見上げて

逃げ続けていたのは
過去からじゃなくて
未来からだったって
時間はかかっていて
それでもそれは必要
時間は希望に変わる
それにも気がついた
毎日のように言葉が
救いの手を伸ばして
暗闇から引き上げる

憎しみや苦しみから
今解放されなくても
希望があるならいい
何時も同じ繰り返す
大丈夫だとわたしに
そうきっと大丈夫…

空へ

あの吊るされた

　　　鉄籠の中から飛び出した

　　　　　　羽根は見事に切られてて

　　　　　　　　　　　　足枷もそのまま

それでも必死に

　　　　　　　　羽ばたこうと

　　　　　　　　　　　　　　　見上げる空は

　　　　　　いつも魅力的だから

　　今日だって

　　　　　　　明日こそは

　　　　　　　　　　　　嘆くこともある

それでも諦めず何度でも

　　　　　その心地よさは忘

明日

見上げる

いつも通りに朝一番の空を見上げる
もちろん洗顔も歯磨きも着替えてもない
南向きのバルコニーに雨でも台風の時だって
引っ越をしてバルコニーは転々と変わったけど
幸いにも南向きには変わらずにそれは見えている

もちろんあおの空は嫌いじゃない
あおの空に様々なカタチを自由に作り出す
想像力を掻き立ててくれる雲と太陽の光が好き
あおと白とグレーのそれもずーっと眺めてたい

朝の橙色も夕方の橙色も同じくらい

無題

誰かの作った正しさに縛られても
自分の中の素直をへし曲げても
見えないものを見たくなって

楽しく踊らされ続けるのが
ずっと続くなら悪くない

ゆっくり空を見上げる時間が作れなかった

過去空になってしまった

ゆっくりゆっくりと思いながら
時間の過ぎるのは早い

年末