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だれもが福祉をデザインできる世界を目指して「福祉デザイナー」の学校をつくります!

【はじめに】

はじめまして!鮎川福祉デザイン事務所 代表の鮎川雄一(あゆかわゆういち)と申します。この度は、ご覧頂き本当にありがとうございます!
以下、今回私が福祉デザイナーの学校をつくることになった経緯を書かせて頂きました。お読み頂けたら嬉しいです。

わたしは大学を卒業後20年間アパレル業界で働いていましたが、2011年東日本大震災をきっかけに「人間の命に関わる仕事がしたい」と思い44歳で介護の世界に飛び込みました。しかし、そこで見た現実は「人間が長生きをする、切なさ」でした。
初めて勤めた介護施設でのこと。七夕イベントの時「早く迎えにきて」と書いてある短冊を目にしました。短冊を書いた80代の女性は、毎日、毎日窓の外を眺めながら、亡くなったご主人の所に「早く逝きたい」と言っていました。短冊の願い事が「早く死にたい」という切なさ。本当にショックな出来事でした。
また、デイサービス勤務時に80代の男性に言われたのは「生きていてもやることねーんだよ」という言葉でした。この方は介護保険制度の決まりで1週間に1回しかデイサービスに通えない人でした。同居の息子さんと仲が悪く、地域のつながりもなく、デイサービスに来る日以外は昼間から深酒することもしばしばありました。
「人間の命に関わる仕事がしたい」と、介護業界に飛び込みましたが無力感と情けなさを感じながら日々悶々と働いていました。

<画像:介護の世界に入って最初に勤めた介護施設にて>

【介護サービスとは別に、何かできることはないか?】

わたしはこの切なさを何とかしたいと思い、介護保険サービスではない地域で「病気や障害があっても、ふだんの暮らしのなかで、ゆるやかにつながるコミュニティ」が必要だと思いました。
そして2013年、地元埼玉県所沢市でユニバーサルスポーツを活用したコミュニティづくりを始めました。このコミュニティは10年間で150回開催。延べ約3千人の方が参加しています。そして回を重ねるごとに病気や障害のあるひとたちだけではなく、小さなお子さんから80代までの多世代が参加する「ごちゃまぜなコミュニティ」になっていきました。2019年からは「自然と人間の共生」もテーマに加え、所沢航空記念公園を拠点にして開催しています。

<画像:ごちゃまぜなコミュニティメンバー>
障害のある方は身体、精神など多様な方々が参加しています。
<画像:ふうせんバレー。鈴が入って音が鳴るので視覚障害者も一緒にできます>
<画像:インクルーシブサッカー>
オリジナルルールにすることで多世代、多様な障害のある方も一緒にできます。
<画像:インクルーシブサッカー。視覚障害者の方は横にサポートをつければ一緒にできます>
<画像:ボッチャ(パラリンピック正式競技)>
ブルーシートを活用すると屋外でもボッチャコートができます。
<画像:モルック。お子さんから車椅子ユーザーまで幅広く一緒にできる>
<画像:ユニバーサルスポーツをしながら自然とお子さんと車椅子ユーザーの方が交流します。>
<画像:車椅子ユーザーや様々な障害当事者同士の交流の場にもなっています。>
<画像:ユニバーサルスポーツは心身機能の状態が勝敗を左右しない>
誰でも勝者になれるスポーツです。
<画像:チームで円陣。多様な人たちが自然と触れ合う機会にも繋がっています。>

【福祉の専門職じゃないのに、福祉課題を解決している】

そしてこの活動を続けていて驚いたのが、福祉の専門職ではないコミュニティメンバー同士で「福祉課題を解決するコミュニティ活動」を自発的に始めたことでした。例えば「ひきこもりの方の居場所づくり」「障害者の社会参加」など、それは国内にとどまらず海外のコミュニティメンバーへも波及していきました。

<画像:生きづらさを抱えた方やその周りの方々が、それぞれの想いを話す居場所>
みんなの居場所「いっぷく」
<画像:アフリカ セネガルでスポーツを通じた障害者の社会参加を応援する活動>
コミュニティメンバー松尾さん(写真一番左)>

【教育現場から求められる新しい福祉教育】

また、この活動を通じて福祉に関わる高校、大学の授業で講義依頼を頂くようになりました。テーマは、わたしのこれまでの実践事例を踏まえた「国の福祉サービスではない、新しい福祉と福祉デザインの実践」です。本来、国の福祉制度を学び、福祉専門職を養成する学校から「新しい福祉」をテーマに話す機会を得る事で、わたしは「日本は新しい福祉教育が求められている」と感じました。

