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売れる作品にあと一歩!作品+魅力的な体験⇒購買。売れるストーリーを作ってみよう。Vol.1

モノを売るのは簡単なことではありません。
どうしたら売れるのか?消費者に求められる商品とは何か?
永遠のテーマですね。
商品を売るために行う販売促進の方法は多種類あります。企業は多くの努力と知恵とそしてお金をかけて、販売を促進するために幾種もの企画を実施しています。とくに、店舗を持たない通信販売やイメージが重要視される化粧品業界などは広告宣伝費の割合が高い傾向があり、売り上げの15~20%が一般的という説も。売るためには経費もかかってしまうようです。
では、量産体制のない工房やアーチストの場合、経費をかけずに売上を伸ばすにはどうしたらよいのか。
簡単なことではありません。
けれど、努力と知恵を屈指して経費を抑え、売れる方法を見つけ出しているケースもたくさんあります。

今回は一例として、「ストーリーマーケティング」などど言われるセールスの手法、付加価値を印象付ける物語を伝えることで、購買へと結びつける工夫をご提案したいと思います。

作り手の想い、メッセージから物語を創る。物語の付加価値効果が購買への鍵になる。

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ストーリーマーケティングは、商品やサービスに「物語=ストーリー」を付加して消費者を惹き付けるマーケティング手法のことです。
それってどんなこと?かというと…、
作り手はどんなことをイメージして、どんな想いで作ったのか。
それをまず言葉にしてみる。それが「ストーリー=物語り」となります。
作品だけをフォーカスするのではなく、物語から魅力的な体験や心が震えるトキメキを得ることができるという印象を、消費者に与えることができます。
そうしたプラス@の価値が吸引力となり、新規顧客の開拓にも効果的。ブランディングにつながることもあり、一層、作品の価値を高めることができます。ぜひ、トライしてみてください!

季節の魅力、期間限定の希少価値を感じる物語で、購入へのアクションを即す。

実際に店頭で見かけた、期間限定の一例をご紹介します。

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冬から春へ、季節が移り変わるころ、トレンドショップは早くも春らしいディスプレイ、春商品でいっぱいでした。陶芸作家の器を多く取り扱っているインテリアショップに立ち寄ると、大皿、小皿、カップなど、淡いトーンの黄色い色の器が目に留まりました。
なんとなく、外国の食卓に似合いそうな洒落た雰囲気の器たち。黄色い陶器は珍しい気がして、器に近づくと作家からのメッセージカードが添えられていました。

メッセージカード ↓
ミモザという花をイメージした器です。
花言葉は「感謝」です。
イタリアでは、3月8日に大切な人へ、
ミモザの花を贈り
感謝の気持ちを伝える
ステキな習慣があるそうです。

あなたの大切な人が笑顔になるように
ミモザ色の器とともに、感謝を気持ちを届けてみませんか。


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イタリアでは、3月8日「国際女性デー(International Women’s Day)」に、男性が女性に日頃の感謝の気持ちを込めて、ミモザの花を贈る習慣があります。
作家は作品のデザインにミモザ色である黄色を起用し、感謝DAYにちなんだ物語をメッセージで伝えていました。
日本では馴染みがない習慣ですが、それがかえって新鮮に感じます。
メッセージカードを読んで、大切な人が喜ぶ顔が浮かんできます。さらにミモザ色の器に料理がもられ、食事を楽しむ自分の姿が想像しやすく、関心は一気に高まります。
この実例のように、日にちが限られていると、購買への選択スピードを早めるのにも効果的だと思いました。

日本は四季があり、季節ごとに装いや生活環境を変えて、季節の彩を楽しむ習慣があります。季節の変わりめは購買意識が高まる時期。タイミングをあわせてその季節ならではの魅力や記念日など、期間限定のストーリーをつくり、メッセージする。物語の素材はたくさんあるので、季節をテーマにした物語は想像しやすく、チャレンジしやすいかと思います。

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ストーリーマーケティングについて、次回は作品のテーマ、作家の想いをストーリーにして伝える事例をお伝えします。

Writing:Rie Maeda


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