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【映画10】天使にラブソングを(1992)

この作品を最初に観たのは、金曜ロードショーもしくは学校の音楽の授業だったと思います。
さらに学生時代は合唱部に所属していて作中の曲を歌うことになったので、観返したこともありました。

今まで何回か観たことはあったのですが、最近元気を失くしたときにこの作品の音楽が浮かんできて久しぶりに観たくなりました。

メインアカウントでその時のことについて記事にしていますので、ぜひこちらもご覧ください。

音楽だけであればYouTubeにありましたが、せっかくならストーリーも観返したいところ。
そこで登録している配信サービスを探してみましたが、どうやら無さそうな雰囲気。

数日悩みましたが諦めきれず、Blu-rayディスクを買うことにしました!

そんな流れで久しぶりに視聴したこちらの作品。
やはり音楽が素晴らしい作品は名作でした。



※この記録にはネタバレを含みます。未視聴の方がいらっしゃったらご注意ください。





◆あらすじ

スターを目指しリノのクラブで歌手として活動していたデロリスはある夜、運が悪いことに愛人であるヴィンスの殺人現場を目撃してしまいます。ヴィンスはその地域一帯を縄張りにしているマフィアのボス。口封じのため殺されそうになりデロリスは警察に助けを求めます。そんな彼女に警察が提案したのは身を隠すため、修道院でシスター・メアリー・クラレンスとして過ごすことでした。


キャストが良い

音楽で有名な作品ではありますが、その次に良い点を挙げるとしたら、やはりキャストです。
マフィアのヴィンスはさておき、脇役のシスターたちに至るまで登場人物がみんな良いキャラしてました。
特にデロリスと仲良くなるシスター二人、ちょっとお調子者のパトリックと歌の才能が花開いていくロバートも愛らしくて好きです。お気に入りはみんなでこっそりバーに行ってしまうシーン。それぞれのキャラが立っていて良いですよね。
他にも、ピアノの伴奏をするシスター・アルマも可愛らしくて好きです。
修道院長は『ハリー・ポッター』シリーズのマクゴナガル先生ではないですか!最初は規則を破るのは許さないお堅い感じでしたが、後半は心を開き最終的にはデロリスを助けるためにカジノまで訪れます。その変化もこの作品の重要な見どころです。
そして、デロリス役のウーピー・ゴールドバーグさんはコメディにピッタリです。豪快な笑顔も似合い、かつ聖女のような微笑みも似合う素敵な女優さん。二つの面をもつ俳優さん、好きなんですよね。
余談ですが、私はウーピーさんをこの作品で初めて拝見しました。その後に有名な『ゴースト ニューヨークの幻』に出演されているのを観て嬉しくなったのを覚えています。でも、実際は『ゴースト』で人気が出たのでこの作品の主演が決まったという流れだったのですね。

コメディ要素が良い

作品冒頭部は、デロリスが愛人の殺人現場を目撃してしまうという重めなシーンから始まります。そこから修道院のシスターとして匿ってもらう流れになっていくのですが、クスッと笑えるようなコメディ要素が良かったです。
聖歌隊たちが初めて歌声を披露するシーンや、シスター二人がデロリスとバーに行ってしまうシーン。
一番良かったのはデロリスがヴィンスに見つかって連れて行かれてしまい、修道院のシスターみんなでカジノに助けに行く場面です。院長は「目立たないように行動してくださいね」と言っていましたが、シスターの格好をしているせいでめちゃくちゃ目立っていました(笑)でも結局それが目くらましになるのですが。さらに、デロリスを殺すように命じられたヴィンスの部下ですが、シスターの服を着ているためなかなか実行できなかったところも。悪者でしたが、憎み切れなかった二人でした。

やはり音楽が素晴らしい

この作品を語る上で欠かせないのが、やはり音楽です。
聖歌隊の歌唱シーンはもちろんですが、他の曲も好きでした。例えば、修道院で罰としてデロリスが掃除をしているシーンでかかっている曲や、聖歌隊のおかげで修道院が周りの人々と仲良くなっていくシーンでかかっている曲など。
でも、一番はゴスペルの曲ですね。歌の展開の流れが最高で、最初は通常のメロディで美声を聞かせてだんだんとソロやクラップ、ダンスなどで盛り上げていく。これは楽しくないはずがありません!
メインアカウントの記事でも紹介しましたが、ここでもお気に入りの2曲を紹介させてください。

Hail Holy Queen

冒頭でデロリスが「笑顔で」というジェスチャーするところも良いですし、最初のパートが終わった後にOKマークを出すところが好きです。
そこから後はとにかく楽しい雰囲気!ひとそれぞれ個性に合わせたソロもありますし、何より歌っているシスターたちが楽しそう。指揮者のデロリスには負けますが(笑)無事自分のパートを歌えたあとに嬉しそうにするシスター・ロバートも可愛いですし、最後の高音を歌い切ったパトリックも良い表情!ゴスペルの醍醐味を見せつけらました。

I Will Follow Him

ローマ法王に披露するクライマックスシーン。
デロリスは変装する必要がなくなったので、頭のベールは取っていますね。
美しいハーモニーを聞かせるパートからの、シスター・アルマの立ち上がっての伴奏!
最初のソロパートはデロリスが歌う構成も良かったです。彼女は指揮者以前に歌手ですもんね。
最初の頃よりさらに成長して、歌には振付がついています。タンバリンを持っているシスターもいますし、より歌うことへの楽しさが増している雰囲気がいいですね。
何よりシスター・ロバートの成長が凄まじい!彼女の歌声なしではコーラス隊は盛り上がらないのでは?と思うほど素晴らしい歌声です。
満員の聴衆だけでなく、ローマ法王もノリノリ。もちろん作品を観ているこちらも同じです。作品はこの曲でスパッと終わったのですが、曲の余韻がなかなか抜けませんでした。

◆総評

さすが長年愛され続けている名作。観終わった後に良い感じの余韻が残り、「良い作品観たな~」とスッキリした気分になりました。
音楽が素晴らしかった作品だったからこそ、欲をいえばもう少したくさんのゴスペル音楽を聞きたかったところです。この要望は続編『天使にラブソングを2』があることで、叶えてくれていますね。たしか、続編も観たことはあるのですが、やはり一作目には敵わないというのが正直な感想でした。また改めて観たら記録を書きたいと思います。
音楽に元気をもらえる点でも、この作品と出会うことができて良かったと心から思っています。これからも、エネルギーをもらうために何度でも音楽を聞き続けたいです。


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