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なんかスキ

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よくわからないけど、スキだと直観的に感じた記事を集めてみた。  何がスキなのかは、集めているうちに気が付くかもしれない大笑。
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#エッセイ部門

【イギリス→山奥→新天地】運命共同体としての家族。君のために何かできるのなら、お母さんは1mmも迷わない。あと、エゴサーチでお父さんに勝ちたい!

「ぼくさ、お父さんと離れたくないな。3人で一緒に暮らしたい。」と息子が答えた。その瞬間に、私の腹は決まった。退職、大学院の休学。1mmの迷いもない。だって、君にとってのベストな選択が、お母さんにとってのベストな選択なんだ。  富田家では、運命共同体としての家族という考え方がベースにある。家族で最優先するのは、息子である。 「息子にとって何がベストか?」を全力で考えると、選択するのは非常に簡単だ。 私にとって、人生のあらゆる選択が、非常にシンプルになった。  息子にとって

たったひとり、いや、たった一言だけでよいのかもしれない

いい人 が出てくる映画が苦手だ。 その理由は単純明快で、要するに 僕自身がちっともいい人ではないからだ。 だから、あの国民的アニメが映画化されて、 「◯◯を燃やせ!」 というあの有名なセリフが出てきたときも、劇場にいるほとんどの人は感動して泣いていたけれど、僕はまったく泣けなかった。 むしろ突然、自分の周りに現れたたくさんのいい人たちの姿に怖気付いてしまっていたかもしれない。 でも、そんな僕でも安心して観られて、かつ、毎回、観るたびに必ず号泣できる映画がひとつ

投稿するのは何のため?

何のために投稿をするのでしょうか。 何のために書くのでしょうか。 ふとそれを記事にしてみたくなったのは、このところ、「投稿について書かれたみなさんの投稿」を目にすることが多くなったせいだと思います。 もちろん、なぜ投稿するのかを、必ずしも明文化する必要はないと思っていますが、記事にあるみなさんのお考えが、それぞれとてもおもしろくて──では、わたしはわたしなりの「何のため?」を、この機会に探ってみようと思いました。 先にいくつか、noterさんたちの記事をご紹介しますね。

日曜日に金曜日の本を(読書記録18)

■金曜日の本サムネイル画像は「金曜日の本」で生成AIが作成したもの。金曜日らしさとは? 今回読書記録をつけるのは、吉田篤弘著、『金曜日の本』。 こちらはエッセイ集である「金曜日の本」、短編小説「窮鼠、夜を往く」、書下ろしエッセイの「九人のおじさん」を収録した本だ。 「金曜日の本」では吉田篤弘さんの幼少期、概ね12歳頃までの記憶が語られる。親戚一同から大人しい子だったと語られる吉田さんは、本当は何を考え、どんなことをしていた子どもだったのか。 子どもの頃に流行っていた遊

女性に言われた一生忘れられない絶妙なフレーズ3選

女性に言われて、なぜだか記憶に残って頭から離れない、恐ろしく力のこもった言葉たちがある。 例えば、大学で一番可愛いと言われていた"えりちゃん"が遅刻してきた時のこの一言。 「えりの"り"は利己的な"り"だから」 どーっんと思わず効果音をつけたくなる。 多少のわがままは黙認してちょうだいと言わんばかりの強気な姿勢に心を打たれる。たったその一言に恐ろしい力が宿っているようだ。 「私、わがままだから」とかではなく、「えりの"り"は利己的な"り"だから」と言うことで、本質的

友人の孤独を陽気な天秤にかける。

久しぶりの休日に友人の仕事を手伝うことにした。集められたのは別の友人と私の計二名だ。大きな工場の大きな音がする機械の試験を兼ねたメンテナンスをするという。私はもちろん機械を操作するでもなく、その試験の行方をもう一人の友人と精一杯声を出し応援する係だった。 応援とはいえ、時に囁き、時に叫び、時に頷くなど多種多様なリアクションを全力で空気を読み集中しなければならない。今どき「応援に来てくれ」と言われて、本当に応援するだけの仕事があるとは考えたこともなかった。 私達三人は、高校

初恋のロマンチックを誰かに預けることで私はロマンチックになりたい。

私の人生で、そもそもロマンチックという言葉が適切な響きを得ているのかが謎だ。ロマンチックという経験を私は生を受けてから今まで本当に経験してきたのだろうか。まずその意味を知ることからはじめることにした。 現実離れで甘美で理想的な雰囲気や、なりゆきであるさまである。 これは、誰からの目線なのだろうか。こちらがそう思ってはいても、相手がそうは思っていないのが現実だったりする。周囲から見てそうだと言える場合もあるのかもしれない。私の場合一人ロマンチックなら毎日だと言える自信がある

真冬のオペラグラス

ファントム!ファントム! 今年の大寒もめっちゃ寒かった。1年で1番TRFの『寒い夜だから・・・』を聴きたくなる日だったな。去年よりも確実に寒い気がしたし、ヒートテックとダウンを着ていても全く意味がなかった。 でも、1番は去年の冬のようにマスクをしていなかったからかもしれない。 私は、そんな日にミュージカル『オペラ座の怪人』の来日公演を観に行った。本場ブロードウェイでは、35年のロングランを経て、去年4月に上演が終了したそうだ。本作に触れるのは、子供の頃に児童書籍で読んだの

とんかつに恋をして

もう7,8年くらいになるか、定期的にとんかつ屋さんに食べに行く「東京とんかつキャラバン」という取り組みをやっている。なんか大仰な銘を打ったりしているけど、実態は時々一人でとんかつを食べに行って、それをインスタにあげたりあげなかったりするくらいで、別になんてことない。でも、「とんかつを食べに行く」という行為はおれにとって特別で、非日常で、そしてロマンである。だから、そういうふうに、遊びに名前をつけて一人で勝手に楽しんでいる。今日は、そんなとんかつの話がしたい。 あのー昔にジョ