<画像:高校2年生の講義>
<画像:大学1年生の講義>

「新しい福祉の学校づくり」

わたしはこれまでの地域活動や福祉学校での講義をした経験から、国の福祉サービスや、福祉の専門職でなくても、だれもが福祉をデザインできる環境づくりと人材育成が必要だと思い「新しい福祉の学校をつくる決意」をしました。
学校名は「アユカワ福祉デザイナー学園」です。ビジョンを「だれもが福祉をデザインできる世界をつくる」として、わたしの10年間の経験と実践をベースに国の福祉サービスや福祉の専門職でなくても、地域の誰もが福祉をデザインできる様に「福祉デザイナー」という新たな福祉専門職を育成します。
コンテンツは以下3つです。
①福祉デザイナーの育成 
②福祉デザイナーズコミュニティの運営 
③福祉デザインフォーラム開催
将来的には、小中学生を対象としたジュニア福祉デザイナーの育成や、多言語対応をして国籍に関係なく世界中のだれもが福祉デザイナーになれる環境をつくることで「超高齢社会日本から世界に貢献できる福祉デザインとして発信していきたい」と考えています。

<画像:アユカワ福祉デザイナー学園 3つのコンテンツ>

①福祉デザイナーの育成 学習環境と教材

授業はオンライン(zoom)を活用して行います。オンライン授業の環境づくりと教材制作費用がかかります。教材は福祉デザイン、福祉デザイナーを文字だけでなく「ビジュアルデザインや映像で感覚的に学べるコンテンツ」をつくっています。

【教材:ビジュアルデザイン】

<画像:福祉二分割論。福祉を社会福祉と日本語の意味である「しあわせ」と分けて考える>
<画像:福祉デザインの説明>
福祉デザインは福祉の日本語の意味である「しあわせ」をデザインすることと定義しています。
<画像:福祉デザイナーの役割説明>
福祉デザイナーとは多様な人と人とのつながりをつくる専門職
<画像>病気や障害があっても、ふだんの地域の暮らしのなかで
ゆるやかにつながり支え合うコミュニティのイメージ

【教材:映像】

<アユカワ福祉デザイナー学園とは>

<制作協力>
町亞聖さん(元日本テレビアナウンサー/フリーアナウンサー)
StudioものがたりTOKYO(東京都東久留米市本町1-3-20-2F/042-456-3129)

<福祉デザインの実践事例>
・ユニバーサルスポーツを活用したフェスづくり

・インクルーシブサッカーを活用したコミュニティづくり

③福祉デザインフォーラム


毎年1回開催する福祉デザインフォーラムの目的は「福祉デザインを多くの人に知っていただく機会の創出」です。今年のテーマは「公園と福祉デザイン」として 「ユニパークフェスタ航空公園2023」を開催します。

フライヤー表
フライヤー裏
<画像:開催場所になる所沢航空記念公園 メイン広場>

【フェスタのプログラム内容】

今回のフェスタでは、東京ドーム10個分の所沢航空記念公園をフル活用して、気球体験、ユニバーサルスポーツ、オペラ歌手・男性合唱団のコンサート、モルック&マルシェ、ノルディックウォーキング、草花ウォーキングなど、だれもが公園を楽しめるプログラムを通じて「福祉デザイン」を多くの人達に知ってもらう機会にしたいと考えています。このフェスタを開催するために費用が必要になります。

<気球体験>

<ユニバーサルスポーツ(画像:ボッチャ)>

PHOTO by Masayuki HORI

<オペラ歌手・男性合唱団のコンサート ※イメージ画像

PHOTO by Kenny Filiaert

<モルック&マルシェ>

PHOTO by Masayuki HORI

<ノルディックウォーキング>

<画像Pixabay:photo by pasja1000>

福祉デザインを世界へ発信する
国際都市公園会議への参加

今年10月オーストラリアのアデレードで開催される公園の国際会議で、今まで所沢航空記念公園で行ってきた実績をプレゼンテーションできる機会を得ました。
国際会議に参加するきっかけは一般財団法人 公園財団 様が運営されている公園文化WEBのコラム掲載の御依頼を頂いたことでした。コラムのテーマは「高齢社会日本から発信する新しい公園文化」です。

