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【心に残るプログラムへの想いを語る】ライオンキング
今回は樋口新葉選手のライオンキングについて想いを語ります。
こちらをご覧いただく前に、以前ご紹介した「スカイフォール」をご覧いただくより感動すると思います。
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4年越しの想いが詰まったライオンキング
惜しくも逃した平昌オリンピックの出場権、その悔しさを晴らした世界選手権での演技。
あれから4年、トリプルアクセルを習得し、表現力にますます磨きがかかりました。
樋口選手の強みすべてを引き出したのが、このライオンキングのプログラムです。
全日本選手権では見ていて自然と涙溢れました。
このプログラムの強みと見どころをご紹介します。
冒頭のトリプルアクセル、2本の高難度ジャンプ
プログラムの始まりとともに、1本目はトリプルアクセル。
2本目はトリプルルッツ‐トリプルトゥループ、高難度ジャンプが続いています。
華やかでダイナミックなプログラムの幕開けです。
また後半にもトリプルルッツ‐トリプルトゥループが組み込まれていて、まさに攻めのプログラムです。
トップスピードでジャンプの踏み切りができる彼女、ライオンキングの壮大な音楽は彼女にぴったりなチョイスです。
音楽の緩急に合わせた表現
この4年間で表現力が強みとして、数えられるようになった彼女。
音楽の転換に合わせた、腕の使い方はとても上手です。
プログラム中間の穏やかな音楽の時には滑らかに、力強い音楽でははっきりと腕を使う…
しっかりと肘を伸ばしているので美しく見えます。
想いのこもったステップシークエンス
このプログラムの見どころは何といっても、最後のステップシークエンス。
このプログラムにどれだけの想いが詰まっているか、彼女の表情から伺うことができます。
イキイキとした表情に、正確なエッジワーク、美しい腕の使い方…
その部分を切り取っても、洗練された美しいステップシークエンスです。
ステップシークエンスからコレオステップシークエンスへとつながります。
ダイナミックで力強いコレオステップシークエンスは、ライオンキングの世界観を表現しています。
おまけ:演技後の樋口選手
全日本選手権では、演技直後はやったーと喜んでいる彼女、しかし観客への挨拶をしていくと徐々に涙があふれる彼女。
その姿を見ていると、この4年間の彼女が努力する姿を想像して、私も涙が溢れました。
何度見てもこの最後の姿を見ると泣いてしまいます。
私の2021-22シーズンMVPは樋口選手のライオンキングです。
4年の想いが詰まった彼女の傑作ともいえる作品、今後も語りづがれるような記憶に残る感動のプログラムです。
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