マガジンのカバー画像

ベトナム生活

20
ベトナム生活の雑記
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

ベトナム生活5年目突入

ベトナム生活5年目突入

ハノイに住んで、もうすぐ4年になる。4年という文字を見ると、その長さに愕然とするが、体感的にはあっという間だった。今でも、はじめてこの国に来た時のことをはっきりと覚えている。

フィリピンでの語学留学を終えた僕が、マニラからLCCでハノイのノイバイ国際空港に降り立ったのは、4年前の5月だった。

深夜着の便で、日はとうに落ち、空港も無機質で薄暗かった。排他的な社会主義国の雰囲気を感じながら、VIS

もっとみる
[ベトナム考察] 待ち受け画面と自己肯定感

[ベトナム考察] 待ち受け画面と自己肯定感

ベトナム人は自己肯定感が高い。と、思う。

今や多くのベトナム人がスマホを持ち歩き、日本人以上に使いこなしている。こういった電子機器の値段は、日本とさほど変わらない。それなのに、多くの若者が最新のiphoneを所持している姿をよく見かける。

一体、どうやって購入費用を工面しているのか心配になる。そして、特筆すべきは、高確率で自分の顔を待ち受け画面にしていることだ。

女性の場合は、写真加工アプリ

もっとみる
ハノイはもうすぐ春

ハノイはもうすぐ春

バイクに乗る時に受ける風が、心なしか優しくなってきた。

東南アジアは1年中暑いと勘違いされることが多いけれど、実はそんなこともなくて。ベトナムでも、ホーチミンシティに代表される南部のように、1年中気温が高く、季節は雨季と乾季の2つだけ。という地域もあるにはある。

だけれど、ハノイには日本と同じように四季があって、冬場はそれなりに冷え込む。気温で言えば15℃とかなのだけど、湿度が高いせいか、体感

もっとみる
[ベトナム考察] ご飯を残す

[ベトナム考察] ご飯を残す

ベトナムの人は、よくご飯を残す。

それも、お金持ちが豪華なレストランでたくさん注文して残すというのとは趣が違って、一般庶民、誤解を恐れずに言えば、貧しい部類に入るであろう人たちの間にも、この「残す文化」が浸透している。

ベトナムで最も安価に外食を済ませるのなら、「コムビンザン」という店になる。作りおきのおかず数品とご飯をワンプレートで食べさせる店で、ハノイなどの都市部で、大体150〜200円ぐ

もっとみる
[ベトナム考察] すぐ迷子になるベトナム人

[ベトナム考察] すぐ迷子になるベトナム人

どうでもいい話だけれど、最近、髪を伸ばしている。理由は「外国人扱い」してもらうためだ。

日本人とベトナム人の顔は、同じではないけれど、極めて似ていると思う。ベトナムは東南アジアの国だけれど、タイやフィリピンのように浅黒い人は少ない。顔もいわゆる「東南アジア人」と聞いて思い浮かべるような、鼻が潰れた二重瞼のワンパターンではなくて、鼻筋の通った人もいるし、一重瞼の人もいる。

歴史的に中国との繋がり

もっとみる