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【心に残るプログラムへの想いを語る】愛の讃歌

心に残るプログラムへの想いを語る、今回は鈴木明子選手の愛の讃歌です。
 
2013-14シーズン、彼女が引退したシーズンのショートプログラムです。
初めての全日本選手権優勝、オリンピック出場など、彼女自身も思い入れのあるプログラムになっているのではないかと私は考えています。

 

私がこのプラグラムを好きな理由


 

引退シーズンを飾る、彼女のスケート人生を表現した大作

この愛の讃歌は、彼女のスケート人生を描いた1つの作品であると私は思っています。
辛かった時期を乗り越え、手にした豊かな表現力が全面に出る、集大成のプログラムです。
このプログラムの音楽は、SP仕様に特別にアレンジされているそう、まさに集大成です。
彼女が初めて優勝をした2013年の全日本選手権では、プログラムの終わりに感極まって涙する姿に私も心動かされました。
またこの愛の讃歌は鈴木選手のお母さまが好きな音楽であり、それをオリンピックのシーズンに選んだということも話されていて、とても素敵なエピソードだなと思いました。

 

舞台を見ているかのように展開される物語

このプログラムの見どころは、なんといっても物語性。
彼女自身もインタビューの中で自分のスケート人生を表現しているとお話ししているように、「スケートとの出会い、摂食障害で辛く苦しかった時期、そして乗り越えた先のトップスケーターとしての今、滑る喜び」を音楽の短調や盛り上がりを使いながら表現しています。
音楽に合わせて表情豊かに表現していて、プログラム全体を通し舞台を鑑賞しているかのようです。
これまでの辛かったこと、嬉しかったこと、そして滑れる喜び全てが、このプログラムに詰まっているんだなとも感じました。
 

音にぴったりはまったステップシークエンス

苦しかった時期を表現する短調の音楽から、フィニッシュに向け華やかに明るくなる音楽に合わせて滑るステップシークエンスは圧巻です。
表現力に定評のある鈴木選手だからこそ、演じられるステップだと思います。
1つ1つの音を大切にして、全てのステップがきちんと音にはまっています。
(わたしは特にバレエジャンプの音ハメが私は大好きです。)
簡単そうにみえて、音をとってステップ踏んでいくことはとても難しいです、音楽をよく理解していて、ステップのエッジワークが上手だからこそできる技です。
 
スポーツでありながら、美しさや演劇性に心動かされる、そんなフィギュアスケートの一面が私は大好きです。
 
振り返りながら改めてこのプログラムを見ると、当時の気持ちが蘇ります。
選手の気持ちがこもったプログラムを見るのは、本当に幸せなことですね。
記録に残ることはもちろん大切で難しいことですが、人々の記憶に残り続けるプログラムを演じるほうがもっと難しいことではないかと思うこの頃です。

 
さあ、次は何をご紹介しようかな?そんな風に考える毎日がとっても楽しいです。
今日も最後までご覧いただきありがとうございます

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