航海日記その23〜本場のミュージカル2〜
イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。
前回はこちら。
前回は『レ・ミゼラブル』を観に行ったときの事について書きました。
一回目が王道な演目だったので、二回目は少し違うジャンルに挑んでみたい!と選んだのが『THE TIME TRAVELLER'S WIFE』という作品でした。
同名の小説が原作の作品ですが、映画にもなっています。『レ・ミゼラブル』と同じく泣ける映画として以前記事で紹介しています。
邦題は『きみがぼくを見つけた日』ですが、原題を直訳すると『タイムトラベラーの妻』。タイムトラベルものだということがすぐ分かります。
ちなみにストーリーは以下の通りです。
参考のため、映画の予告も貼っておきます。
この作品がミュージカルになっていることを知ったきっかけは地下鉄の広告でした。
タイトルに覚えがあり、調べてみるとやはり映画で見た事のある作品。しかも新しいミュージカルとのこと。
現代的な劇、かつタイムトラベルものをどのように舞台上で表現するのか非常に興味が湧き、観に行ってみることにしました。
今回の『THE TIME TRAVELLER'S WIFE』が上演されるのはロンドンのウエスト・エンドにあるアポロシアター。
アポロシアターは『レ・ミゼラブル』のソンドハイムシアターとは違い、専用劇場というわけではなさそうです。
どこの劇場も中に入ると、素敵な雰囲気です。
ちなみにどこの劇場でも基本的にバーはあります。
飲みながら観劇できるって素敵!大人の嗜みってかんじがします。(今回飲酒は我慢しました)
今回は平日の昼公演ということもあり、比較的安価な値段で一階席のチケットを確保することができました。
開演までに時間があったので、ちょこっと移動して写真を撮ってみました。
豪華なかんじが伝わったでしょうか?
前回と同じく、劇場の雰囲気によって観る前から気分を高めてもらいました。
少し空席がある中で、ミュージカルはスタート。
今回の劇は前回の『レ・ミゼラブル』とは違い、音楽は録音したものを流していました。たしかにオーケストラピットもありませんでしたね。
ステージは小さめな印象。でもその分、観客とステージの距離がとても近く感じます。
現代劇であるためセリフも多く、会話のスピードも早めの英語なので私の英語力では聞き取れないものが多数(泣)
でも、映画で予習しておいたのでストーリーは大体理解できました。予習は必須ですね!
特に注目していたのが、タイムトラベルをどのように演出するのか。これがとても興味深かったです。
まず、舞台上にターンテーブルのようなものがあり、それを回しながらステージを転換し時代を上手く行き来していました。
また、ヘンリーがタイムトラベルでいなくなる瞬間は部分的なスクリーンに影を映し出して表現したり、布で隠してイルージョンみたいに消えたり。
そういう演出も含めて楽しむことができました!
また、映画を観た時には気づきませんでしたが、この作品のタイトルを訳すと『タイムトラベラーの妻』となり、どちらかというと主人公はクレアであることに今回気づきます。
クレア役の方の歌声が力強く素晴らしくて、鳥肌ものでした。
前回の『レ・ミゼラブル』に引き続き、図らずしも今回も泣ける作品を選んでしまい、終盤のシーンで泣きそうになりましたが、ここでは我慢。
ですが、クライマックスで映画には無かったシーンがミュージカルには追加されていて、ここで涙腺が崩壊しました。
前回と同じく、やはり涙のカーテンコール拍手!
次は楽しくて観終わったあとにハッピーな気持ちになれる作品を選ぼうと思います(笑)
ちなみに、基本ミュージカルには30分ほどの休憩があるのですが、皆さん思い思いに過ごしていました。私はトイレに行ったあと売店を覗き、席に戻りぼんやりしていましたが、前の席に座っていたご夫婦はワイン片手に近くの席の人と語り合っていました。
そんな雰囲気もとても良かったです。
今回はそれほど有名な作品というわけでもなかったので、本当にミュージカルが好きな方々が来ている印象でした。
一回目の『レ・ミゼラブル』と二回目の『タイムトラベラーズワイフ』。
それぞれ違うジャンルではありましたが、どちらのミュージカルも素晴らしく、良い経験となりました。
次回渡英するときも絶対ミュージカルを観に行きたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。 「スキ」だけでも嬉しいのに、サポートまでいただけたら泣いて喜びます!!