【実録】フルタイムワーママが小1の壁を乗り越えた方法
小1の壁。
子供がいながら働いているママだけでなく聞いたことがある人は増えているかと思います。
近年ニュースでも取り上げられており、こども家庭庁でも議題にあがりしっかりと対策を検討されている問題です。
保育園の待機児童問題もさることながら
実は小学1年生の放課後児童対策も問題になっています。
こども家庭庁が令和4年5月1日付けで発表した資料によると親が働いている家庭の15,180人の小学生が預かり先がない状態でした。
そのうち1000人を超える都道府県は4つ、私が住んでいる千葉はその4つに該当しています。
小1の壁。
実際には放課後の預かり先だけが問題ではありません!!
入学前から壁は少しずつ姿を現すのです!
※これは私がシングルマザーかつフルタイムの時に直面した実際のお話です。あくまで個人の経験ですのでご了承ください。
①小1の壁に気が付いた日の話
それは娘が4歳の時、年小の冬でした。
いつも通り仕事を終えて、19時頃に保育園へお迎えに行くと
園の入り口で1つ上のママさん達が話していたのです。
『小学生になる前に仕事変えますか?』
『学童に預けるの悩みません?』
聞いた瞬間、まったく意味がわからなかったのを今でも覚えています。
まだ卒園年ではないのに、何を話しているのだろう?と。
話の流れで会話に参加していると次のことがわかりました。
・学区内の小学校に併設されている学童は定員に限りがある
・毎年1年生でも定員割れしている
・18時以降預けると月額が倍増する ※私の住む地区の話です。
・宿題が毎日出て親が対応必要になる
・行事連絡がとても急に入る
衝撃的でした。。
一切、年上の子がいるママ友がいなかった私にはその地域密着の育児情報を得る機会がありません。
仕事も週5~6、残業あり・19時お迎えフルタイムでシングルマザーをしていたので送迎時にママさんたちとのコミュニケーションも最低限に抑えていました。
ママさんたちの会話が真実だとしたら、とても今の仕事をしながら小学校に通わせられないと2年後への不安が押し寄せてきたのです。
ニュースなどで耳にしたことがあった『小1の壁』
まだ先の話だと油断していた私にとって
今の生活だと成り立たないと気が付いた瞬間でした。
②近所の小学校事情を調べてみる
急いで独身時代からの付き合いのある数少ないママ友に頼んで今住んでいるエリアの小学校事情をリサーチしてもらいました。
なぜママ友に頼んだか?
それはネット情報だと住んでいる地区ごとに若干異なっていたり、何年か前と今とでは制度変更が発生してる場合があるからです。
同時に、ママ友作りを後回しにしていたことを後悔しました。
育児に悩んでもネットやSNSで調べたらわかるでしょ?
