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知恵

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この知恵はゲットしておきたい。もう一度見返したい。そんな記事を集めました。
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2024年7月の記事一覧

シュルレアリストたちの骨牌 続・トランプの来歴

マルセイユという響きには、どことなく懐かしさがある。 ここを訪れたのは2度、滞在期間にすれば1か月足らずだけれど、地中海に面したこのフランス第2の都市に不思議な親しみを覚えている。ここには大都市の喧騒はなく、多くのヨットが停泊する旧港付近はむしろ人情深い下町の感じと、港町らしい荒くれた気配が相まってぞわぞわした。 ずいぶん前になるが、ある夏の日、このマルセイユの路上で、彫金などの飾りや手編みの手工芸品を打っている一群を見かけた。そのなかに、トランプ占いのようなことをしている

母のミンチ 私のミンチ

免治が思い出させてくれた 母のあの料理と 私から娘たちへ、娘たちから少年少女たちへ伝えるぱぱっとごはんのこと… 免治 免治を作りたくなった。 葡式乾免治はマカオの代表的な家庭料理で、日本の雑誌やグルメ旅番組でもよく紹介されているマカオの代表的な家庭料理だ。 とエラそうに言い切ってはみたけれど、実はマカオで食べたことはない。 十五年ぐらい前にマカオを旅したときは、アフリカンチキンの食べ歩きが目的だったから、免治は全く眼中になかった。 ところが突然、そうだ!免治作ろ

はい、さようなら グッバイ〜違いの美学〜

こんばんは、チーママやよいです! 早くも梅雨明け間近ですね。 今日みたいな少し涼しめな日が懐かしく思える暑ーい夏がまもなく始まります。 最近夏バテしないのか食欲がなくなることはありません🥲 そんなわけで、やはりスイーツコーナーから^ ^ 東京の書道教室 書道のはな*みち 主宰 スパルタ書道家 高宮華子先生の双子の姉、はな子ママのラジオ番組「はな子ママのお部屋」を聞いて、学んだこと、気づいたこと、感じたことなどを愛弟子兼チーママやよいの独自の視点も加えて書き連ねていきます。は

#7 『君の名は。』〜武士の進化〜

うなるような筋肉。 巨大な獣にも ひるむことなく挑んだ。 その豪快な姿に反して 繊細な感性ももっていた。

【短歌表現】終章:新種千人一首

王朝和歌の絢爛たる世界が蘇る! 藤原定家の「小倉百人一首」。 「原色小倉百人一首」 (シグマベスト)鈴木日出男/山口慎一/依田泰(著) 「小倉百人一首―みやびとあそび―」平田澄子/新川雅朋(著) 足利義尚の「新百人一首」に続き、 丸谷才一が新たに編んだ「新々百人一首」。 「新々百人一首〈上〉」(新潮文庫)丸谷才一(著) 「新々百人一首〈下〉」(新潮文庫)丸谷才一(著) 新百人一首は、藤原定家撰の小倉百人一首に漏れた著名な歌人の歌を、勅撰和歌集から百首選定したも

友よ。母よ。どうかあなたを飯炊き女にしないで。

「相手の頭の中を想像して、こう思うだろうなんて推測することは、バカげている」 友人がパートナーに対して、自分への配慮を求めた際にこう言われたそうだ。 友人の夫婦間のやり取りを聞きながら、冒頭の主張に驚きつつ、夫側の言い分にも理解はできると思った。 「思いやり」 日本人、とりわけ日本人の女性はこの、他の人の気持ちを理解し、配慮することが得意だと言われている。 だが、しかし、それだって危険な思い込みである可能性は否定できない。特別な能力者でもない限り、都合のいい解釈だけ

アナログ派の楽しみ/スペシャル◎へそまがり世界史(創作大賞2024応募作)

へそまがり世界史   きれいはきたない、 きたないはきれい。  ――魔女の叫び(シェイクスピア著『マクベス』より) ジュリアン・ジェインズ著『神々の沈黙』われわれはふたたび 神々の声と出会ったのか 自分は一体、何者なのか? その答えに少しでも近づくためにわれわれは本を読むのだろうが、米国プリンストン大学の心理学教授、ジュリアン・ジェインズが著した『神々の沈黙』(1976~90年)もまた、目からウロコの落ちる示唆に富んだ一書であることは間違いない。  骨子は、はなはだシ

アナログ派の楽しみ/スペシャル◎へそまがり性愛学(創作大賞2024応募作)

