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bandshijin
2020年2月10日 07:28
手をつないでいると、いつも何かを伝えることができる。ぎゅっと握ればいいのだ。それに込められたメッセージは何か。手をつないだ二人にならば、わかるのかもしれない。 魂と聞くと、熱いものを想起する。温度があるイメージだ。滾っている、その温度を隠せずに滲み出て伝わってしまう。そんな、抽出された表情。 やわらかいものは、触れるものの影響を受けやすい。かたいものがやわらかいものにぎゅっと押し付けら
2020年2月8日 06:57
よく、手が滑って茶わんの類いを割る。 ばんばん、壊れている、人々のなかにあって。 壊そうなんて意思はないのに 毎日、だいたい決まったところに出て行って、仕事をする。 そのつもりはないのに、自分のからだの一部がぶつかったり、はたき落としてしまうなんてこともある。 仕事が終わったら、毎日決まった建物に帰ってくる。 割れてしまう。割ってしまう。 おおむね
2019年6月11日 07:40
海は大きい。鯨だって大きいのに、そんな鯨が泳いでも余るくらいに、海は大きい。 大きい鯨の中には、こどもがいる。こどもを宿した鯨とそっくりどころか、その鯨が小さかったときと同じ姿をしている。そのこどもは、その鯨自身なのだ。 海は広い。いや、大きい。大きいから、こどものままじゃ泳ぎきれない。だからこどもは、大きい姿になる。それで、海を泳いでいく。それでも、やっぱり海は広い。いや、大きい。