〈オーストラリア アデレード画像Pixabay:photo by docsunny50〉

コラム作成の情報収集をしていると、高齢化率が世界一高い日本の公園活用方法が世界的に着目されていることを知りました。そして10月の国際会議で世界各国の公園活用事例をプレゼンテーションできる機会があることを知りエントリー。無事に審査通過しプレゼンテーションをできることになりました。
高齢化は世界的にも課題で、アジアを中心に今後40年で加速します。冒頭でお話しましたが、わたしは「世界各国で福祉デザイナーを育成する環境づくり」も視野に入れています。この国際会議を、その機会に繋げたく参加いたします。
また、学園のコンテンツを国内外、また障害のあるなし関係なく、誰もが分かりやすい情報発信源にするためホームページのリニューアルも同時に行いたいと考えています。

【さいごに】

最後まで読んでいただきありがとうございました!
日本は急速に超少子高齢社会を迎え、総人口と、働く人たちが減少することで、今後、国の福祉サービスを支える社会保障費の財源と人材を維持することが難しくなると言われています。
では、わたしたちはどうしたら良いのでしょうか?
わたしは、じぶんたちの福祉を、じぶんたち自ら自由につくることが必要だと考えています。
福祉の日本語の意味は「幸福・しあわせ」です。それらは人間それぞれの主観によってつくられます。そしてインターネット社会では、じぶんと同じ主観を持っているひとたちと繋がることが、国内外問わず自然にできます。だから、どんな福祉をつくるかは、わたしたちの自由なのです。これからの福祉を、いろんな人たちとデザインできると思うとワクワクします。ぜひ、それぞれが求める「福祉=しあわせ」を一緒にデザインしていきましょう!

<画像:1990年アメリカ横断旅行。 アリゾナ州 グランド・キャニオン国立公園にて>

代表 プロフィール

<画像:2020東京パラリンピック聖火ランナーとして参加>

鮎川雄一(あゆかわ ゆういち)1968年、東京都生まれ。 55歳
鮎川福祉デザイン事務所 代表。埼玉県新座市の地域包括支援センター 介護支援専門員(ケアマネジャー)。
日本リハビリテーションスポーツ学会理事、一般社団法人日本応用老年学会所属。取得資格は介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、終活ライフケアプランナー、メンタル心理カウンセラー、ジェロントロジー・マイスター、キッズアスレティックス・インストラクターなど。
※現在、社会福祉国家資格取得にむけて勉強中。
<プロフィール詳細:朝日新聞デジタルに掲載して頂いています>

■WEBサイト■
鮎川福祉デザイン事務所
■SNS■
Facebook
Twitter
Instagram
YouTube
■メディア掲載等■
日刊スポーツ:所沢から地域共生スポーツ
さいたま報知:スポーツの楽しさ満喫 幼児から高齢者が一緒にプレー
所沢市ホームページ:遠藤大臣と市長が東京オリンピック・パラリンピックに関する意見交換を行いました
東京2020パラリンピック聖火ランナー(入間市 第4区)
【学会発表】
第1回障がい者スポーツ関係学会合同コングレス
(演題)所沢市における障害者スポーツを活用した地域コミュニティ形成とその活動実績
・第27回障がい者スポーツ学会大会
(演題)所沢市における障害者スポーツの普及活動の取り組みとコミュニティ形成
第39回日本リハビリテーションスポーツ学会大会
(演題)シャフルボードを活用した障害者・高齢者・健常児・者が同等に競える大会及び高齢者向け体験会の実施報告
講演実績
嘉悦大学経営経済研究所公開講座「人生100年時代のライフシフト」
演題:介護業界のイメージを変えよう
・東洋大学 福祉社会デザイン学部 社会福祉学科
演題:街を、地域を新しい形で真の「幸せ」をデザインするソ-シャルワーク
・筑波大学付属坂戸高等学校  2年次科目群選択科目 コミュニティ福祉
演題:「新しい福祉をデザインする」ビジョンと実践
・所沢ロータリークラブ
(演題)所沢市における障害者スポーツを活用したコミュニティ形成過程とコミュニティ・ケア
・公認東園自動車教習所
(演題)車という翼をもったみなさまへ
所沢市地域福祉みらいフォーラム
(演題)楽しもう!つながろう!ユニバーサルスポーツ

協力者のみなさま

木村 理(きむら おさむ)さん
通訳・翻訳業(韓国語)/フォトグラファー
ソウルオリンピックを目前に控えた1986年から韓国語を学び始める。1994年の広島アジア競技大会でボランティア通訳者の仕事を経験し、通訳・翻訳業の世界へ進むことを決意。その後、業務としてアイスホッケーやハンドボールなどスポーツ通訳者として活動する中で、メディアの業務にも関わることに。これをきっかけにスポーツプレスとしての活動も始める。
現在は「鮎川福祉デザイン事務所」で実施されるイベントの撮影をしつつ、同事務所の活動を支えている。通訳案内士(韓国語)。一般社団法人 日本スポーツプレス協会(AJPS)会員。国際スポーツプレス協会(AIPS)会員

