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「子供に向き合う先生」が、当たり前になりますように

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学校の業務の肥大化ゆえ、先生が子供に向き合う時間が少なくなることを嘆いています。

小手先ばかりの働き方改革、始めておきながらもう4か月も更新のない#教師のバトンプロジェクト、文部科学省も色々と学校のために改革を進めてくれているのは分かりますが、空回り、現場に意味を成していないと言わざるを得ません。

そのことは、本当に大きな弊害を生む上に、教師に一種の「言い訳」のようなものを与えてしまったと10年の教員生活で私は感じました。

まず、授業、担任、部活。この三本柱に加え、委員会活動、総合的な学習の時間、学校行事が入ってきます。このすべてをこなそうとするとき、「自分の強みはこれだ」と、自分の得意分野を見つける先生が出るのはごく当たり前のこと。

ICT活用した分かりやすい双方向の授業を展開したい、部活の強豪校となって生徒募集に貢献したい、学校行事で子供に充実感を味わわせたい。どれも立派なものです。

しかし、前述のとおり教師の仕事はそれだけではありません。上記の仕事は生徒に関わるもの、それ以外でも、教育課程検討、時間割作成、朝や下校の見回り、保護者対応、教科のノートチェック、日記のノートチェック、教育委員会対応、研究授業、それに伴う指導案作成、会計処理、事務処理、数々の大会運営、審判としての出張。

これだけの仕事をこなしながら、それでもある一つの分野に特化した強みを持った先生になりたいと願うなら。

それ以外のことが疎かになってしまう教師が出てきてしまうのは、予想される事項だと思いませんか?

もちろんすべての業務にしっかり取り組む、それが公務員としての在り方です。

しかし、先ほどの業務は一人で抱えられる量ですか?開き直ってしまう、諦めてしまう教師が出てくることは、予想される事項ではありませんか?仕方の無いことだと思いませんか?

こうした「業務量の肥大化」から、教師自身が自分の仕事の内容に優劣をつけ、部活を頑張る先生、授業を頑張る先生、総合的な学習を頑張る先生、と何となく役割分担できているのが今の学校の現状です。

「あの先生は部活だけだからなぁ、書類締め切りまで出してくれないんだよなぁ」「あの先生は色んな所と連携して総合的な学習の時間を充実させることは得意なんだけど、生徒への対応がなぁ」

こんな先生、あなたの学校にもいませんか?近い言葉を、聞いたことはありませんか?〇〇はできるのに、△△はなぁ…という言葉。今の学校に、溢れていませんか?

良い言い方をすれば「役割分担」。「適材適所」。それで学校が回るならば何の問題もないでしょう。

悪い言い方をすれば、働き方改革が進まないが故に、勝手に仕事を好き嫌いで優劣を決め、仕事を選んでしまう現状が教育現場に溢れている(そうなっても仕方ない)のです。


ここで私が警鐘を鳴らしたいのは、「生徒としっかり向き合う」ことだけは、何を得意分野としていても疎かにしてはいけないということです。

目の前の生徒の表情の変化にも気付かないのに、何が授業力向上か。

目の前の生徒の悩み相談に真摯に向き合えないのに、何が部活動指導か。

目の前の生徒のことを理解しようとする姿勢がないのに、何が総合的な学習か。

「業務内容の肥大化」ゆえに教師はその中から自身の輝ける分野を探し出し、そこに一生懸命になる。そこまでは素晴らしい。

でも、子供と向き合うことができないなら。子供の心の奥底まで理解する覚悟がないのなら。子供の毎日の表情や声色の変化に気を配る余裕がないのなら。

そんな得意分野よりまず、生徒理解に重きを置いてください。心が健全に育たない子供には、他の何も、何一つ、浸透するわけがない。意味がない。

これから、コロナ禍で一層苦しい家庭は増えていくでしょう。

学校に来れなかった分、コミュニケーション能力や友達との関わりが苦手な子が増えていくでしょう。

VUCAの時代、5Gの時代の前に、今目の前を生き抜く子供に、学校の先生が手を差し伸べてくださいますように。

そして文部科学省も教育委員会も、どうか小手先だけの働き方改革をやめ、「先生が子供と向き合う」時間を確保するための働き方改革を、業務削減をしてくださいますように。

それが、私の #もしも叶うなら です。

私は、あまりの業務量の多さに、最近元気のない生徒に声をかけることが遅くなったり、自身の得意分野にばかり奔走し、目の前で困っている生徒がいても声をかけない同僚に不満が増し、「私のやりたいことは、子供と向き合うことだ」と感じて、カウンセラーに転向しました。

それまで、部活動指導は楽しかったですし、英語の授業はオールイングリッシュを試す度に生徒の力がついてくることを実感できたりして、喜びの連続でした。

何より忘れられないのは、担任としての日々です。私は中学、高校の両方で担任を経験しました。やんちゃな子供、良い子を演じる子供、すぐ調子に乗る子供、そのどれも愛おしく、職員室より教室にいる方が好きでした。そして、卒業式での感動的な感謝の言葉。抱えきれないプレゼント。信じられないサプライズ。一生忘れることはないでしょう。

そんな私でも、教師を辞めました。辛く、後ろ髪を引かれ、最後まで悩みました。

でも、カウンセラーとして多くの人の心に寄り添い、可能ならば学校で講演会をしたり、道徳の出前授業をしたりしながら、先生たちの負担も減らしていけたら。これもまた、私の #もしも叶うなら です。

先生たちは、子供が好きな人ばかりです。業務量改善さえはかれれば、もっともっと子供寄り添うことができるでしょう。

教育に財源をかけない国はいずれ崩壊します。

どうか、現在の学校への働き方改革は圧倒的に不足していることを伝えるとともに、学校教育の本格的働き改革が進みますように。これが一番の、 #もしも叶うなら です。


カウンセラー兼占い師 アイサ

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