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8. デビッド・ブラナシのマーゴ作り


ブラナシはほぼ斧一本で全部やってた

G : あと一個聞きたかったのが、この時マーゴ作りのために使ってたツールってどんなんやったんですか?

H : ツールってノミのこと?

G : ノミとか樹皮をはぐ道具とか。大きなナイフとかでやってたのか。

H : 皮はぎはブラナシは斧。斧一本。全部斧一本。

G : へぇ!今回ね、ぼくの所と三上さんの所に来たDavid Brianさんもマーゴの樹皮も基本的なシェイプも斧一本でやってましたよ。

H : ブラナシは斧一本。

G : ていうことは大分上手ですよね、斧の扱い。

H : なんかゴリゴリずーっとやってたもんね?

[David Blanasi making Mako by an axe]

M : あんなに簡単にめくれんねやって思いながら見てたもん。

H : だからそれをまねしてオレも自分のマーゴは全部機械使わずやるって言って、はりきって言ってるんだよ、あのビデオの中で。

M : そうそう

H : めっちゃはりきってる。どっか違うチャンネル開いとったと思う絶対。パキパキなっとるもんあれ。

G : じゃぁ使ってたツールというと斧とヤスリくらい?

H : まぁヤスリもかけてたかなぁ、ぐらいの。ブッシュでバサって切ったやつの両はしはノコギリで切ってたけど、ヤスリはまぁ使ってなかったなぁ。

M : 長いマイナスのドライバー使ってた。あれで穴広げてやってた。

G : でも斧でシェイプしたら表面ボコボコになるじゃないですか?

H : けっこうボコボコやった

G : あっ、ボコボコでした?最後、斧でシャー、シャーみたいな感じでデコボコ取っていくみたいな感じなんですか?

H : シャー、シャーってやってた。オレは自分のは持って帰ってからヤスリかけて、トゲささらんように、ちょっと滑らかにして


手切れるんちゃうかっていうくらいものすごい研いでる

G : ほんま限られたツールですよね

H : うん。だからほぼ斧一本で全部やってたなぁ。

G : イダキ・マスターの作り方見てたら、長いブッシュナイフみたいなやつで樹皮はいだり、荒削りするんですけど。あーいうのはしないんですね?

H : あれはたぶんインドネシアから後で入ってきたんじゃない?

G : 当時のWugularrの人たちはそこはもう全部斧でってことですよね?

M : 斧やね。斧でもね、ものすごい研いでるんやんか。もう手切れるんちゃうかぁ~言うぐらい。よぉ研いでるなぁってすごい感じたもん。

G : そうですか!たしかにそれくらい研げてないと樹皮をガァーっとできないですもんね?

M : できひんできひん。切り倒したすぐは水分含んでるから樹皮はすごい取れやすいって言うてた。先にカットして置いてたやつはそれができひんから電気のツールを使ってやるって。柔らかさが全然違ってたわ。

G : は~、なるほど。じゃぁ、電気のツールはマネージャーのジョフとかが用意したんでしょうね?

M : そうそう、たぶんね。だからあそこの倉庫でしかマーゴ作りの作業できひんかったもんね。

H : 電気ツールもわりと使い慣れた感じやった。

M : 手慣れてた。ぼくらの方が失敗してたわ。みんな上手やった。

G : ふーん、なーるほど。いやぁ、おもしろいなぁ。


 このインタビューに使われている写真は全て三上賢治によって撮影されました。無断転用はお控えください。All photos were taken by Mikami Kenji. Unauthorized use is prohibited.


>> 9. トム・ケリーとWugularrビール物語

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