堀 雅之(ほり まさゆき)さん
グラフィックデザイナー/フォトグラファー
・愛玩動物飼養管理士 ・ペットフード販売士 ・ペットフード安全管理者
ワイズ・リップ代表。
広告や雑誌などの制作全般を手がけるとともに、野性味あふれる鳥猟犬の撮影のほか、出張撮影サービス「出前写真館」では、ペット撮影やシニアの方のポートレート撮影を行なってる。
2022年4月に地元多摩市にて写真展「風の犬たち」を開催。その後、軽井沢や伊豆高原、裏磐梯など各地で継続開催。また、風の犬たちの活動のひとつとして、ペットの虐待や飼育放棄を減らすために、ペットの言葉を代弁している「ボクは、ここに、いるよ。」を制作。各地での写真展やマルシェなどで展示し、ペットの適正飼育の啓蒙に努めている。
★風の犬たち WEBサイト


松本 力(まつもと ちから)さん
デザイン事務所「インコグラフィカ」代表。 年間40件ほどのイベントや大会を取材、写真や動画を撮り、発表している。 「自分の目で見て聞いて感じたこと」を信じて、なるべく足を運び、直接人と会って感じたことを「パラキートのパラスポーツ日記」というブログでまとめる活動を2016年から続けている。
<主な活動実績>
・2022年アンプティサッカーW杯日本代表帯同カメラマン
・2018,2019,2023年レオピン杯コパ アンプティ公式カメラマン
・2018ソーシャルフットボール関東大会公式カメラマン
・2019ソーシャルフットボール全国大会公式カメラマン
<パラキートのパラスポーツ日記>

町 亞聖(まち あせい)さん アナウンサー
小学生の頃からアナウンサーに憧れ1995年に日本テレビにアナウンサーとして入社。その後、活躍の場を報道局に移し、報道キャスター、厚生労働省担当記者としてがん医療、医療事故、難病などの医療問題や介護問題などを取材。“生涯現役アナウンサー”でいるために2011年にフリーに転身。脳障害のため車椅子の生活を送っていた母と過ごした10年の日々、そして母と父をがんで亡くした経験をまとめた著書「十年介護」を小学館文庫から出版。医療と介護を生涯のテーマに取材、啓発活動を続ける。直近では念願だった東京2020パラリンピックを取材。
公式ブログ 

<出演番組>
☆ラジオ日本 あさ6時30分~8時50分生放送
「町 亞聖のスマートNEWS」木曜パーソナリティー
http://www.jorf.co.jp/?program=smartnews
☆ニッポン放送 毎週日曜あさ6時25分~6時54分
「ウィークエンドケアタイム「ひだまりハウス~うつ病・認知症について語ろう~」
https://www.1242.com/hidamari/
<書籍>
18歳の時に母の介護に直面しヤングケアラーの当事者になった日々を綴った書籍「十年介護」(小学館文庫) ☞ https://www.amazon.co.jp/十年介護-町亞聖-ebook/dp/B00DZAR096
<ボランティア活動>
●東京2020オリパラを車椅子ユーザーと一緒に観戦することを目標に活動した”ゆめ旅KAIGO!2020″が作成したガイドブック ☞
https://www.amazon.co.jp/ゆめ旅ガイドブック-足腰に不安のあるシニアの方が行く-ゆめ旅KAIGO-2020実行委員会・ゆめ旅ガイドブック編集委員会-ebook/dp/B08MQL4XPN
・ゆめ旅KAIGO!2020の活動の記録

  https://www.oriparakaigo.tokyo/


青木 久(あおき ひさし)さん
東京ホームケア株式会社 代表取締役/一般社団法人ものがたり企画 代表理事
在宅用医療機器販売・レンタル業/訪問看護ステーション経営/イベント企画・運営など関東一円を対象に在宅療養者向けの酸素療法、人工呼吸、輸液ポンプ等の機器を提供し、その使用支援、安全管理までをサポートする企業を経営。24時間年中無休の体制は勿論、過酷といわれる医療従事者の方々の労働環境に合わせて緊急での対応や急なトラブルなどにも迅速なる対応にてお応えすることをモットーに従業員一同日々努力している。 その他、お客様への情報提供や医療機器スキルの向上に貢献すべく、セミナー、交流会などのイベントの定期企画にも注力しているほか、地域の方々との交流イベントや地元の音楽フェスティバル等にも積極的に取り組んでいる。

<東京ホームケア株式会社 >

<一般社団法人ものがたり企画>
https://www.monogatari-kikaku.jp/


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