やまぞう

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インドネシアの製造業システム開発会社PT.BAHTERA HISISTEM INDONESIAです。北ブカシを拠点としてITによる業務改善とDX化推進をご提案いたしております。 https://bahtera.jp/

最近の記事

インドネシア人はキャッシュフローよりストックがお好き

うちの嫁はんのお母さん(要は義母=インドネシア語でmertua)は、10年ほど前から中部ジャワのSoloで自宅の敷地の裏にkos(下宿みたいなもの)を増築して運営しており、全部で20個ほどある部屋が常時満杯とのことです。 現在御年75歳、もともと公務員の年金受給者で、未経験からkosを作ってしかも入居者で満杯にして、引退後のキャッシュフローを得ているというのは、口で言うより凄いことだと思うのですが、うちの嫁はんにはその凄さがイマイチ理解できていない感じがしていました。 中

    • マンゴーの木(ハルマニス)

      2021年7月に果物スーパーTotal Buah Segarで買ったマンゴーの種を植えてから3年近く経ち、すくすくと成長した今ではちょっとした木の貫禄が出てきました。 このマンゴーの木はハルマニス(Harumanis)という私が一番好きな種類のもので、その中でも中部ジャワで一番甘いと言われるLiliyというブランドのものです。 私の経験上、Liliyブランドのマンゴーは百発百中で間違いなく、滅茶苦茶甘い実の種から成長した木なので、将来収穫できるマンゴーの実は、同じように甘

      • カラテア

        カラテア(Calathea)は、南アメリカ原産のアマランス科に属する多年草で、熱帯雨林の床下で育つ植物であるため、高い湿度と一定の高い温度を好みます。 カラテアの葉には斑点、ストライプなどの模様が見られ、これらは種によって異なり、色合いやパターンも多様で、一部の品種は、葉が開くときや閉じるときに音を立てることでも知られています。 昼間は面積の広い葉っぱをいっぱいに広げて、二酸化炭素を吸収し酸素を放出してくれるカラテアは、夜になると起立して寝る様子から『祈る植物』と呼ばれ、

        • ブーゲンビリア

          ブーゲンビリア(Bougainvillea)は、南米のブラジル原産のつる性植物であり、世界中で観賞用として広く栽培されており、インドネシアをはじめ熱帯地域や温暖な地中海性気候で最もよく育ちます。 日光を好み、乾燥にも強いため、栽培が非常に容易で、インドネシアのTOL(高速道路)の中央分離帯の植え込みなど、排気ガスまみれの灼熱地獄の環境でも十分育ち、剪定することによって場所と用途に応じた形状に調整することができます。 ブーゲンビリアは日本でも有名なので、曲名や歌詞に登場する

        インドネシア人はキャッシュフローよりストックがお好き

          サンスベリア

          うちのサンスベリア(Sansevieria)四銃士は玄関前ガレージの最前線で、鬼門である北東に向かって鋭い葉先で邪気を打ち払ってくれています。上の写真のようなイカツい見た目に似合わないめちゃくちゃいい香りを放つ可愛い花を咲かせますが、年に1回見られればラッキーくらいのレアキャラです。 サンスベリアは、アフリカ原産の厚みのある葉と独特の模様を持つ多肉質の植物であり、主に乾燥した砂漠地帯に生育しており、その名前はイタリアの植物学者であるRaimondo di Sangroに由来

          サンスベリア

          ブカシ市内で感じる経済格差

          現在私が住んでいる北ブカシのクラスター周辺は、Kota Bekasi(ブカシ市)の中でもかなり古くからの住宅と商店(toko)が密集する地域であり、穴のあいたコンクリート舗装を何度も埋め立てたデコボコ道を、3人乗り4人乗りの家族バイクや、野菜やらアクアのガロンやらを積載した三輪バイクがせわしなく行き来し、信号のない交差点では宗教的なカレンダーや人工セーム革の拭き取り布(インドネシアではkaneboと呼ばれる)などいろんな商品を売るおじさんが立って居ます。 狭いのに交通量が多

          ブカシ市内で感じる経済格差

          コンビニ猫

          インドネシアのコンビニでは店内でネコが普通に寝ています。 インドネシアのようなイスラム教徒の多い国ではイスラム教の開祖であるムハンマドが猫大好きだったことから猫が多いと言われますが、ブカシ在住のヒジャブ女子に聞いたところそんなの関係ない、蚊と同じく知らないところで勝手に増えているだけ、とあっさり否定されました。違うのかよ。 確かに屋外のカフェやワルンで、野良猫が食べ物をねだって椅子に這い上がってこようものなら、猫の習性としてネズミとかゴキブリなどを捕まえるのが好きなことを

          コンビニ猫

          1998年5月12日

          今日は5月12日、ジャカルタの暴動から丸26年経ちました。 私がインドネシアに初めて来た1997年10月より前から、日本では山一證券や北海道拓殖銀行の経営危機が取り沙汰されており、銀行がバブル経済時に融資した企業の事業の失敗により資金回収ができないだけでなく、担保である不動産価格も下落するという不良債権回収の問題で、連鎖的な銀行の破綻と銀行同士の吸収合併などが噂されている時期でした。 ジョージソロスを中心としたヘッジファンドによる通貨の空売り(ノーポジで売り契約を入れるこ

