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なんかスキ

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よくわからないけど、スキだと直観的に感じた記事を集めてみた。  何がスキなのかは、集めているうちに気が付くかもしれない大笑。
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#エッセイ部門

日曜日に金曜日の本を(読書記録18)

日曜日に金曜日の本を(読書記録18)


■金曜日の本サムネイル画像は「金曜日の本」で生成AIが作成したもの。金曜日らしさとは?

今回読書記録をつけるのは、吉田篤弘著、『金曜日の本』。
こちらはエッセイ集である「金曜日の本」、短編小説「窮鼠、夜を往く」、書下ろしエッセイの「九人のおじさん」を収録した本だ。

「金曜日の本」では吉田篤弘さんの幼少期、概ね12歳頃までの記憶が語られる。親戚一同から大人しい子だったと語られる吉田さんは、本当

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女性に言われた一生忘れられない絶妙なフレーズ3選

女性に言われた一生忘れられない絶妙なフレーズ3選

女性に言われて、なぜだか記憶に残って頭から離れない、恐ろしく力のこもった言葉たちがある。

例えば、大学で一番可愛いと言われていた"えりちゃん"が遅刻してきた時のこの一言。

「えりの"り"は利己的な"り"だから」

どーっんと思わず効果音をつけたくなる。

多少のわがままは黙認してちょうだいと言わんばかりの強気な姿勢に心を打たれる。たったその一言に恐ろしい力が宿っているようだ。

「私、わがまま

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友人の孤独を陽気な天秤にかける。

友人の孤独を陽気な天秤にかける。

久しぶりの休日に友人の仕事を手伝うことにした。集められたのは別の友人と私の計二名だ。大きな工場の大きな音がする機械の試験を兼ねたメンテナンスをするという。私はもちろん機械を操作するでもなく、その試験の行方をもう一人の友人と精一杯声を出し応援する係だった。

応援とはいえ、時に囁き、時に叫び、時に頷くなど多種多様なリアクションを全力で空気を読み集中しなければならない。今どき「応援に来てくれ」と言われ

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初恋のロマンチックを誰かに預けることで私はロマンチックになりたい。

初恋のロマンチックを誰かに預けることで私はロマンチックになりたい。

私の人生で、そもそもロマンチックという言葉が適切な響きを得ているのかが謎だ。ロマンチックという経験を私は生を受けてから今まで本当に経験してきたのだろうか。まずその意味を知ることからはじめることにした。

現実離れで甘美で理想的な雰囲気や、なりゆきであるさまである。

これは、誰からの目線なのだろうか。こちらがそう思ってはいても、相手がそうは思っていないのが現実だったりする。周囲から見てそうだと言え

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真冬のオペラグラス

真冬のオペラグラス

ファントム!ファントム!

今年の大寒もめっちゃ寒かった。1年で1番TRFの『寒い夜だから・・・』を聴きたくなる日だったな。去年よりも確実に寒い気がしたし、ヒートテックとダウンを着ていても全く意味がなかった。 でも、1番は去年の冬のようにマスクをしていなかったからかもしれない。

私は、そんな日にミュージカル『オペラ座の怪人』の来日公演を観に行った。本場ブロードウェイでは、35年のロングランを経て

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とんかつに恋をして

とんかつに恋をして

もう7,8年くらいになるか、定期的にとんかつ屋さんに食べに行く「東京とんかつキャラバン」という取り組みをやっている。なんか大仰な銘を打ったりしているけど、実態は時々一人でとんかつを食べに行って、それをインスタにあげたりあげなかったりするくらいで、別になんてことない。でも、「とんかつを食べに行く」という行為はおれにとって特別で、非日常で、そしてロマンである。だから、そういうふうに、遊びに名前をつけて

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