と高を括っていたのです。甘かった。。。
育児に正解はないのは知っていたのですが
住んでいる地区の特性、少しずつ変わる法律、家庭環境によって受けられる制度の違いを知る必要があることを把握していませんでした。
友人リサーチの結果、以下情報を得ることに成功します。
・人数の少ない学校は学級役員は必須
・すでに幼稚園からママ友の輪が決まっている可能性あり
・入学前準備や書類は多いしスケジュールがタイト
・必要備品の買い方・場所に指定あり
・入学前に読み書き出来ている子が多いと学校側が思っている
・保育園より子供が家を出る時間が遅くなる
私のうっすらある小学生時代の記憶と思い出とは
まったくの別次元であることにギャップを受けてしまいました。
年月の流れが同じ【小学校】でも変わる現実にぶち当たります。
③決断の時
ママ友に聞いた内容とネットで調べた情報をもとに私はある決断をします。
そう、転職です。
2年前に正社員として転職・キャリアチェンジに成功していた私。
当時の仕事内容はとても大好きでしたが、同じ立場の同僚や上司にワーママはいなかったのです。
お子さんがいても男性、女性がいてもお子さんがいない。
その状況で小1の壁の相談や、1人のために会社の制度を変更することが出来ないことは理解していました。
とても悩みました。
我が家は両親も共働きで、サポートに入ってもらえる身内がいません。
ファミサポなど制度を活用したくても、娘が極度の人見知りで難しい状況。
ましてや学区内に協力しあえるママ友もいない。
様々な角度で考えても今の生活のまま小学校入学を迎えることは現実的に不可能だったのです。
ネット記事によくある対策として挙げられている
①在宅勤務の選択・不要な残業をなくす
②地域の制度を活用する
③ママ友パパ友、身内と連携する
全てが対応できない状況でした。
④入学に向けて計画をたてる
2年後の入学に向けて決断した私は具体的にどんな生活を送れたら小学校に通わせながら仕事が出来るのかを考えました。
主に対策を立てたのがこちらの2つでした。
1.働き方の見直し
2.放課後問題(学童か留守番か)
1.働き方の見直しについては時間軸でまず考えそれから最低限必要な収入を考えました。
保育園は朝7時から延長すれば20時まで預けられましたが登校時間は8時前。
学童も延長可能だが、定員や審査が厳しいとのこと。
また、突発の行事依頼などに対応できるように休日出勤や残業はNGにする必要がありました。
また転職と入学が重なってしまうと、入学式や懇談会など休みにくかったり、娘のメンタル面のサポートが難しいと感じ早めに転職完了を目標に設定しました。
2.放課後問題に関しては通う小学校以外に放課後預かりサービスをしている場所がないか調べ、娘との相性を考えて見学周りもしました。
調べていくと習い事でも送迎ありの場所があったり、民間運営の放課後学童があったのです。
またどこも受からなかった場合を想定して、年長さんのうちから娘には
・鍵の使い方
・家の中で何がどこにあるかの説明
・来客対応(宅配便や知らない人の場合)
を少しずつ教えていきました。
かれこれ準備に1年以上は費やしたかと思います。
振り返って思うこと。
小1の壁は放課後の待機児童の問題だけではない。
と強く感じました。
6歳までは幼稚園と保育園と異なる環境にいた子供たちが一斉に集まって集団生活を行います。
価値観や学力、生活リズムも異なるので初めのうちはメンタル面のサポートもついてくるお子さんは多いです。
我が家もそうでした。
もし転職していなかったら、きっと母子ともにつぶれてたし生活が成り立っていなかったと思います。
ネットや行政からの連絡だけでは知りえなかったことがたくさんあります。
育児をしていく中でリアルな情報・経験はなにより必要だと感じました。
仕事や家族サービス、子供との時間を優先することはとても大切です。
ただネット情報だけではわからないけど、必要な情報はたくさんあることに気が付きました。
もし、あの時偶然ママさんたちの会話を聞いていなかったら?
もし、独身時代の友人が同世代ママになっていなかったら?
考えるとどうなっていたかわかりません。
今、長女を妊娠中に戻って当時の私と話せることが出来るのなら、
私は過去の私にこうアドバイスしたいです。
仕事も子供との時間も大切だけど
ママ友作りをないがしろにしてはいけないよ!
と。決して無理してたくさん作る必要はないとは思います。
ただワーママだからこそ、自分が気軽に相談することが出来たり
子供の成長にあったリアルな情報をくれる存在がいることはとても心強いです。
もしも、仕事と育児と家事に追われてママ友作りに時間をさけないママがいるのであれば、今はSNSやすきま時間にオンラインでもママ友を作れる時代になりました。
自分と似た価値観で同世代の子供がいるママは必ずいます。
リアルだけでなくオンラインでも良いので
気軽に相談できるママ友・先輩ママさんを作ることも
育児をしやすくなる秘訣かもしれません。
少なくとも実際に小1の壁にぶち当たったワーママの私はそう思いました。
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