          1998年5月12日

          ジャカルタの観光地としての魅力とは

          インドネシアの観光地といえば「神々の住む島」バリ島や、中部ジャワの古都ジョクジャカルタなどが有名ですが、首都ジャカルタはビジネス都市なのでわざわざ観光するほどの見どころは少ないとよく言われます。 それでもジャカルタに出張してくるお客さんから1日または半日のアテンド(観光案内)を頼まれる場合、スカルノ初代大統領によって提案され1975年に完成したインドネシアの独立の象徴であるモナス(Monas=Monumen Nasional 独立記念塔)と、世界で3番目に大きい東南アジア最

          ジャカルタの観光地としての魅力とは

          連動した仕組みの機能美

          グリコがデロイト主導の基幹システム移行がうまくいかず、プッチンプリンなどの出荷が出来ない問題、クボタがアクセンチュア主導で更改した基幹システムで生産休止トラブルが起きるなど、SAP導入トラブルが最近目につきます。 SAP HANAだけで販購買から製造、会計まで『連動した仕組み』は機能美としてはすばらしいと思うのですが、最初の要件のとりまとめ、導入期間中のギャップ解消のための開発、切り替え時の全社単位でのカットオフ調整など、大変な工数がかかることが想像されます。 インドネシ

          連動した仕組みの機能美

          インドネシアでは別名Kamboja Jepangと呼ばれるアデニウム

          アデニウムは乾燥地帯を原産としており、水をやり過ぎると肥大している幹や根がブヨブヨになり腐って枯れてしまうので、乾燥気味に育てるくらいがちょうど良いくらいで、サボテンなど多肉植物と同じく、乾いた土壌に水を撒きたいという人間の欲求を押さえる理性が試される植物です。 長年ずっとそう考えていました。 今年から水をやり過ぎると根腐れするアデニウムを、土砂降りの雨も降り注ぐ庭に直植え(じうえ)してみたところ、鉢植えしていた頃とは比較にならないくらい健康に生育しています。つまり水のや

          インドネシアでは別名Kamboja Jepangと呼ばれるアデニウム

          インドネシアのパダン料理とミナンソロックのコーヒー

          西スマトラ州の州都パダン(Padang)と言えばパダン料理が有名ですが、2011年のCNNトラベル(CNN Travel)の「世界でもっとも美味しい料理TOP50(World's 50 best foods)」の1位に選ばれたのが、パダン料理の代表格ルンダン(Rendang)であり、インドネシア在住日本人でインドネシア料理が苦手だという人でも、このルンダンが嫌いな人は皆無だと思われます。 私はインドネシアに来た初日にジャカルタの安宿街ジャクサ通り(Jalan Jaksa)の

          インドネシアのパダン料理とミナンソロックのコーヒー

          Bakso屋の御姐さんとの会話

          今日のお昼はオフィス近くの中華系インドネシア人の御姐さんがオーナーらしいBakso屋で食べたのですが、この店には過去に何度も来ていて、レジでのお会計時の下手くそなインドネシア語から、自分が外国人であることも当然バレており、レバラン休み明けのせいか客が私一人だったこともあり、ここぞとばかりに話しかけられました。 「いつ日本からインドネシアに来たのか?」「きっかけは何だったのか?」「今何の仕事をしているのか?」「インドネシア語は最初どうやって勉強したのか?」などなど、まるで尋問

          Bakso屋の御姐さんとの会話

          引きの営業

          インドネシアで生産スケジューラというソフトの営業をしていますが、このソフトは知名度が低いため費用対効果をイメージしにくく、相手が否定から入ってくるとまでは言わないものの、だいたいがマイナスからのスタートになります。 『生産計画の部分しか出来ないのにそんな高いんだ』 日々こんな風に言われていれば営業トークも卑屈になりがちです。 ところが生産スケジューラには、高額な生産管理パッケージシステムにも出来ない2つのことが出来ます。 (1) Forecastに基づいて人員・機械・

          引きの営業

          ツブカラカサタケ

          連日の大雨の影響で生き生きとした花壇の植物を眺めていたら、見覚えのない白いカタマリで視線が止まり、なんじゃあこりゃああ(古い)と声が出てしまったのですが、画像検索したらツブカラカサタケという名前で、サイトによって毒だったり無毒だったりする微妙な立ち位置のキノコのようです。

          ツブカラカサタケ

          流入数とCVR(コンバージョンレート)

          弊社ホームページは、業務内容やセミナー案内などのコーポレートサイト的な側面以外に、ブログからのリード獲得というサービスサイト的な側面を持っていますが、開設当初からの最大の悩みは『仕事に無関係な内容の記事をどこまで書くべきか』でした。 リード獲得に影響する要素として、流入数とCVR(コンバージョンレート)の2つがあるとすれば、時間と労力を節約して少ない流入数の中からコスパ良くリード獲得(CVRを上げる)するか、時間と労力をかけて仕事以外のトピックを幅広く扱うことでマス層にリー

          流入数とCVR(コンバージョンレート)