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世界を変えるつもりはない

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呟けど、呟けど、世界は変わる気配がない。 つぶやけど、つぶやけど、世界を変えるつもりはない。 叫べども、叫べども、愛しても、愛しても。 ならば思いのままに、言葉を紡げばいい…
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さまざまな愛の形を前に、泣きたくなることだってある

さまざまな愛の形を前に、泣きたくなることだってある

あまりマツリゴトは得意ではないので、心の中でそっと節目を迎えられたら良いなと思っていたのだけれど、まぁ次の元号を生きて迎えられる保証もないので一生に一度かもな、と思い、一応自分の中でも短い人生を振り返ってるGWです。

先日も明治通りを見下ろすカフェで仕事してたんですけど、目の前を流れていくレインボープライドのデフィレをみて、思わず心の中でむせび泣いたのですよ。さまざまな愛の形を前に、というと綺麗

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「何から自由なのか」という前置きを教えていただきたい。

「何から自由なのか」という前置きを教えていただきたい。

多分雨が降るっぽいのでずっと頭がいたい。キーンとする痛さではなく鈍痛。視界もぼーっとする。12時間、横になっていたからか。

何度か起きてはまた眠りにつき、その度にきっと夢を見ていた。覚えているものは少ない。覚えている夢が映し出すのは、今望んでいること——

何かの取材に来ていた。知り合いがいたので、隣に座るように前から3列目くらいに座った。あれやこれやと思うことを語る。共感する部分もあれば首

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世界を変えるつもりはない。

世界を変えるつもりはない。

私はその時成田の上空にいた。はじめてのフランス旅行を終え、「いつかここに住みたいなぁ」とぼんやり思いながら、大学二年生の春を迎えようとしていた。着陸時にマップを見るのが好きな私は、間も無く終わる夢のような時間を惜しみながら、飛行機のアイコンを追う。
しかし機体は一向に成田に着陸せず、周囲をくるくるとまわるだけ。何かがおかしいと思っていると、飛行機はどんどん内陸へ進んでいく。

機内のアナウンスが流

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区切りをつける。何のために?変化を知る。生きるために。

区切りをつける。何のために?変化を知る。生きるために。

どうぞよろしく今年のみなさま。こんにちは、今年のわたくしです。

人って何かと区切りをつけたくなる生き物。年越し、誕生日、入学卒業、何年記念日、何回忌。

どうしてこんなに区切りたがるのかしら?ケジメ?決まり事?なんとなく?かくいう私は、区切りが大好きなのだけど。仕事するにも何するにも、「ここまでしたら終える」「あそこまで必ず」。
かといってじゃあ、それが記念とかモチベーションになるかと言われたら

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他人の死体を見た日。

他人の死体を見た日。

到底クリスマスイブに公開するにはふさわしくないタイトルだけれど、なんとなく、今書いておこうかなと思った。それはこの前と、10年前の話。

あの日、私は初めて死を感じた。

高校生になる前の春休み。3月。部活が午前に終わり一度帰宅してから遊びに行こうとしていたら、家には珍しくママがいた。

「好きそうだから買ってきたよ」と、可愛いシールやメモ帳、消しゴム、猫のぬいぐるみなどを無造作に机に広げ見せてく

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ベッドの上で裸になりながら私は。

ベッドの上で裸になりながら私は。

資生堂のメディア『花椿』webで連載されている漫画『ダルちゃん』に衝撃を受けて、うっかりツイートしたら結構広まってしまって、女の子たちが抱えている苦しさやもどかしさが一気に言葉になって溢れ出た気がした。ダルちゃんを読んでからずっと、「人間」になりたくて頑張っている女の子たちのことを考える。そして、私もそのうちの一人だ。毎日着飾る。それは自分の為なんだけど、そうすることで誰かになりながら生きようとし

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