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書籍『バルト三国のキッチンから』発売から著者は一年間何をしていたのか2

1では、書籍が発売された日まで何をしていたかと言うところまでだった。今回は、発売後どんな営業活動をしたかを記す。

新刊イベント

リリースを打ったり、大使館でプレス発表イベントを開催した。
そして、出版後はお誘いいただくイベントにはスケジュールが合う限り、必ず伺うことにしてした。その理由は「新刊出版の一定のときにしかできないこと」だから。
もちろん、何年後でもできることだが、フレッシュな話題としてとりあげるなら時間は大事だ。
出版早々出版イベント登壇について声をかけてくださったのは、荻窪「旅する本屋のまど」さま、西荻窪フィンランドカフェ「Kielotie」さま、原宿カフェ「ヒュバ・マトカ」さまなどで新刊についてのトークイベントに登壇させてもらえることになった。
11月はありがたいことに荻窪の「本で旅するVia」さんが1ヶ月書籍をテーマとした写真展を展示をしてもらえることになった。そして今年の4月には京都のフィンランドカフェ「ポーヨネン」さんも写真展をしてくださった。

ラジオ番組出演

5月に文化放送「おとなりさん」でお話しさせてもらったり、9月はTBSラジオ「ジェーン・スーの踊る生活」に伺った。

少しでも販売促進のお手伝いになる。そしてゆくゆくは出版社にある拙著在庫を減らすことができるということにつながる。せっかく出版社の方や取材先の方々が時間を割いて作ってくださった商品なのだから、できるだけさまざまな形でバルト三国に興味を感じてもらえる機会がありがたいと感じた。

2024年になってから、2月にはJ-WAVE「ANA WORLD AIR CURRENT」にし出演することもあった。

ZINE販売

もともと書籍の中に加えることができなかったレシピがたくさんあり、そのレシピをまとめた冊子を作った。これを販売することにより、これまで参加できていなかったZINE(自費出版の冊子など)を販売することができ、書籍販売も一緒にできるようになった。もしくはその逆もできるので、私が出すブースでは必ずこの二冊は販売されているという状態になる。

フリマ出店

webサイトで販売しているが、もっと読者に直接販売したいという気持ちが芽生えてきた。購入しただく方がなにに興味を持ってバルト三国の本を購入するのかも知りたかった。

2023年9月 てぬけっと (てぬぐい販売のフリマに書籍も販売)

2023年11月 Juhla festival (書籍、てぬぐい、リトアニアのキビナイ(ビスケット生地にひき肉が包まれている食べ物)

2024年5月 文学フリマ    (書籍、小冊子、てぬぐい)

23年からこれまで、3回ほど出店している。このようなイベントは体力的に大変なのだが、直接の読者からお話を聞けたり、新しい出会いがあるので体力は使うけども楽しく参加している。
今年もフリマ出店は積極的に参加するつもりでいる。

新刊販売先の紹介

新刊販売するにあたり、バルト三国や北欧関連の専門の雑貨店や飲食店にも置いていただいた。ほぼ買取条件で出版社から仕入れていただいた。継続して仕入れてくださっているお店もあるはずだ。
これにより、書店以外でも拙著が販売され、バルト三国や北欧への興味をもつ人の目に触れることで購入していただける機会を増やす作戦だ。

書店へのアプローチ

発売した1ヶ月半ほどは、近くに書店があればお店の方の様子をみながら、棚に自分の本があった場合は、著者だという話をさせてもらっていた。何が変わるわけでもないが、販売してくださる方にも自分の本を覚えてもらえればと考えた。
そして、棚には手書きのPOPを取り付けて良いか伺い、同意をいただいた場合は貼ってもらった。少しの間でも面で見つけやすくしてもらう工夫だった。許可を得て棚を撮影し、都度Xにお店と棚の場所を明記して告知した。

都内の一部店舗だし、劇的に売り上げが上がったかはわからないが、バルト三国というニッチな場所についての書籍だとするとさりげない売り方では見つからない。
我が家から最も近い啓文堂書店さんでは初めは取扱がなかった。しかし、お店の方に事情を話すと、快く仕入れてくださったと言うことがあった。

こういった一つ一つは功を奏すかは不明だが、悪くはない活動だった。SNSなどのネットを使いながらも、アナログな営業スタイルと並行して行っていた。

図書館の取扱量調査

全国の図書館に置かれている冊数を知っている人はいるだろうか。
私はカーリルというサイトで各都道府県で自分の書籍を取り扱っている図書館の数をカウントした。昨年秋の段階で全国でとりあつかってもらえていた図書館は350館程度だった。ちなみに徳島県では1館も取り扱っていなかった。いったい、全国にいくつの図書館があるだろう。

図書館はおよそ3,300館あるそうだ。全ての図書館とは言わないが、これにちかい数を入れてもらっていたら3,000冊は少なくともなくなっていると言うことだ。
図書館に置かれている数が多いことは良いことかという議論もある(つまりは書店で購入してもらえる数が減る可能性が高い)。しかし、図書館に置かれている本であることは多くの人にバルト三国のことを知ってもらえるチャンスと捉えても良いと思う。
販売先は図書館に限らず、可能性があると考えている。

まとめ

以上が、本ビジネスに何のコネもない著者が自分の書籍を販売するために1年の間に行った営業活動だ。時に不器用な方法かもしれないが、この先も商品がある限り続けていこうと思う。他の著者さんでもっとすごい活動をされている方もいるかもしれないが、私がこの一年は上記の内容だ。
知名度皆無の私がラッキーと周りのみなさんの良心で商業出版して販売活動ができた。

出版社の営業の方々は私の本だけを売っているわけではなく、毎月どんどん出版される新刊の販売に追われている。
「販売促進してくれないんですよ」「だから売れないんですよ」というできないことの理由を探す時間があるなら、その商品のことを最もわかっている自分が販売しなくてどうする。という姿勢で行動することが大事だと考えている。

注意:出版社によってはお店の訪問は遠慮してほしいというところもあるかと思うので、全てがこの方法で最善とは言えない。営業活動をする場合は出版元に確認するのが良い。
(おわり)

どこかで売っている私をみたらnote読んだよと声かけてくださいね!!喜びます。

【フリマ出店情報】 ZINE FEST 2024
書籍やZINE、バルトの森てぬぐい、猫ちゃんポストカードセットをお持ちします!!
開催日:6月23日 (日)
時間 :11時~17時(予定)
場所 :東京都立産業貿易センター 台東館 入場料:300円


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