。企業は多くの努力と知恵とそしてお金をかけて、販売を促進するために幾種もの企画を実施しています。とくに、店舗を持たない通信販売やイメージが重要視される化粧品業界などは広告宣伝費の割合が高い傾向があり、売り上げの15~20%が一般的という説も。売るためには経費もかかってしまうようです。 では、量産体制のない工房

          売れる作品にあと一歩!作品+魅力的な体験⇒購買。売れるストーリーを作ってみよう。Vol.1

          陶芸作家・腰越祐貴 リアル過ぎない生き物ワールドの魅力。

          今、わたしが見ているのは、カエル、トカゲ、サワガニ、カメレオン。どれも手の平に乗るほどのコンパクトサイズだけれど、お世辞にもカワイイとは言えない生き物たち。 それでも、なんともいえないその滑稽な表情を見ていると、肩の力が抜けて、癒されていく感じがします。 この今にも動き出しそうな生き物たちは、息をしていません。陶芸作品なので当たり前なのですが、じっとしているからいくらでも眺めていることができます。 多くが器にへばりつくようにくっついて、その姿がまたなんともコミカルで、愛嬌いっ

          陶芸作家・腰越祐貴 リアル過ぎない生き物ワールドの魅力。

          “笑って帰れるお寺”をめざしてお寺改革に挑戦する、仏教界の風雲児・尾藤住職。

          都心から約40分。千葉県市川市、「市川大野駅」を降りて閑静な住宅街を5分も歩くと650年の歴史ある寺、光胤山本光寺が見えてくる。 境内にはおしゃべりや笑い声が聞こえ、まるで公園のように人が集っていた。買い物帰りの主婦が話し込んでいたり、若いカップルが腕を組み、楽しそうに「パワースポット」と書かれたエリアを巡り歩いている。 650年と聞いて枯れた風情のある古寺をイメージしていたが、想像と違い、明るくて開放的な雰囲気があり、お寺特有の敷居の高さは感じられない。 今回、取材させて

          “笑って帰れるお寺”をめざしてお寺改革に挑戦する、仏教界の風雲児・尾藤住職。

          1000年先まで残したい。そのために今、何が必要?

          日本の伝統工芸が時代とともに衰退していることは、売上高や職人の減少など、数字を見てもあきらかな事実です。これから100年先、いえいえもっと1000年先まで残したい匠の技。どんな工夫をしたら、時代の変化に対応していけるのでしょう。 必要なことは何か。BANZAI視点で考えてみました。 ミシュラン★評価。見習いたい世界共通のわかりやすさ。 三つ星評価で有名なミシュランガイドは、フランスのタイヤメーカーであるミシュラン社が発行する100年の歴史を持つガイドブックですが、レストラ

          1000年先まで残したい。そのために今、何が必要?

          のびやかでおおらか。“自然の生き物”を多彩な糸で表現する刺繍アーチスト。

          社会福祉法人地蔵会が運営する「空と海」は、ものづくりと身体づくりをコンセプトにして、障害福祉サービス事業所の運営を行っています。 建物の周辺には季節の彩りが美しい森林があり、毎朝、体操と森林散歩を1時間行うのが日課。体を動かすと、頭もすっきり。自然からリラクゼーション効果をたっぷりもらって1日が始まっていきます。 ここには、通所者を思いやり、居心地のよさとやりがいを見つけられる環境があります。工房で皆さんが制作する様子を見ていると、障害は決してマイナスではなく、プラスにな

          のびやかでおおらか。“自然の生き物”を多彩な糸で表現する刺繍アーチスト。

          自然が詰まった和紙づくりを大切にする紙漉きアーチスト。

          社会福祉法人地蔵会が運営する障害福祉サービス事業所「空と海」では、現在、様々なものづくりを行っていますが、開設当初からずっと続いているのが紙漉きです。 ※「空と海」に関しては「INTAVEW NO.1 機織りArtist せいかさん」記事もご参考に。 ギャラリーやレストラン「らんどね」で、自然素材をふんだんに使った印象的な和紙の作品を見かけました。工房で行われている紙漉きから生まれた作品です。敷地に自生する木々を原材料に加工していく作業からはじまり、かなりの手間をかけて作り

