見出し画像

若さを奪う人〜情けない人といると時が失われていく。備忘録として。

「『あの人は情けない人、自分が傷付きたくないから代わりに言って。という人だから辞めなさい。』旦那を周りの人に見てもらった時に、止められたのに結婚して、凄く凄く苦労したの。好きで突っ張ったんだよね。りりいちゃんは相手をよく見るんだよ。」

通っていた弁護士事務所の事務員さんが、結婚の後悔を話す。
離婚して朝も昼もなく働き、片手で子供を担いで一段飛ばしに階段を登り、ご飯を食べさせてからも仕事に戻る暮らしを10年も20年も続けていたそうだ。あの頃はコピー機も性能が悪く、作業の殆どが人力の上、弁護士たちが帰るまで仕事が終わらない。
その中で子供育てることは並大抵のことではなかっただろう。

ただその時の私は、「情けない人」の意味があまり分かっていなかった。恐らく、苦労する人生になるということだけは、知った。
……………
最近になって、ようやく「情けない人」の意味を知る。
その人たちの共通点は、主語が「貴女が」で「貴女が言ったから」となる。
会うとなっても場所や日程調整に1週間も10日もかかる。会いたい方が行くか、中間地点にしてしまえばよいのに、いくつものチャットが続く。
更に時間も大体は昼指定と共通する。何回会おうと昼に会う。
さらには、デートしたいがどこに行くか分からないらしく、私から提案する。しかし、それはお気に召さないとのこと。

それでも何とか帳尻を合わせ、ご対面する。

そして、ランチ三千円は高いのでコースをやめたら大雨の中のテラス席になったとの話をする。「寒いから中に入らないか」と提案すると、「僕は大丈夫」と私が購入したサンドイッチを半分も頬張る。
私は三千円以下の女かよと思いながらも、40代男性のセコい節約話に耳を傾ける続ける。

次は上野でのピックニックに行く話をされたから頷いていると、どうやら彼は私と行くらしい。
「真剣に婚活している中で結婚の決意をしている方、優先してお会いしたく、すみません。また機会があれば。」と後ほどメッセージを送った。

そうすると「じゃあ、考える間、待ってて。」と言われたから、彼は私が彼にプロポーズでもしたと勘違いしたのだろう。

断り文句なのに。
……………
そしてふと、「情けない人」といることは苦労するの言葉が過ぎった。

確かに、自分のことなのに何をどうしたら良いか分からない。デートの場所も女性と話すべき内容も分からない。にもかかわらず主導権が欲しい。
だから1つ1つ決めるのに時間が5倍も10倍もかかる。
やっと決まっても会話の内容は会うたびに在宅ワークの話しなど自分ニュースで、相手との距離を自らは縮めることも、深めることもない。
なぜなら傷付きたくないから。

僕に優しいのは誰だろう?
僕を傷つけないのは誰だろう?
僕のお金を使わないのは誰だろう?

これが40代ともなると、私にとっては情けない男性。
………………
決める能力がないのに決めたいが、決断して傷つきたくない。だから主語を貴女にする。お金も使いたくない。
どうして良いかわからない、僕。

確かに私はそのような男性に振り回されてきた。あの女性事務員さんは、自分と私の姿を重ねたのだろう。
そして私が情けない人に捕まりそうと感じて、あの時、真摯に伝えてくれたのだろう。
………………
自分へ〜良い人と感じた人は、自分が傷付きたくないから他人に何も言わないし、自分にも入らせないだけの「情けない人」の可能性があります。
特徴は、主語が貴女。口癖は「今度」「また次」。
そのような方に親切にすると若さを吸われ、「また今度」と湯水の如く時を奪われます。

早急に離れましょう。例え友人でも距離を置こう。

あの事務員の女性が伝えてくれたこと、忘れないで下さい。
限りある時を待ち時間に使わず、成したいことを遂げ、豊かにのびのびと楽しみながら生きていくために。

とても嬉しいので、嬉しいことに使わせて下さい(^^)