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まとめ生産はフォワード割付で計画を作成
インドネシアの日系製造業様の、生産計画作成業務の改善で必ず出てくる要件として、各工程内で同じ製品をまとめて製造したい、同じ色の塗料を使う製品をまとめて製造したい、同じ素材の製品をまとめて製造したいなどという『まとめ生産』があります。
この場合、必ず初工程から後工程へと工程ごとに前詰め(フォワード割付)で作業割付を行い、その場合に作業の開始が早すぎないように最早開始日時を指定し、この最早開始日時は製品全体のリードタイムや最小在庫等から判断して決めます。
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よくいただく質問として「なんでまとめ生産はフォワードで割り付けないとうまくいかないのか?バックワードで前詰めには出来ないのか?」というのがあるのですが、倉庫のスペースに余裕がなく最大在庫に制限がある工場では、納期の5日前から生産開始して前日までに完成させておきたい、といった発想になるのは至極当然のことです。
バックワードで前詰め出来ない理由は、基準点である納期から逆方向に前詰めするロジックの難しさにあり、仮に1度バックワードで割り付けて、2回目に工程の左隣に割り付いている作業の右に詰めて割り付けなおそうとしても、左に割り付いている作業の位置は動的に変化するので再帰的で複雑なロジックになるからです。
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このようにただ左に詰めるだけでも難しい上に『まとめ生産』を考慮するとなると、バックワードで実現するロジックは相当難易度が高いことが想像されます。
適正在庫の観点から理論上最適なのはバックワードであるものの、まとめ生産したいという現場の事情を反映させようとすれば、フォワードで割り付けざるを得ないといったところでしょうか。