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【職場の人間関係】ゲーム理論を人間関係に活かす

前回の記事ではセルフコーチングを通して、自分のゴールを見つけるというワークをご紹介しました。
今回はそのゴールをもとに具体的な行動の実践と結果についてご紹介していきます。
 
ゴールでは「プラスアルファのコミュニケーションを心掛ける」という目標を掲げたので、その行動を補えるような理論を使いたいと思います。
 

ゲーム理論を人間関係に生かす。

わたしが利用する理論はゲーム理論のナッシュ均衡です。
ゲーム理論とはなんぞやという方に向けて簡単な説明となぜゲーム理論なのかという点に触れます。
ゲーム理論はジョン・フォン・ノイマンとオスカー・モルゲンシュテルンによって1944年に提唱された、利害関係が発生する複数人の間で行われる意思決定や行動について、数学的に証明した理論のことです。
1970年代アメリカの政治学者アクセルロッドによる研究で行われた、囚人のジレンマゲームでより多くの勝利をあげたものが「しっぺ返し戦略」と呼ばれるものです。
利害関係が発生する職場の中で、相手の反応や行動によって、自分の意志や相手に対する行動も変わっていたので、これはこの理論をもとに相手との確執(笑)を客観視できるのではないかと考えてこの理論を引用しようと思い立ちました。
しっぺ返し戦略を利用しながら、モンスターとの戦いに勝利(自分の気持ちを害されず、日々業務をこなしていくこと)に繋げていきたいです。
 

しっぺ返し戦略の応用

初めは相手に対し当たり障りのない態度で接するところから、しっぺ返し戦略は始まります。
その後の自分の行動は相手の反応に合わせていきます、相手の機嫌が良いときはわたしも機嫌よく当たり障りなく、相手が否定から入る態度になった時はこちらからは距離を置くといった形です。
(雰囲気を悪くしないためにも、しっぺ返しだからといって私も否定から入るということはせずに、距離を保つという手段をしっぺ返しとして使います。)
 

実践1日目

相手の様子:機嫌がよさそうな様子
機嫌が良いからか今日は攻撃的ではないモンスターさん、こちらも友好的な態度で過ごしました。
実践1日目はモンスターさんの機嫌が良いこともあり、しっぺ返しは友好的な雰囲気で接します。
お互い雰囲気を悪くせずに1日仕事ができました。
 

実践2日目

今日はほかの業務があり、顔を合わせるのは少なめな1日でした。
ですが相手の態度だけど切り取り、冷静に接していきます。
実践2日目にもかかわらず、しっぺ返しを意識して接していると、これまで私が感じていた
「私は寛容な心で接しているのに、なんでこんなに嫌な気持ちになっているんだろう」という気持ちが、相手がこんな態度ならわたしもこれで良いか。
そんなまあいいかみたいな許しの感情が出てきました。
 

実践3日目

今日は機嫌が悪い。
しかもそれにプラスして小言が多い、小言モンスターだ。
しかも機嫌悪いクセに面と向かって言ってこない、また第三者を挟んで始まる小言祭り。
こっちもしっぺ返しで、冷静に距離を取って対応します。
 

3日間終えてみて…

しっぺ返しをして相手と過ごしてみると、自分の心が擦り減らなくて済みます。
なおかつ、相手のことを必要以上に気にすることなく、しっぺ返しを実践することにフォーカスしているので事務的に相手の言動を受け入れることができました。
どうしてもむかつく!ってなったときは、ひたすら付箋に悪口を書きなぐってストレス発散します。
自分の心が守れるし、相手が友好的な姿勢を見せた時は雰囲気良く過ごせるし、意外と良いのではないかと思い始めたしっぺ返し戦略でした。
 
まだまだこの戦いは長くなりそうですが、別の戦略も交えながら対決の日々を皆さんにお知らせできたらと思っています。
 
 
参考文献
・盛山和夫,協力の条件―ゲーム理論とともに考えるジレンマの構図―,有斐閣,2021
 

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