へそまがり性愛学   あが身は、成り成りて成り合はざる処一処あり。  あが身は、成り成りて成り余れる処一処あり。   ――伊耶那美命と伊耶那岐命の対話(『古事記』より)   O・ヘンリー著『最後の一葉』そこには意外につぐ 意外の事態が   かつて国語の教科書で『最後の一葉』(1905年)に出会って、当たり前のように感動した覚えのある者にとって、作者のO・ヘンリー、本名ウィリアム・シドニー・ポーターが犯罪者として刑務所に服役した経歴の持ち主だとは、少なからず意外の念を催

すべてが輝いている そんな時こそご用心

第15週 7月14日〜7月20日の記憶。 それを探る試みです。  一年間のルドルフ・シュタイナー超訳に挑戦中です。 今週は、マインドフルな生活にも慣れがきて、日々の“?感覚”が弱まってませんかという問いかけです。世界が輝いてみえる時こそ、本質への扉を自らの学びで開いて感覚していきましょう。 では、読み解いてまいります。 *      まるで呪文にかけられ   俗界の光で織りこまれた心膜では   真率な感覚がぶれてしまう      生命の本質を包みこむ膜は   備わっ

モノ消費とコト消費にまつわり 「旅はいつ始まって、いつ終わるんだろう (いや、きっと終わりはしないし、いつも始まってる) 」 って幻想譚。

 モノ消費とコト消費という言葉が大量消費されているが、その区分の多くに意味などない。  Society 5.0という言葉もある。 ・1.0:狩猟社会 ・2.0 : 農耕社会 ・3.0 : 工業(=工場 = 資本主義)社会  その次には、4.0 : 情報と来ているが、  情報(想造)は–––– ・1.0 : 神様(宗教)神話や呪術、神治社会 ・2.0 : 王様(領土)封建制度、人治社会 ・3.0 : 民主化(法律)多数決、法治社会  ––––と、太古の昔から人間社会に

男といふ不安と性欲

堀間善憲さまのnoteの記事は、これまで、何度も何度も、引用させていただいて、他人の提灯で灯りをとるといふ次第で自分の記事を書かせてもらってゐます。 ただでさへ、インスパイアされる記事なのに創作大賞の応募作になってからは、エライことになりました。 大賞応募の記事は、一つのテーマのもとに、いくつかの小説や映画や評論や楽曲が取り上げられて縦横に論じつつ、確実に核心に迫るといふスタイルなので、そこで取り上げられてゐる小説や映画など、ひとつひとつから、それぞれ思ふところが湧き出て

薩摩偉人伝 ~ 東郷平八郎

1848年1月、東郷平八郎は、西郷隆盛や大久保利通が生まれ育った薩摩藩城下の加治屋町に、薩摩藩士の四男として生まれました。 幼少の頃は、辛抱強い子として西郷隆盛の弟・吉次郎から可愛がられていたそうです(西郷隆盛とは、20歳年下になる)。 1856年、島津斉彬公が水軍を創設したとき、父から「将来は水軍に進め」と諭されました。(以下、文字削減のため「である」調・敬称略で記載) 薩英戦争に従軍 1862年、 島津藩の行列を横切った英国人が殺傷された生麦事件を機に、翌1863年

和(あ)いの言霊 ~これから山ちゃんが、いい話をします~

奈良県の御所市という街に 葛城一言主神社、通称『一言(いちごん)さん』という 人気の神社がございます 主祭神は、葛城之一言主大神で その名の通り、たった一言で 願いを叶えてくれる神さまだと言われています 山ちゃん、そんなこともつゆ知らず 春間近の昼下がり、のらりくらりと この一言(いちごん)さんへ 境内に、参拝客は3人くらい 本殿は独占状態だったので よっしゃ オリジナル参拝(やっちゃダメ) パンぱ、パンぱんぱんと手を叩き 大声で、こんにちはー! と、一言(いちご

とある妄想の暴走からの空想

表紙画像はMicrosoft Designer Image Creator にて生成。 プロンプト「とある妄想の暴走からの空想」 この記事は、ある予言から私の妄想の暴走から空想した話です。苦手な方はスルーして頂けると助かります。 この記事は、下の記事の「精神性の覚醒をサポートするAI」についての空想から、生成AIと会話した内容です。 この予言について、生成AIがどのような回答をするのか興味が湧いたので、様々な生成AI(Copilot、Gemini、リートンAI検索、リー