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ゲームに罪はない。「子どもとゲーム問題」を保護者として考える

どうも、現役エンジニア兼副業WebライターのOgAzです。

Noteのおススメ記事に「ゲームは子どもの発達に有害なのか」という記事が出ていて、拝見して感銘を受けました。

子どもがゲームに熱中して問題あるのかを数値で詳細に紹介してくれていて、とても分かりやすい内容でした。
自分、何せ現役ファミコン世代。「ゲームは一日一時間まで」という名人の発言にショックを受けたかつての小学生としては、声を大にして言いたい。ゲームが悪いわけじゃないのだと。そして私は、大人になった今でも毎日バリバリゲームをしているわけです。

とはいえ、子を持つ親が「我が子にゲームをいつから与えるべきか・・・」と悩むのは世の常ですね。私も子どもたちが幼稚園から小学生の今に至るまで、数々のママ友(※友達ではない)とそんな話をしましたし、我が子にゲームを与えるべきか考えた時期もありました。

ということで今回は、「子どもにゲームを渡すべきか悩んでるんだけど、どうするべき?」という問題について考えてみたいと思います。

「ゲームもマンガも悪」だった昔

私の母は軽い認知症を患っており、リハビリのためたまに電話で話すのですが、私が近日欲しいゲームが出るんだという話をしたら「あんたまだゲームなんてやってるの?」とあきれた声で言われました。母の感覚では、ゲーム=子どものもの。大人はゲームなんてやるなという理論のようです。

思え返せば小学生時代、我が家にもファミコンがありました。マリオよりアイスクライマーが大好きでした。二人プレイで兄によく置いて行かれて死んだ思い出よ。それがある日、突然ファミコンが消えました。理由を聞いても母は教えてくれず、以来我が家では「ファミコンは馬鹿になるからダメ」と言われました。突然訪れる絶望ってこのことだよ。
※最近になって兄から「俺が時間を守らず隠れてやってたから隠されたんだよ」と衝撃な事実を告げられました。全部お前が悪いんやんけ!!

同じ理由でマンガも禁止されました。兄が必死で両親にお願いして唯一買ってくれたのはドラゴンボールだけ。私が高学年になったころ雑誌「なかよし」が流行ったので、それも「友達との話についていけない」と頼み込んで買ってもらえた数少ないマンガでした。きんぎょ注意報が好きでした。

今やゲームもマンガも「大人のもの」

あの頃、親の仇のように「ゲーム=悪」「マンガ=悪」と言われて育った私ですが、じゃあ本当にゲームやマンガが自分の人生に悪影響を与えたかと思い返してみても、答えはNOです。私は友情の大切さをマンガで学んだし、仲間の絆や思わぬアクシデントへの対応力をゲームで学びました。どうでもいい豆知識や、いつ使うんだかわからない専門知識も、大人になって意外なところで役に立つこともあったりするのです。

スマホが普及しゲームもやり放題、電子書籍の普及のおかげでマンガも読み放題です。むしろ子どもより大人の方がゲーム依存度は高いと思うんですけど、どうでしょう。しかも大人はスマホを免罪符にできるので(仕事してるんだよ!とか言い訳したりね)際限なく出来る分たちが悪いと思いますよ。

我が子のゲーム事情

子どもたちの幼稚園時代、妖怪ウォッチが流行りました。新しいものが好きなお母さんのいるご家庭などは早々に子どもに3DSを買い与えていて、公園でゲームを持っている子がいるとその周りに輪が出来ました。子どもはゲームが大好きなのは自分も知ってるからよく分かります。我が家はどうしようかな・・・熱中するのが目に見えていたので、とりあえず見ないふりをしていました。

転機が来たのは、ポケットモンスターサン/ムーンが発売されてしばらくたったころです。映画のキャンペーンとして「サトシのキャップをかぶったピカチュウがもらえる!」というのが始まりました。無類のピカチュウ好きの私、しかもサトシのピカチュウが大好き!キャップかぶってるの超尊い!!と思ったらうっかり3DSを買っていました。おのれ!!

しばらく子どもたちに隠れてプレイしていたのですが、映画館に行かないともらえないポケモンがいるらしく、子どもたちとの映画鑑賞にこっそり帯同。こっそりダウンロードできるかなと思ったんですが・・・バレました。あっさりね。「ママ、3DS持ってるの!?」という次男の声が今も忘れられません。ごめんよ私が悪かったよ・・・

バレたらしかたないので、我が家でゲームが解禁されました。3DSのほかに、若いころ買ったDSiもあるので、それを一台ずつ貸す形です。ただし「ゲーム機は私のものなので、使いたければ私のルールに従え!」と暴君のごとく言ってみたら、意外にもあっさり従う子どもたち。ゲームの魅力はそれほどすごいものなんですね。

私が決めたルールは「ゲーム1時間したければ、毎回1時間勉強すること」(※宿題は除く)でした。市販の問題集を何種類か買ってきてやる方式で、学校の予習復習を兼ねています。初めのうちは「友達はゲーム持ってるけど勉強なんかしてないよ?」と不満たらたらだった長男は、観念したのかだんだん文句を言わなくなり、かと思えば突然学校の成績がメキメキ伸び始めました。学習習慣がついたのと応用力がついたこと、予習もしたので授業に自信が出たようです。ゲーム解禁して思わぬ効果が出て、私ビックリ。
その後、謎のやる気に満ちた長男は本屋の問題集をほぼやり尽くす勢いで勉強していました。お前のモチベーションどこにあるんだ。

最近では、なにかを頑張ったご褒美にゲームやっていいよと言っても「Youtube見たいから別にいいや」とか言われるようになりました。卒業間近なのか?母、全然卒業する見込みないんだけど。。

ゲーム禁止は逆効果

幼稚園の頃から子どもにゲーム機を渡しているママ友が、「うちは好きな時にゲームをやらせているせいか最近ゲーム全然やらなくなったよ。タブレットはやってるけど」と言っていてなるほどと思いました。大人も子どもも、禁止されたらやりたくなるものだ。変に禁止するよりは、きちんと期限を設けて渡すのが正解なんだと思います。隠すと子どもは探しますし、見つけ出しちゃいます。これからも子どもたちはスマホを持つのも当たり前になるのだろうし、「目の前にあっても濫用しない」ことを学ぶ必要があるんじゃないかな。

ゲームに限らず何事もやりすぎは良くないのですが、子どものころゲームを禁止されてしまうと、大人になってタガが外れたとき際限なくやってしまいます。私のように(一人暮らし時代は休みの日は一日中やってた、食事もとらずに)。何度も言いますが、変に禁止するのは逆効果なのですよ!世のお母さん方に知ってほしいですね。

「ゲームは一日一時間まで」なんて短すぎるよ!って文句言ってたけど、高橋名人は正しかった。一時間くらいの方が「もっとやりたい!」という気持ちを刺激してちょうどいい時間ですね。ゲームに罪はない、やるならほどほどに。これからも、良きゲームライフを。

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