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昨日より出来たが増える毎日を見守れる今、宝物の日々

この秋から、短歌を詠むようになった。

9月から始めたので、もうすぐ2ヶ月続いていることになる。「出来るだけ毎日詠むぞ!」とは思ったけれど、どうしても詠めない日だってあるので、無理して毎日にはこだわっていない。それでも、地道に詠み続けている。

今のわたしの生活を切り取って短歌を作る時、絶対に切り離せないのが、子育てについて。だから、"子育て"というテーマに絞って短歌を詠んでいる。今のなんでもない日常のいつもの感情だって、きっと数年先に思い返した時、抱きしめたくなるような毎日になっているかもしれないから。今の幸せな毎日を、31文字にギュッと込める、そんな気持ちで、日々短歌を紡いでいる。


来年は 大きくなって 着れぬだろう
名残惜しみつつ 夏服しまう


あわあわの おててをごしごし 楽しくて
すすぎの出番が 回ってこない


新しい 音鳴るお靴 ピッピッピ
何度も何度も 足踏み鳴らす


滑り台 ブランコ 砂場 楽しくて
毎日行きたい 近所の公園


スーパーで 「わたしもできる」と 手に取った
自分で押したい 買い物カート


穴だらけ 一口ずつの かじりあと
ハッピーセットの プチパンケーキ


昨日より 出来たが増える 毎日を
見守れる今 宝物の日々


ミルク缶 上ると遠くに 手が届く
嬉しそうだが お願いやめて


秋晴れの 日曜朝9時 公園は
子連れの仲間が たくさん集う


歩きたい いつもの道を 手をつなぎ
大人は10分 子は30分


こうして、なんでもない毎日を短歌に詠むようになって、今までよりももっと、日常の些細なことに目を向けられるようになった。愛おしいと思える瞬間に気づける回数が、以前よりも格段に増えた。

日常にある些細な幸せって、本当に色んな所に転がっている。でも、あまりにもささやかすぎて、気づくことなく、どんどん取りこぼしていることが、たくさんたくさんある。小さな幸せを取りこぼしていく贅沢な毎日を過ごす中だけど、それでも、出来るだけたくさんを、自分の手の中に持っておきたい。大事な毎日を、幸せな毎日を、出来るだけ覚えておきたい。

短歌を詠むようになって、より一層その想いが強くなった。

強くなったことで、1歳の娘ちゃんと共に過ごす今の自分の日々のことを、より大切に、より意識するようになった(その結果、毎月書いている娘ちゃんの成長記録の記事の文字量がめちゃくちゃ増えた)。

短歌を詠み始めてまだ2ヶ月。だけど、気づけばすっかり、わたしの大事な表現手段のひとつになっている。

これからも、細く長く続けていきたい。


そんなわけで、今日もおつかれさまでした。



\11月11日に開催の文学フリマ東京に出店します/

・開催日時:2023年11月11日(土)12:00~17:00
・場所:東京流通センター 第一展示場・第二展示場(東京モノレール羽田空港線「流通センター」駅(MO-04)から徒歩1分)
・入場料:無料
・あやめしのブース:H-23(第一展示場)
・文学フリマとは?https://bunfree.net/event/tokyo37/


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