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美容院で嫁姑について考えた

普段美容にあまり関心がない私なのですが、GWに次男が結婚したい人を連れてくるということになり、ハッと気づくとだいぶヤバい感じになっていたので美容院に行ってきました。
若い頃は美容院で話しかけられるのが苦手。
どんな髪型にしたいのかそもそもよくわからないので注文するのも苦手。
シャンプー後に肩をマッサージされるのもくすぐったくて苦手なのだけど、イヤと言えないので必死に我慢する。
という三重苦で、美容院ジプシーでした。
ところが、ある時近所の美容室に行ったところ、特にヘアスタイルの希望がなくて困っている私に、こんな感じがお似合いですよと仕上げてくださり、以来ずっとそこに通っています。因みに、あそこに行ったら、勝手にこんなのどうですか?とされて嫌だったという友人もいたので、ケースバイケースです。
義母も、次男もそこに行っていたので、大体家族も知っているという気心の知れた美容室。ちなみに長男は高校時代坊主頭で床屋派でしたが。
義母の認知症の事や、私がもうおばあちゃんになったことなども全部ご存知なので、話しが早い。初めての美容師さんが、探り探り話しかけてくるという行程が一切ないのですごく楽なのです。

あんなに美容院で黙りこくっていた私も、今では肩のマッサージ大好き、オプションでヘッドスパをつけて揉みまくってもらい、散髪してもらう間ずっと喋りまくるという変貌ぶり。
オバさんになるって無敵です。
GWは次男が彼女を連れてくるというので慌てて来ましたという事から、お嫁さんを迎える姑という立場について色々なトークが始まったのでした。
さすが美容師さんは、いろんな話しを沢山の人から聞いているだけあって、新旧いろんな姑の意見を聞いていらっしゃる。「お姑さんからこうされて嫌だったという経験がある人のほうが、それは絶対やめようと思うみたいですね。ちなみに、何かこうされて嫌だったというのはあります?」と聞かれて、考えた。
「まあ小さな事ではなくはないけど、今となってはどうでもいいこと。
強いて言えば、内孫外孫というふうに区別したり、次男より長男が大事という感覚がある所かな。まあ、年代によって価値観も違うから、敢えて反抗したこともないけど、自分的にはみんなおんなじって事でいいと思うんですけどね。」と答えた。
すると、美容師さんは私より一回り上の方なのですが、「私は、そうだとはわかってるけど、やっぱり息子に男の子の孫が産まれたら、娘より感動しちゃうかも」と仰った。
私は娘がいないので、息子と娘と比べてどうかという感覚はわからないけど、成程、理屈じゃなくてどうしてもそう思っちゃうという事はあるんだなと思った。
「そっか〜、確かに、それは娘と息子と両方いないと経験しない感覚ですね。おばあちゃん(義母)の事も批判的に思ったけど、理屈ではなく息子が可愛いのかも知れなかったですね」と、ハッと気づいたのでした。
「私は息子が二人で、長男だから次男だからと区別してないつもりでいたけど、私が死んだら長男が喪主するだろうと勝手に思い込んでますしね。喪主をあえて次男にやらせるのはおかしいしね。そういう意味では、長男を頼りにしちゃっているのかも。」
そして、美容師さんと、「もう、喪主が誰とかも関係なくなるかもね、そのうちにね」「子供がいない人だって沢山いるわけだしね〜」「樹木葬だとか海に散骨だとかいってらっしゃるお客様もいますよ〜」とか話したのでした。

たまたまこの日はお客がずっと私だけだったので、ディープに話し込みましたが、他のお客さんいる時は静かにしております。笑

時は流れ、嫁だった私も、もう姑側に。
何はともあれ、次男の事を好きになってくれた彼女に会うのが楽しみです!
とりあえず部屋の掃除を頑張ります。