二階堂CM上映イベントスタッフに母娘で参加した話
こんにちは、福岡でフリーランスとして映像ディレクターをしている別府です。
昨日は八女で行われた二階堂CMドキュメンタリー映画の上映会イベントに9歳の娘と一緒にスタッフとして参加してきました。
二階堂CMの良さ、イベントの良さ、学びなどを書き残したいと思います。
良ければスキ、感想コメント、フォロー喜びます!
1. 二階堂CMとは? ドキュメンタリー映画『ここで生まれて ここにいる──』とは?
大分にある二階堂酒造のむぎ焼酎「二階堂」の長年作り続けられているCMをご存知でしょうか? 全国で毎年秋頃にOAされているご長寿CMです。
特に初期から中期。今はコンプライアンス的にNGとなった子供が登場しノスタルジーを感じる憧れの大人・父母の面影、子供時代を懐かしむような風景。これらが音楽とナレーションと相まって傑作ぞろいなのです。
これに200名を超えるファンクラブが存在するほど、独特の世界観でマニアに愛され続ける二階堂のCM、そのCMを今も現役で御歳72歳(映画完成当時)!長年作り続ける清水和郎監督を追いかけたドキュメンタリー映画です。
私が福岡で制作進行時代からお世話になった宮内千鶴監督がクラファン立ち上げからコロナ禍で完成させ、この映画のためにフィルム撮影や大阪現像と編集まで行われた力作です。
・多くのスタッフが参加する地方CM制作現場の舞台裏とは?
・そして、人生を仕事に活かすとは?
一見の価値ありの映画です。
オフィシャルHPはこちら
2. イベントに実際に参加してみた感想
クリエイティブって後世に受け継ぐ物だな、と思いました。
場所は旧八女郡役所という場所。2015年の二階堂CM『孤独の風』編のために描かれた絵画も1日限り特別展示、存在感ある絵画が魅力的でした。その画家にもゆかりの深い八女にて開催です。
昨日は宮崎から3時間かけて来られた方、腕にサインを書いてもらい今日は洗いませんとおっしゃる方など若い熱狂的なファンも多くいらっしゃいました。多分始まった頃はまだ生まれていないくらい若い女子たち。(そのくらい良いCMの数々。それが観られる垂涎イベントです)
この上映会恒例(日本全国巡っています)の清水監督に聞ける話せる座談会では、前出のような若いファンの生き方についての質問が多数ありました。
そこでの清水監督やCMスタッフの皆さんの言葉で印象的だったのは
「正解は無いんやけん、好きにやったらいい」
「まずは自分はこれがしたい、を持つ事」
いや〜生きていると世間とか上司とかお客さんとか色々な人に色々な事を言われることが無限にありますよね。
そして本当にやりたかった事や自信を見失う。
映像制作の現場でも、色々な方向に忖度したりする場面をよくよく実感します。でも私が演出になって先輩に言われたのは
「演出が止めないとカメラと出演者は迷う、OK出さんと皆が迷う。
編集で使えると思ったらカットを言え、自信持ってOKを出せ。」
現場で撮影が進むも止まるも演出の匙加減みたいなところが無きにしも非ず。そこには自分の軸が無いとブレるわけで、でもスタッフを信頼するから任せられるしチームで仕事出来るということ。
これって、家庭もそうだし、自分自身の人生もそう。
私が日々生きる上で何かを決めて前に進むときにも「正解は無い、好きにやる」行動を通して誰かに良い影響を残せたらなんてステキだろうと背筋が伸びる思いがしました。
余談ですが、最近昭和レトロブームとか言うけど、若い子の方が本当よく立派に考えて行動してる!驕らず謙虚にもっともっと頑張ろうと思いました。
3. イベントサポートのメリットとは?
以前10名ほどのイベント主催だけでヒーヒー言っていた私^^;
スタッフとして関わることで準備の方法がわかることは、自分が何かイベントを主催する上で大変役立つなと思いました。
それは単にイベント中心的な準備だけではなく、会場手配や参加者スタッフの連絡、チラシや告知など集客、当日の準備物や時間配分etc…
主催者が全てやるのは無理だけど、スタッフに「経験になるから」「人を紹介するよ」などと言って最初から無償で丸投げが当然という姿勢はちょっと違うなと思っている私。
宮内さんは自分でも多くを準備して、これまで色々顔を出して足を手を頭を使って巻き込んでいっている姿を間近で見ているので、口だけで何もしないより男気がカッコいい。
しかもいつも参加されている常連サポーターの皆さんもライターやデザイナーなどトップクリエイターの方々がとにかくよく動かれていてプロの仕事なので安心感があります。(当然どのイベントの主催者も参加者もたくさん苦労がありプロでない人がダメとは全く思っていないし言ってもいない)
私も色々関わったりお客さんとして参加することで同じように「良い体験ができた」幸せが広がる活動をしたいなと思います。
4. 子供にスタッフ経験がおすすめの理由
特に今回は娘と一緒に、しかも上映会・座談会に加え飲食や物販などがあったことが大きな学びになりました。
娘はイラストを描くことが好き。
だから、看板やウェルカム黒板を描かせていただいたことで自分が描いた物が多くの人の目に触れた。
知らない人と話すのは苦手。
だけど、お店のお菓子を販売するお手伝いをしてお客さんにお礼を言われたり売れるように工夫することを学んだ。
非日常の得難い体験が新鮮だったようです。
しかも座談会では娘より少し上のお姉さんたちの迷いや純粋な憧れのコトバ、さらにベテランからの愛ある生き方指南に刺激をもらったみたいです。
確かにこうやって全然知らない大人の話すコトバをリアルに聞いてやりとりを体感する機会って日本の小学生ではあまりないよなぁ〜。フランスにいたときは家族同士でパーティーするときにステイ先の皆さんの熱い話を長く聞くことがあったけど日本にいると大人の話を長時間聞くことって無いな〜と。
もしかしたら今の中高齢者が無駄に話が長かったり昔の自慢話ばかりで話がド下手なのは子供の頃にこういう大人の面白い話に触れる機会が少なくて、子供たちの話術を大人が育てられていないのかも。
主体的に「社会の練習」みたいなことができて子供こそ旅をさせろ、ならぬイベントスタッフをさせよ、だな〜と思いました。貴重な体験をさせていただき感謝でした。
5.まとめ
正解は無い、主体的に自分がやりたい事をする。
そんな生き方について学んだ1日でした。
また機会があればイベントスタッフやボランティアに育児や仕事の合間を見つけては参加していこうと思いました。
また、上映会は今後も色々な場所で開催されるそうなので、お近くである際は是非とも足を運ばれる事をお勧めいたします。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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