やまぞう

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インドネシアの製造業システム開発会社PT.BAHTERA HISISTEM INDONESIAです。北ブカシを拠点としてITによる業務改善とDX化推進をご提案いたしております。 https://bahtera.jp/

最近の記事

老害

先日インドネシアの大手BCA銀行の住宅ローン(KPR)について『BCA銀行がKPRの営業をする際には最低金利であるこの3.95%を推してくるものと想像されます』とか書いたら、ブカシ支店前の歩道橋に、まさにドカンとベタな広告出ていました。 インドネシアでは3.95%というのは破格に低い金利で、インパクトとしては十分なのですが、よく見ると小さい文字で『Fixed 3 tahun(固定3年)』と書いてあり、4年目から変動金利(2024年7月現在11%)適用に移行されます。 営業

    • まとめ生産はフォワード割付で計画を作成

      インドネシアの日系製造業様の、生産計画作成業務の改善で必ず出てくる要件として、各工程内で同じ製品をまとめて製造したい、同じ色の塗料を使う製品をまとめて製造したい、同じ素材の製品をまとめて製造したいなどという『まとめ生産』があります。 この場合、必ず初工程から後工程へと工程ごとに前詰め(フォワード割付)で作業割付を行い、その場合に作業の開始が早すぎないように最早開始日時を指定し、この最早開始日時は製品全体のリードタイムや最小在庫等から判断して決めます。 よくいただく質問とし

      • バーティカルガーデン(垂直庭園)

        私が住んでいる北ブカシは、海に近く森林も少ないため、内陸部の南ブカシや東ブカシに比べて気温が高く、ジャカルタからの訪問者からに「あんたの家に近づくにつれて気温が上がっていくような気がした」とまで言わしめたほど暑いです。 居住環境の気温を下げ快適にする方法は、 風通しを良くする 水場を配置する 植物を植える のいずれかになるのですが、クソ暑い自宅の風の通り道をグリーンウォール化(壁面緑化)することで気温を下げると同時に、建材から発せられる有害物質を除去する空気清浄効果

        • インドネシアのBCA銀行の住宅ローン(KPR)金利

          ジャカルタから東のチカラン方面へ延びるTol(高速道路)や、西のBSD・タンゲラン方面へ延びるTolを走る道すがら、クラスター住宅販売の広告看板がやたらと目に付きますが、価格はだいたい700juta~2.2Miliyarくらいの物件が多いということは、今のインドネシアの中間層に対してこれくらいの価格帯が一番売れ筋なんだと想像されます。 年々右肩上がりでインドネシア人の世帯所得が増えているとはいえ、日本円で700万円から2200万円もする建売住宅を現金一括払いできる人は少ない

          インドネシア人はキャッシュフローよりストックがお好き

          うちの嫁はんのお母さん(要は義母=インドネシア語でmertua)は、10年ほど前から中部ジャワのSoloで自宅の敷地の裏にkos(下宿みたいなもの)を増築して運営しており、全部で20個ほどある部屋が常時満杯とのことです。 現在御年75歳、もともと公務員の年金受給者で、未経験からkosを作ってしかも入居者で満杯にして、引退後のキャッシュフローを得ているというのは、口で言うより凄いことだと思うのですが、うちの嫁はんにはその凄さがイマイチ理解できていない感じがしていました。 中

          インドネシア人はキャッシュフローよりストックがお好き

          マンゴーの木(ハルマニス)

          2021年7月に果物スーパーTotal Buah Segarで買ったマンゴーの種を植えてから3年近く経ち、すくすくと成長した今ではちょっとした木の貫禄が出てきました。 このマンゴーの木はハルマニス(Harumanis)という私が一番好きな種類のもので、その中でも中部ジャワで一番甘いと言われるLiliyというブランドのものです。 私の経験上、Liliyブランドのマンゴーは百発百中で間違いなく、滅茶苦茶甘い実の種から成長した木なので、将来収穫できるマンゴーの実は、同じように甘

          マンゴーの木(ハルマニス)

          カラテア

          カラテア(Calathea)は、南アメリカ原産のアマランス科に属する多年草で、熱帯雨林の床下で育つ植物であるため、高い湿度と一定の高い温度を好みます。 カラテアの葉には斑点、ストライプなどの模様が見られ、これらは種によって異なり、色合いやパターンも多様で、一部の品種は、葉が開くときや閉じるときに音を立てることでも知られています。 昼間は面積の広い葉っぱをいっぱいに広げて、二酸化炭素を吸収し酸素を放出してくれるカラテアは、夜になると起立して寝る様子から『祈る植物』と呼ばれ、

          ブーゲンビリア

          ブーゲンビリア(Bougainvillea)は、南米のブラジル原産のつる性植物であり、世界中で観賞用として広く栽培されており、インドネシアをはじめ熱帯地域や温暖な地中海性気候で最もよく育ちます。 日光を好み、乾燥にも強いため、栽培が非常に容易で、インドネシアのTOL(高速道路)の中央分離帯の植え込みなど、排気ガスまみれの灼熱地獄の環境でも十分育ち、剪定することによって場所と用途に応じた形状に調整することができます。 ブーゲンビリアは日本でも有名なので、曲名や歌詞に登場する

