マガジンのカバー画像

ニック・ランド『絶滅への渇き』

13
ニック・ランドの『絶滅への渇き──ジョルジュ・バタイユと有毒性ニヒリズムThe Thirst for Annihilation──George Bataille and Viru…
運営しているクリエイター

記事一覧

ニック・ランド『絶滅への渇き』参考文献

参考文献  この本を書くにあたり、私はバタイユの全集以外はほとんど何も読んでいないし、他…

ニック・ランド『絶滅への渇き』第十一章「終結なき交流」

「終結なき交流」  ときおり、私はすっかり衰え、書きつづける力もなくなる。嘘をつく力は?…

ニック・ランド『絶滅への渇き』第十章「迷宮」

「迷宮」 暗黒の宇宙で巨大な光の触手を伸ばす螺旋、つまり銀河は、「調和運動」に集まった数…

ニック・ランド『絶滅への渇き』第九章「人類の破綻-中絶」

「人類の破綻-中絶」  人間はその本性において政治的な動物である。本性において無国籍であ…

ニック・ランド『絶滅への渇き』第八章「滑らかな身体(ミラーにおける脱線)」

 もし今、脳と脊髄が一緒になって精神の物質的即自存在を構成しているとすれば、頭蓋骨と椎骨…

ニック・ランド『絶滅への渇き』第七章「牙を持つヌーメノン(サイクロンという受難-情…

「牙を持つヌーメノン(サイクロンという受難-情熱)」  最高概念は、それを伴って超越論哲学…

ニック・ランド『絶滅への渇き』第六章「嫉妬に満ちた時間の憤怒」

「妬みに満ちた時間の憤怒」  あなたはほかの神を拝んではならない。主は名を妬みといい、妬む神であるから。[『出エジプト記』34:14]  あなたの主、神は焼き尽くす火、妬む神である。[『申命記』4:24] 14.あなた方は他の神々、すなわち周囲の民の神々に従ってはならない。 15. あなたのうちにおられるあなたの神、主は妬む神であるから、おそらく、あなたに向かって怒りを発し、地のおもてからあなたを滅ぼし去られるであろう。[『申命記』6]  主なる神はこう言われる。わたしは妬

ニック・ランド『絶滅への渇き』第五章「死せる神」

「死せる神」 涙にむせぶ亡霊 おお 死せる神 窪んだ一つの目 濡れた口鬚 一本だけの歯 おお…

ニック・ランド『絶滅への渇き』第四章「復活祭」

 「復活祭」 ある意味では、世界はいまだ、根本的な仕方で、明確な限界のない内在である(そ…

ニック・ランド『絶滅への渇き』第三章「侵犯」

 「侵犯」  自由が現実的な形態と情熱にまで高められ、しかもそれがどこまでも理論的でしか…

ニック・ランド『絶滅への渇き』第二章「太陽の呪い」

 「太陽の呪い」  太陽の光エネルギーの重要な部分を際限なく利用しているのは、地上にある…

ニック・ランド『絶滅への渇き』第一章「健全な哲学の死」

「健全な哲学の死※1」  カントの大発見──しかし彼が決して認めなかったこと──は、必当…

ニック・ランド『絶滅への渇き──ジョルジュ・バタイユと有毒性ニヒリズム 』序文

 悲劇の芸術家の奥深さ。それは、その美的本能がより遠くの結果を探求すること、最も身近なも…