子どもには汚い言葉遣いが必要なのかもしれない
どうも、ぽん先生です。
今年もよろしくお願いします。
ということで、今回のテーマは子どもの言葉遣い。
子どもって大体4歳くらいから「うんち」とか「おしっこ」なんてことをふざけて言ってみるようになって、5歳・6歳を迎える頃には「こっち来んな」なんて言ってみたりと、いわゆる汚い言葉を少しずつ使うようになりますね。
では、子どもにそういった恥ずかしくない言葉を使って欲しくなければ、どうすれば良いのでしょうか。
ゆっくりご説明していきたいと思います。
言葉遣いは変えられない
ここでいきなり結論を言いますが、すぐに言葉遣いを変えていくことはできません。
叱ってみますか?
叱れば確かに汚い言葉は使わなくなるでしょう。
そう、叱ったあなたの前ではね。
やはり叱るのは良い方法ではないようです。
でも、解決方法はあります。
それは汚い言葉には反応せず、常に綺麗な日本語(適切な言葉)で子どもに話しかけることです。
これで本当に解決しますから。
なぜこれが良いのか、順に解説していきましょう。
汚い言葉は役に立つ
子どもたちはなぜ汚い言葉を好む傾向にあるのでしょうか。
それは目立つからです。
例えば、突然「うんち」って大きな声で言ってみたとします。
すると、「何言ってんの!やめなさい!!」と大人は言いますよね。
これが子どもは嬉しいんです。
実は、なかなか大人に相手をしてもらえない子にとって、無視されることは叱られることも辛いことなのです。
つまり、「呼んでも無視されるくらいなら叱られている方がいいや」と考えるんですね。
本当に不思議なものですが、人間は対人関係の中で自分という人格を作っていることがよく分かりますね。
だから、目立ちたいという目的で出てくる汚い言葉には反応しないことが一番です。
そうすれば汚い言葉を使う意味がなくなりますから。
しかし、大人が反応しなくても「うんちうんち」言う場合があります。
それは兄弟や友達が笑ってくれる時です。
これはどうしようもないですね。
とにかく、大人がそういった言葉に反応しなければ、周りに兄弟や友達のいない大人だけの場所では汚い言葉を言わなくなりますよ。
だから、汚い言葉に反応しない・注意しないことが、汚い言葉を使わせないようにする上でまず必要な関わりなのです。
正しい言葉が将来のその子を救う
第2に必要な関わりとして、子どもには正しい言葉で常に話しかける必要があります。
それはなぜでしょうか。
汚い言葉を覚えさせないため?
いえ、違います。
汚い言葉なんて外でいくらでも覚えてきますからね。
では、何のためでしょうか。
それは正しい言葉を知るためです。
私たちはあまり意識していませんが、言葉って表現方法の1つにすぎないんです。
さらに、「言葉で伝える」という表現方法の中にも、色々な表現方法がありますよね。
「うるさいよ」
「黙れ」
「少し静かにしてもらえますか?」
これらは表現方法が違うだけで、全て同じ目的の言葉ですね。
でもこれらは綺麗な言い方だけを覚えたら良いわけでは無いんです。
なるべくいろんな言い方をしておいた方が良い。
将来その子が大きくなって大人になって、社会で適切な言葉遣いをしなくてはならない状況になった時、正しい言葉を知っていればその子は困りません。
だって、社会の中で「適切な言葉を使う必要がある」と感じたなら、自分の親と同じ通りに話したら良いだけなんですから。
ビジネス用語みたいなものは必要に応じて自分で勉強するとしても、基本がある程度分かっていたら言葉遣いを間違えて大きなミスをすることはなかなか無いでしょう。
でも、学生の間はふざけた言葉を使うことも少なくないと思います。
それはきっと「あなたと私は仲良しですよ」という意味を込めて「うるせーよ」とか言ってみているだけでしょうから。
人間は相手によって言葉を選ぶんです。
だから選択肢は多い方が良い。
でも、綺麗な言葉で話しかけてくれる人って、今日ではほとんどいない貴重な存在なんです。
だから、小さな頃から正しい言葉で話してあげることで、私たち親がその子の言葉の引き出しに「社会人用」の引き出しを作ってあげたらいいだけなんです。
あとは子どもが勝手に「友達用」とか「大人と話す用」とか「大嫌いなアイツ用」の言葉の引き出しを作るわけですから、そこにポンと「社会人用」を放り込んでおけばそれで良いでしょう。
まとめ
結論として、私たち大人は親であろうと子どもの言葉遣いを無理やり正しく綺麗なものに変えることはできません。
ただし、今できることは2つあります。
1つ目は汚い言葉に反応しないこと。
これは今現在の汚い言葉をなくしていくのに必要な関わりです。
そして、2つ目に正しい綺麗な言葉で話してあげること。
これは子どもが大人になってから正しい綺麗な言葉を使えるようにしていくための関わりです。
最後に、何事に関してもそうですが、私たちは子どもを無理やり変えることはできません。
それは叱ったって同じことです。
でも今回のテーマ「言葉」のように、10年20年を見通して長い目で見れば、解決できることがほとんどだと思います。
そのために私たちにできることは、子どもに多くの引き出しを増やしてあげること。
それこそが子どもの選択肢を増やし、子どもが自分の人生を豊かにするための親にできる最大の手助けなのです。
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