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航海日記その22~本場のミュージカル1~

イギリスに短期留学していた時のことを航海日記と称して記録に残しています。

前回はこちら。

今回はロンドンでミュージカルを観に行ったときのお話です。

12年前にイギリスを訪れたとき、初めて本場のミュージカルを観ました。
そのとき観たのは『オペラ座の怪人』。
事前に映画で予習をしていきましたが、ストーリーよりも生の舞台の雰囲気にとにかく圧倒されました。
特に生演奏の音楽に、俳優さんたちの歌声の素晴らしさ。仮面舞踏会のシーンなどは圧巻だったことを今でも覚えています。
感動しすぎて思わずパンフレットを買ってしまったことも。

これがそのときのパンフレットです。まだ持ってます。


とても良い思い出として残っていたので、今回も滞在中にミュージカルを観に行こうと決めていました。

前回は『オペラ座の怪人』だったので、今回選んだのは『レ・ミゼラブル』!

有名な演目は基本ずっと同じ劇場で上演されているようです。いわば専用劇場みたいなかんじ。

『レ・ミゼラブル』が上演されるのはロンドンのミュージカルの本場、ウエスト・エンドにあるソンドハイムシアター。

何を上演してるか一目瞭然な外観!

劇場の外観からこんな感じだったので入る前からテンション上がりました。

中に入った後の装飾も美しく、特別感がありました。

美術館かな?
客席に行くまでの階段に飾られた絵画

これはまだ序の口。
何よりも感動したのは客席へ入ったときです。

ステージの横にはみ出たセット。
舞台のすぐ下にはオーケストラピットが。
ひとつひとつの装飾が美しい
席は三階席までありました
天井もまた美しい

あまりの豪華さにずっと開いた口が塞がらないまま写真撮影していました。なんだか中世の貴族の遊びを体験しているかのよう。

おかげで、観る前からかなり気分は高まっていました。

レ・ミゼラブルについては映画で予習済み。
以前、泣ける映画のひとつとして記事に書いたことがあります。


この日は土曜日だったこともあって、座席はほぼ満席。
時間になり、ミュージカルがスタートしました。

私のリスニング力では歌の英語すべてを聞き取ることはできませんでしたが、そこはストーリーを予習したおかげで内容は大体理解できました。

何より俳優さんたちの歌声が素晴らしくて、何度も鳥肌が・・・!

主人公ジャン・バルジャンは映画版で演じたヒュー・ジャックマンのイメージが強かったのですが、今回の役者さんもそれに負けないほどの力強い歌声!
コゼットは小鳥のさえずりような美しい歌声。イメージピッタリでした。

個人的に注目したのが、長年ジャン・バルジャンを追い続けるジャベール警部が最後は死を選んでしまうのですが、その橋から落ちるシーン。
それほど広くないステージでどう表現するのだろう?と思っていました。
舞台上にある明らかに低い橋から飛び降りたあとに照明が暗転し、ロープで宙吊りになった警部が下に落ちていくように暗闇の中に徐々に消えていきました。
落ちたら消えてしまうかと思ったのに落ちたあとまで表現するなんて。
そんな演出を今まで見たことがなく、さすが本場だと感じました。

ストーリーのなかに何度か泣けるポイントがあるのですが、特に子どもが殺されてしまうシーンで私も大号泣。周りでもそのシーンで一番すすり泣きの声が聞こえてきました。

全体的にひとつのシーンが終わるごとに客席からは歓声を交えた拍手喝采。ジョークでは笑い声が聞こえ、劇場自体それほど広くないこともあってそこにいる全員で楽しんでいる雰囲気が強かったです。

休憩中にはアイスを食べて高まった興奮を抑える
今回もやはりパンフレットは買いました

終わった後は、客席はスタンディングオベーション!最後のシーンに引き摺られ私も泣きながら一生懸命拍手しました。

二度目の本場のミュージカルもやはり素晴らしかったです。


この滞在中、実はもう一回別のミュージカルを見に行きました。
今回が王道の『レ・ミゼラブル』だったので、もうひとつはちょっとジャンルを変えてみることに。

長くなったので、滞在中二回目のミュージカルのお話は次回に続きます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




ここまで読んでいただきありがとうございます。 「スキ」だけでも嬉しいのに、サポートまでいただけたら泣いて喜びます!!