          自然が詰まった和紙づくりを大切にする紙漉きアーチスト。

          目線は未来へ。総火造り鋏刃物工芸の伝統を守る匠の挑戦。

          鍛冶屋という職業があります。江戸末期から昭和初期の時代が全盛期。そこからは時代とともに職人の数も激減し、今では“鍛冶屋”という言葉さえ耳にすることがなくなってしまいました。 鍛冶屋って今もいるの? 驚く方もいると思いますが、そんなふうに思っている人、本当にいるんです。多くの伝統工芸が、後継者不足や価格競争など、様々な問題で存続の危機に面しています。包丁や鋏を作る鍛冶屋もその中のひとつ。存在価値を伝える前に、存在することを知らしめていく必要があるのかもしれません。 鍛冶屋の

          目線は未来へ。総火造り鋏刃物工芸の伝統を守る匠の挑戦。

          5Gの時代到来!伝統工芸、ハンドメイドのものづくりはどう、変わる?

          ご挨拶が遅れてしまいました。明けましておめでとうございます。 昨年末からBANZAIは活動を始め、伝統工芸をはじめとするものづくりに携わる方々を取材し、作品だけでなく、作り手の思いを伝える記事をnoteに掲載しています。 今年はさらに一歩前に進むことができるよう、いただいたご縁を大切にして、その輪を大きく広げることを目標にしていきます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年最初の記事掲載になりますが、気になる話題の“5G“をテーマにしてみました。次世代ネットワークと

          5Gの時代到来!伝統工芸、ハンドメイドのものづくりはどう、変わる?

          心のままに糸を繋ぐ。無心に織る。人をHappyにする機織りアーチスト

          12月に入り、世間はなんとなくザワついている。 師走の挨拶まわりをして、忘年会に参加して、年賀状書いて、大掃除して、バーゲンセール…。 知らないうちにスケジュールがいっぱいで、時間に追われている。街のイルミネーションの人工的な輝きもキレイだけどまぶしすぎて苦手…。 心からあったまれるところに行きたいな。 そんなふうに感じる人は、私が訪れた「空と海」の話に興味を持ってもらえるかもしれません。 「空と海」は社会福祉法人地蔵会が運営する障害福祉サービス事業所です。 23年も前

          心のままに糸を繋ぐ。無心に織る。人をHappyにする機織りアーチスト

          障害をプラスに。ものづくりに垣根はない!

          「BANZAI」には、ご挨拶で述べさせていただいた他に追記したい大切なビジョンがあります。 それは、伝統や継承といった伝統工芸のイメージからはピンとこないかもしれません。 それでも、実現させたい「BANZAI」のこだわりです。 私は以前、障害のある方々が働く場を取材させていただいたことがありました。 就労内容は調理、DM封入、チラシの折り込み、マスコット作り、カフェの接客等々。 どの取材も私にとってとても印象深く、たくさんの気づきをいただいた貴重な経験になりました。その中で

          障害をプラスに。ものづくりに垣根はない!

          なんで「BANZAI」?

          はじめての投稿でご挨拶をさせていただきました。 2回の投稿となる今回は、もう少しBANZAIについて知っていただき、興味を持ってもらえたらと思い、少々ご説明させていただきます。 それでは、ネーミングの「BANZAI」について。 とはいっても、長々と書き連ねるほどの奥深い物語があるわけではないのです。 BANZAIは読んだとおり、万歳です。 今はあまり耳にしませんが、「万歳!万歳!」と両手をあげて歓喜する。 そうです、その万歳です。 意味も同じ。日本人ならほとんどの方が知っ

          なんで「BANZAI」?