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2024年アトリエの方向性

2024年、明けましておめでとうございます。
年末、干支絵を描く。辰年だし雄大さと威厳のような堂々とした感じになるのかしら。アトリエもそんなステージに入るのかね〜と思っていたら、いざ描くと「世界を凝視しながらぶんぶん火の玉回す、イキった小物の竜」みたいな感じになった。子供らに見せると「ホーノキアトリエらしくていい」と言われたので、このままアトリエの抱負絵ということになった。2024年はこんな感じでホーノキアトリエをやっていくので、子供らともども、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

小物感すごい


2024年になってすぐに震災や飛行機事故などが起こったり、相変わらず世界情勢は不安定だ。けれどもどういう状況下であれ未来は前向きに作っていかなければならないので、影響されずに今やれることを軸に着実に歩んでいくだけだ。

去年20歳の男子学生が言っていたことが忘れられない。「あなたたち大人は”日本は変わらないよ”なんて言葉で過ごして、そのまま死んでいけるからいい。けれど自分達はあと60年生きるんですよ。”変わらないね”なんて呑気な言葉では済まされないんだ。」胸に来たなー。

何かで読んだ言葉も印象的だった。”権力を握っているのは60代以上だが、この世界は40代〜50代が主に動かしている。20〜30代が世界に最もコミットしているが、彼らには動かす力はない。40〜50代がいかに彼らの感性を吸い上げて彼らを活かせるかが、ミソなのだ。というようなことを言っていた。世界は常に変容していて、その真ん中にいるのはいつだって若者だ。我々大人はもはや過去の投影でしか物事を見ることはできない。謙虚さを持つべきは、我々大人なんじゃないかと思ったりする。

以前谷川俊太郎さんや高橋巌さんなどのトークを東京の美術館で聞きにいったが、そういう人々は必ず対談相手に自分よりだいぶ下の世代を選び、自分が語るよりも若者から何かを引き出そうとしていた。若者から学ぼうとしていた。その在り方はとても清々しく、当時若者だった私には勇気になった。

我々大人は、もっと切実に若者や子供から学ぶ姿勢を取り戻さなければならない。未熟さや未言語の中にしか、源泉は無い。アトリエに通う子供らの想像力と発想力と言語力と行動力は、絶えず光と闇に満ち溢れ、天と地を行き来していて、自分は自由な精神体だということを彼らは感覚的に知っている。

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