見出し画像

年取った親にどこまで口だすか問題

介護予備軍の一人暮らし父、遠距離なので気にかけて入るのだが、どこまで口だすかが難しい。
この間介護認定調査を受けてもらった。介護予備軍でいわゆるフレイル状態であることは間違いない。自動車免許は返納済み。現在は、電動自転車に頼っており、益々歩行能力が相当衰えている。自転車の走行もかなり危なっかしいが、田舎なのでなんとかなっている。せめて今の歩行能力、運動能力を保って欲しいのと、周りとの繋がりが全然ないので、せめてケアマネさんなりディサービスの職員さんなりとでも、関わる人が近所にいて欲しいと思っている。

介護認定調査を受けてもらうだけでも大ごとなご家庭もあると思うので、なんだかんだとその気になってくれたので助かった。一人暮らしで寂しかったり、不便だったりはあると思うが、頑張っていると思う。というか、なんとかするしかない。本人は、「ご飯の支度をするのがもうめんどくさい。」とよく言っているが、だったら、すべてやってくれる施設にお世話になりたいかというと、まだそうでもないらしい。本音は、「奥さんが生きててくれたら良かった。」に尽きるようだ。母は34年前に46歳で亡くなり、当時はまだ高校生の末の弟がうちにいたが、私達はみんな進学で家を出たので、それ以来ずっと父は一人暮らしだ。
私は、「お母さんが、生きてたとしても、もう80歳になるんだから、そんなになんでも奥さんがやってくれると思ったら、大間違いだよ。」と憎たらしく釘を刺す。早くに亡くなった母は、相当美化されている。実際、母は良い人だったし、いいお母さんで、いい奥さんだった。でも、もし生きておばあさんになっていたら、今頃、父と喧嘩してたりしてたかも知れないし、そんなにいつまでも完璧に家事をこなしたりしてなかったかも知れない。まあ、完全に美化された奥さんを懐かしがるのは良いとして、実際、老人一人暮らしなので、自分で頑張ってもらうしかない。

とはいえ、子供の私としては、父が気になり、帰省するたびにあれこれと口出しをし、毎週電話してはゲキを飛ばず。

この間も、様子を見に帰って、賞味期限切れの食品をバンバン捨て、棚の中の要らそうなものをこれも捨てよう、あれも捨てようと言って嫌がられた。口出しし始めると、止まらなくなる。
必要なおせっかいと、要らないおせっかいの境がどんどん曖昧になり、踏み込みすぎる。年に2回程しか帰省しないので、父もそれくらいは許容範囲のようではあるけど、親子とはいえ別世帯。どの程度まで、介入するべきなのかが難しいと思う。

私だったら、どうされたいかなと考えてみる。
一人暮らしの老婆を息子が訪ねて来て、あそこが汚いこれが賞味期限切れだとアレコレ世話を焼かれたら、鬱陶しいと思うかもしれない。
でも、変に優しい言葉だけかけられても、なんだかそれも怪しいので、多少グイグイ介入してきても嬉しいのかもしれない。

どうなんだろう。

なかなか難しい。