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ダンナが会社やめたいと言いだしまして[読了]/あやりの本棚

こんにちは!あやりです!

北の方で地震がありましたね。被災された方の無事を祈っています。また、新幹線が脱線してしばらくは動かないとのことで、お仕事などで引越しを予定されている方は不安だろうと思います。

今回はもしダンナさんが突然「会社やめたい」と言い出したらどうするか、考えるヒントになる本について書きたいと思います。

「会社やめたいダンナ」の妻の会 著・ichida 漫画『ダンナが会社やめたいと言いだしまして』(PHP研究所、2015)

まとめ(352文字)
『ダンナが会社やめたいと言いだしまして』は「会社やめたいダンナ」(通称:「やめダン」)で悩んでいる、そしてこれから直面するかもしれない夫婦の助けになるように書かれた漫画です。ある日夫から突然会社を辞めたいと言われて悩む妻が9組の実際に夫が会社を辞めたことがある夫婦を取材する形で物語は進んでいきます。夫側が会社を辞めたい理由は、他にやりたいことがある、起業したい、夢だったお店をやりたい、体調を崩して働くことが難しい、もっと育児に時間を割きたい、早期退職したなどがあり、妻側の反応も様々です。夫婦両方の視点から、今の生活に至るまでの気持ちの変化やピンチを乗り越えた時の状況が取材されており漫画でまとめられています。もしダンナさんが突然「会社やめたい」と言い出したらどうするか、考えるヒントになる一冊です。

この本は電子書籍Kindleでオススメに出てきたことで知りました。Kindle unlimitedという読み放題サービスの対象だったので読んでみました。
働き方や生活を変えた家族は、生活が軌道に乗るまでどのような山場を乗り越えたのか、どんな気持ちになったのか興味がありました。私は部屋の模様替えもしたくないほど環境が変化することに苦手意識があり、もし仕事か何かで生活の仕方を変える必要があったらどう対処したらいいのか、他の家族のやり方を知って心の準備をしておきたい気持ちもありました。

9組の夫婦のインタビューが書かれており、それぞれ年齢層や家族構成もバラバラでした。今後に向けた話し合いも、妻が夫に念書を書かせたり、夫が妻に離婚届を突き付けたりする夫婦もあれば、ツッコミを入れつつ夫を応援したり、妻側から夫に仕事を辞めることを勧めた夫婦もいました。
でも、どの家族、どの夫婦でも一度舵を切ったらピンチが来ても生活をやっていくために協力し合っていました。
例えば、一緒に親を説得して農業に巻き込んだり、妻の収入を増やすために新しいことにチャレンジしたり、不満があっても別れずに支えたり、夫のビジネスパートナーに会いに行ったりしていました。またそうすることで、妻も仕事にやりがいが出てきたり、稼ぐスキルを身につけたり、変化していました。

9つの話を読んで、うまく変化を乗り切るには2つのことが大切だなと思いました。

1つは話し合いから逃げないことです。今の仕事以外にやりたいことがある夫は妻に対して相談したり、プレゼンしたり、納得してもらえるように説明をしていました。いきなり会社を辞めて、無職なのを隠して…ということはしていませんでした。妻側もほとんどがダメ!とシャットアウトすることなく、適当に受け流し続けたりせず、夫の今後への考えを引き出すような質問をしたり、本気度を測るために条件をだしてみたりしていました。逆に妻側が納得いかないままことが進んだ家族は、夫を家族が1年間無視するという状態になっていました。しかしその夫婦も夫が毎月生活費を入れ続け、お互いが話すことで関係が改善され、最終的には妻が夫を応援していました。
話し合ってすぐにお互い納得できた!というのはレアケースだと思います。でも、気持ちや考えを伝え合うことから逃げたら、新しい仕事がうまく行ったとしても家庭は不幸せなまま、生活は軌道に乗らないままだろうなと思いました。

もう1つはやると決めたら応援することです。どれだけ反対していた妻も、やるとなったら家庭がやっていけるように、夫の新しい仕事がうまくいくように考えて行動しています。
また応援するというのは、悩んでいる時に声をかけたり、夫のやりたいことを手伝うだけではないなと思いました。妻は家計を維持できるように自分の仕事についても考え直したり、毎日の家事育児を行ったりすることで、家族の生活を維持していました。
別れる、全てを放棄する、自分も勝手にするのではなく、家族をやめなくていいように、あれこれ工夫したり自分を変えたりする姿勢が大事だなと思いました。

夫が今の働き方を変えたいと言ったら、私が違う働き方をしたくなったら、考えや気持ちを伝え合うことを諦めないようにしようと思いました。
また、頑なに変化を拒んだり無理矢理安心を確保しようとするのではなく、家族が幸せに生活できるにはどうするのがいいのかという視点で考えるように努力したいと思いました。


読み終わった日 2022/03/16
読むのにかかった時間 約2時間
書くのにかかった時間 2日

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