【山梨移住】ぶどうのお裾分け🍇
近隣住民との関わりは、地方移住のみならずただの引っ越しでも懸念されることのトップに入るだろう。
幸いにも私の住んでいる賃貸では町内会費は納めなければならないものの、家賃と一緒に引かれるのでそこらの対面やりとりナシ、回覧板ナシ、追加イベントナシという都会暮らしからの引っ越し先としてもってこいなところだった。単純に市街地に住んでいるからという話ではあるが。
集合住宅、さすがに敷地内で顔を合わせたら挨拶をする顔見知りは何世帯かあるものの、老若男女特に共同体意識が強いタイプではないように見受けられ、すれ違いがてら暑いですねと言い合って別れる程度の丁度いい距離感であった。
⌘
お盆。
車から降りると、良く挨拶をするおじさんが同じく車から降りてくる。
あまり長く話をするタイプではないのだが、この時は
あ!いいところに!
とニヤッとしてから、うちにデラが沢山あるから持って言ってほしいという。
デラ。
種無し葡萄の代表格、デラウェアのことであろう。
ベランダでわざわざ葡萄を育てておいてあれなんだけども、私は葡萄があまり好きではない。幼少期に大叔母に巨峰の皮を剥いたら爪の中に潜り込んでしまって、無理やり取るわけにもいかず数ヶ月爪が巨峰色だったという話を聞いて、怖すぎるでしょ…と思ったのが一つ、
食べるのが面倒なのがもう一つ、
味が別に好きではないのがさらにもう一つ。
個人的には全ての葡萄はワインにしてしまってよろしい。
と、いうことで早いものだと8月初旬からでていたと思うのだけれど、桃ほど熱狂的に追っておらず、生葡萄は今回初めてなのだった。
問答無用で大きなデラウェアを3つ渡される。
そしてそのまま別れの挨拶と共に扉を閉められる。
2人でこんなに食べられるかな!?と思いつつありがたくいただき、近く会う両親と姉夫婦にもあげる約束を取り付ける。
このサイズである。
…これデラウェアか!?めっちゃおおきくない!?
せっかくなのでうちで育成中の甲州と比べてみる。
ワイン用の葡萄は小ぶりだとか、うちの苗は1年目を植えたものだからとか色々言い訳はできるんだけども、
いや、デラウェアってこんなに大きいんだったっけ。笑
いただくと確かに種は無く(といっても処理有無でデラウェアでも種ありになるらしいが)、皮を押すとピュッと実が出る感じもデラウェア。
味はとっても甘くって、私の遠い記憶だとデラウェアって食べやすいけど酸っぱいのバーターだったのだけれど、こちらは食べやすくてさらに甘いのであった。
これはお裾分けされないと食べられない味かもしれない。
⌘
山梨では果物なんて買うヒマもなく近隣住民からお裾分けがくるのだという言があり、
そんなことねーじゃんうちのとこと思っていた矢先の出来事であった。
大変ありがたい話である。こういうときお返しどうすればいいんだろう…
そろそろ巡っている桃パフェも桃&葡萄パフェなラインナップになっているようで、次は葡萄巡りになる…かも。
おわり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?