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可愛いピンクのカシミールチャイ (カシミール料理/インド料理)

カシミールチャイ(カシミールティー)とは

ピンクの色をした、とても可愛いお茶のカシミールチャイ(Kashmiri Chai)をご存知でしょうか。

呼び方は色々あって、Sheer Chai, Gulabi Chai, Noon Chai、カシミールティー(Kashmiri Tea)、ピンクティー(Pink Tea)などとも呼ばれ、カシミール地方だけでなく、ヒマーチャル・プラデーシュ州を含むインド北部やパキスタンでも飲まれています。

茶葉を繰り返しかき混ぜ、時間をかけて作られていて、クリーミーで濃厚です。

下の写真のように、パキスタンではピスタチオやアーモンドが入っていることも多いです。

見た目が可愛いだけでなく、味も美味しいカシミールチャイ

Noonとは、カシミール語(やその他インドの諸言語)で「塩」と言う意味で、伝統的な飲み方としては少しが加えられます。

また、伝統的にはサモワール(お湯を沸かすための金属の器具、ロシアやイラン、トルコ等でも使われる)で作られます。

カシミールでは、朝食(や夕食)の際に、フルーツや野菜ではなく、色々な種類のカシミールのパンと一緒に飲まれます。

朝食として、塩を少し入れて飲む飲み方は、ウイグル族やカザフ族が主に朝に飲むチャイや、フンザのBayoo chaiと少し似ていると思いました。

フンザのBayoo chai

近年、パキスタン料理のレストランや、道端の露店で出されるカシミールチャイは塩味に慣れていないカシミール人以外にも飲みやすいように、砂糖で甘いことが多いです。

また、パキスタンでは結婚式など特別な時、そしてレストランや大衆食堂では冬に(大体11月位から、早いところだと9月位から始まる所もある)出されます。

手間暇かけて作られているためか、普通のチャイに比べて相場は少し高めです。

ピンク色の理由

カシミールチャイがピンクの色をしている理由ですが、ベーキングソーダ重曹)を入れており、それが沸騰した緑茶と混ざると何らかの(笑)科学反応を起こし、深めの赤色になるためです。

赤っぽい色になったお茶にミルクを足すとピンクになると言う仕組みです。

茶葉は、ガンパウダーティーと言う、元々は中国浙江省の緑茶が使われます。

ガンパウダーティーと、ちょっとパンチの効いた名前ですが、名前の由来は丸められた茶葉が火薬の粒に似ているからです。

高級な珍しい緑茶で、中国語では「珠茶」や「平炒青」と言います。

香りも良く、味は濃厚でまろやかで、お湯を入れると単体では黄緑色になります。

カシミールチャイを作ってみた


こちらのYoutubeのレシピを元にカシミールチャイを作ってみましたが、あまりピンクに見えず…(笑)

下の写真はドーハのカシミール料理レストランで飲んだ時のものですが、非常にこの色に近いです。確かに普通のミルクティーの色とは少し違いますが、ピンクと言うよりベージュですね(笑)

カシミール料理レストランについてはこちらで詳しくご紹介しています。

カシミール出身の店員さんに、「どう言うことなんだ、何でピンクじゃないんだ」(怒って問い詰めたりはしていないです笑)と尋ねると、大量に作らないとピンクにならないと説明してくれました。

大量に作らないとピンクにならない理由がちょっとよくわかりませんでしたが(笑)、自分で作ったカシミールチャイを含め、とても濃厚で、身体も暖まり、味としてはとても美味しかったです♪ 出来上がるまでに一時間半位かかったので、より美味しく感じたのかも知れませんが(笑)

最近ではわざわざベーキングソーダを使って長時間をかけるのではなく、手軽に作れるインスタントのカシミールチャイやこの動画のように着色料を使う所が多いみたいです。

https://www.youtube.com/watch?v=L1WRNXx437k&t=114s

ちなみに、カシミールチャイに限らず、自宅でミルクティーに少し塩を入れる場合はミルクをたっぷり、または濃いめの牛乳を使うのがお勧めです。

最後に、クスミティーは数種類しか飲んだことがないのですが、何とカシミールチャイフレーバーを発見しました!!

さすがクスミティー、守備範囲が広いですね☆

他にも世界の紅茶についてご紹介しています♪

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