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植物に話しかける③

 「喜ばれる」という本には、たとえばカラオケでみんなの知っている曲を歌うと喜ばれる、ということです、とあった。自分の好きなamzarashiばかり歌ってしまう自分を反省w(っていうか、amazarashiファンと行った時と1人の時だけ、それをやろうと決意)。
 「目の前のものすべてを大事に」という大見出しで、初めに「植物」についての話が出てくる。盆栽歴50年の名人が、
「植物のことで三つだけわかったことがある」と話していた。

1.植物は人間が好きで好きで仕方がない。人間が近寄ってくると、ワクワク、ドキドキするらしい。

2.人間から「おはよう」「こんにちは」などと声をかけられると、とても嬉しいらしい。

3.その人から称賛されると、この人のためなら死んでもよい、と思うくらい幸せを感じるらしい。

 これが本当なら、植物って、なんで可愛いんでしょ(⋈◍>◡<◍)。✧♡!

自分の部屋に連れて行って一緒に音楽を聴いていたら、やたら成長が著しいポトスくん。
毎朝、葉っぱに朝露をしたためている。

 逆に、プランターや鉢植えを枯らすために簡単な方法は、無視をし続けることだそうだ。植物にまったく声をかけなくなると、あっという間に枯れてしまうということが50年かけてわかった。
 植物に声をかけて味方にしていると、「今日は運動会だから晴れてくれるといいなあ」といいながら植物の脇を歩いていると、植物は日の光や雨水とつながっているので、空にお願いをしてくれるかもしれない。植物を味方につけると、天気などいろいろなものが自分の味方になるようだ。

 と植物の項が終わり、次は道具の話になっていく。目の前にあるものにもすべて、同じテーマを持った魂が入っている…と続く。

 退職して、シゴトに時間をとられてきた自分であるが、今、自由人になって、何が気持ちいいかというと、食事から、掃除から、植物の世話から、自分の身のまわりのものをきちんと整理して、毎日、気持ちよく整えているからだと、この本を読んで、つくづく思う。
 さらに、目の前のものすべてを大事に、植物以外にもやってみようではないか。家の中のたくさんのモノたちや、家そのものや、植物や、ダンナを喜ばせるようなことをどんどんしていこうと思った。

 絵を描くと道具が出しっぱなしで、大事にしていないので、そこを気をつけて、絵を描くことに使うものすべてを大事にしていく。
 本も、面白いなと読んだあと、乱雑に積み上げていたりするので、ちゃんと本棚に戻す。感想もnoteに書いて自分で消化する。積読本を減らして必要なもの、手放していくものに分ける。小林正観さんのように面白くてためになる本は、即、実行して、自分に起きる現象を楽しむ。

 仕事をしている時は、毎日沢山の人たちと会っていて、退職後の、ダンナとしか会わない生活は、もしかして寂しいのか?と思わないでもなかったが、今まで全く意識を向けていなかった人間以外のものに、意識を向けて行くということは、反対にとても世界が広がった気がするのが確かだ。

 こういう時期を林住期というのではないか?

「50歳~75歳頃になると、林住期に入ります。家住期で家族や社会のために働いた人も、林住期ではその役目を終え、新たなステージを迎えます。古代インドでは、社会的な義務のみならず家族とも離別して、林の中で修行や瞑想をすると言われています。現代では家族と離れるほど厳格に林住期の生き方を全うするのは難しいですが、自分の内面と向き合い成熟を目指す段階と捉えられます。」

 うわっ、ネットって便利!問いを発すればなんでも答えが出てきちゃう。まさに、今の、私の人生の時期ではないか。

 林住期の今、ネギを刻むダンナの台所仕事の音が聞こえてきた。
 毎日の美味しいみそ汁の準備を淡々と始める我が夫よ。
 今日の具はなんだろうか。
 今日も我が家で食べる一汁三菜のご飯が楽しみである。

 さて、今朝も、無事、記事を投稿できそうだ。
 川べりを歩いて、外の植物たちにも、挨拶をしてこよう!

次第に日差しが強くなる散歩道。日陰を作ってくれる木々に、ありがとうといいながら歩く。

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