          ブーゲンビリア

          サンスベリア

          うちのサンスベリア(Sansevieria)四銃士は玄関前ガレージの最前線で、鬼門である北東に向かって鋭い葉先で邪気を打ち払ってくれています。上の写真のようなイカツい見た目に似合わないめちゃくちゃいい香りを放つ可愛い花を咲かせますが、年に1回見られればラッキーくらいのレアキャラです。 サンスベリアは、アフリカ原産の厚みのある葉と独特の模様を持つ多肉質の植物であり、主に乾燥した砂漠地帯に生育しており、その名前はイタリアの植物学者であるRaimondo di Sangroに由来

          サンスベリア

          ブカシ市内で感じる経済格差

          現在私が住んでいる北ブカシのクラスター周辺は、Kota Bekasi(ブカシ市)の中でもかなり古くからの住宅と商店(toko)が密集する地域であり、穴のあいたコンクリート舗装を何度も埋め立てたデコボコ道を、3人乗り4人乗りの家族バイクや、野菜やらアクアのガロンやらを積載した三輪バイクがせわしなく行き来し、信号のない交差点では宗教的なカレンダーや人工セーム革の拭き取り布(インドネシアではkaneboと呼ばれる)などいろんな商品を売るおじさんが立って居ます。 狭いのに交通量が多

          ブカシ市内で感じる経済格差

          コンビニ猫

          インドネシアのコンビニでは店内でネコが普通に寝ています。 インドネシアのようなイスラム教徒の多い国ではイスラム教の開祖であるムハンマドが猫大好きだったことから猫が多いと言われますが、ブカシ在住のヒジャブ女子に聞いたところそんなの関係ない、蚊と同じく知らないところで勝手に増えているだけ、とあっさり否定されました。違うのかよ。 確かに屋外のカフェやワルンで、野良猫が食べ物をねだって椅子に這い上がってこようものなら、猫の習性としてネズミとかゴキブリなどを捕まえるのが好きなことを

          コンビニ猫

          1998年5月12日

          今日は5月12日、ジャカルタの暴動から丸26年経ちました。 私がインドネシアに初めて来た1997年10月より前から、日本では山一證券や北海道拓殖銀行の経営危機が取り沙汰されており、銀行がバブル経済時に融資した企業の事業の失敗により資金回収ができないだけでなく、担保である不動産価格も下落するという不良債権回収の問題で、連鎖的な銀行の破綻と銀行同士の吸収合併などが噂されている時期でした。 ジョージソロスを中心としたヘッジファンドによる通貨の空売り(ノーポジで売り契約を入れるこ

          1998年5月12日

          ジャカルタの観光地としての魅力とは

          インドネシアの観光地といえば「神々の住む島」バリ島や、中部ジャワの古都ジョクジャカルタなどが有名ですが、首都ジャカルタはビジネス都市なのでわざわざ観光するほどの見どころは少ないとよく言われます。 それでもジャカルタに出張してくるお客さんから1日または半日のアテンド(観光案内)を頼まれる場合、スカルノ初代大統領によって提案され1975年に完成したインドネシアの独立の象徴であるモナス(Monas=Monumen Nasional 独立記念塔)と、世界で3番目に大きい東南アジア最

          ジャカルタの観光地としての魅力とは

          連動した仕組みの機能美

          グリコがデロイト主導の基幹システム移行がうまくいかず、プッチンプリンなどの出荷が出来ない問題、クボタがアクセンチュア主導で更改した基幹システムで生産休止トラブルが起きるなど、SAP導入トラブルが最近目につきます。 SAP HANAだけで販購買から製造、会計まで『連動した仕組み』は機能美としてはすばらしいと思うのですが、最初の要件のとりまとめ、導入期間中のギャップ解消のための開発、切り替え時の全社単位でのカットオフ調整など、大変な工数がかかることが想像されます。 インドネシ

          連動した仕組みの機能美

          インドネシアでは別名Kamboja Jepangと呼ばれるアデニウム

          アデニウムは乾燥地帯を原産としており、水をやり過ぎると肥大している幹や根がブヨブヨになり腐って枯れてしまうので、乾燥気味に育てるくらいがちょうど良いくらいで、サボテンなど多肉植物と同じく、乾いた土壌に水を撒きたいという人間の欲求を押さえる理性が試される植物です。 長年ずっとそう考えていました。 今年から水をやり過ぎると根腐れするアデニウムを、土砂降りの雨も降り注ぐ庭に直植え(じうえ)してみたところ、鉢植えしていた頃とは比較にならないくらい健康に生育しています。つまり水のや

          インドネシアでは別名Kamboja Jepangと呼ばれるアデニウム

          インドネシアのパダン料理とミナンソロックのコーヒー

          西スマトラ州の州都パダン(Padang)と言えばパダン料理が有名ですが、2011年のCNNトラベル(CNN Travel)の「世界でもっとも美味しい料理TOP50(World's 50 best foods)」の1位に選ばれたのが、パダン料理の代表格ルンダン(Rendang)であり、インドネシア在住日本人でインドネシア料理が苦手だという人でも、このルンダンが嫌いな人は皆無だと思われます。 私はインドネシアに来た初日にジャカルタの安宿街ジャクサ通り(Jalan Jaksa)の

          インドネシアのパダン料理とミナンソロックのコーヒー