見出し画像

声のコンプレックス

音声配信サイトにて、5 月から、「毎月 11 日に歌の配信をするイベント」に参加させていただいている。

私自身は歌うことは好きなんだが、それを人に表明するのは別だった。カラオケとかは楽しくて好きだったけど、ちゃんと歌って聞いていただくことを楽しめる人は羨ましいなと思っていた。

やってみたいなと思いながら、いざその場に自分が行くと緊張する。そして、それにはもうはっきり理由があるっていうのが自分でわかっている。

私は声があまり高くない。はっきりいって低いしガサガサだ。大人になって声が低くなったわけではない。小学校高学年くらいなどの自分の覚えている範囲でもうこのぐらいの高さの声だった。周りはカワイイ高い声なのに。。いや、それはいいんだよ。

問題は音楽の歌のテストなんだ。

アルトのパートでも高い部分の声が出ない。かすれる。出ない。男の子の高音パート(テナー?)がぴったりなんだもん。でないよ、女声パートが。

同級生の女の子たちは声が低めの子でもアルトでも全然音域カバーできてるのに。私だけ。

テストなのでキーを変えることもできない。人前で歌うことがとても辛くなった。音楽好きなのに、歌うのも大好きなのに。自分楽器をやってるはずなのに。

しかし、自分たちでカラオケに行くようになると、男性の高い歌の曲を選べるようになる。女の子も男の子の歌を歌う、男の子も女の子の歌を歌う。区別がない。自分に合わせて歌える。楽しい。そこで少しだけ歌とか声を出すっていうことに対する苦手意識は減った。カラオケさまさまである。

さて、音声配信を始めると声だけでやり取りをするわけだ。事前にいろんな配信者さんの配信を聞かせていただくのだが、どの方もやっぱり可愛らしい声の方が多いんだな。こんなガサガサした声でいいのか、結構悩んでから配信を始めたのを覚えている。

そんなころその歌のイベントに出会った。まあなんか気軽に歌ってみようかなと思い、先月ふるさとをカリンバ弾き語りという形で投稿。せっかく 5 月頑張ったんだから6 月も頑張ろうと思って、今度はもう無伴奏で何も聞かずに歌って撮ったものを配信した。

弾き語りとかできても楽しいだろうなと思ったのもあった。あまりかんがえないことにしてやってみた。

声と歌うことに対するコンプレックスをほっておいたわけではない。払拭したくて、ジャズボーカルを 1 年半ぐらい習っていた時期もある。その時点でピアノのお仕事はしていて、自分は伴奏する立場なので、フロントに立って歌う人の気持ちを知りたかったのも半分あった

当時ずっとついていたプロミュージシャンの師匠(理論、アレンジなど。)がでジャズボーカルの先生を紹介してくださった。

その先生が「微妙にかすれるところがあなたの魅力だよ。英語の発音はコテコテの関西弁やけどね」って笑ってくださった。そうか、長所でもあるのか。

当時、時々ご一緒していたミュージシャンのかたにも、「声にピンときた、君に歌ってほしいから僕が伴奏する」と声をかけていただいたこともあった。 

もしかしたらコンプレックスに対して、やっぱ動かなきゃダメなのかな?と振り返って思ったりとかもする。私の声は美声ではないかもしれないけど、またできたら来月も挑戦して、長所の部分も負に落としていければいいなと思う。

自分の声だもんね。コンプレックスも自分やもんね。

この記事が参加している募集

最近の学び

この経験に学べ

最後までお読みいただきありがとうございました。サポートいただけたらとても嬉しいです♪