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さようなら、わたしの夏

今年も、夏が終わった。

夏の高校野球。昨日の決勝戦は、2点差で履正社高校が星稜高校を破って頂点に立った。

リアルタイムで手に汗握りながらテレビの前で見ていたのだけど、とても良い試合だった。試合内容の詳細については、ここでは特に言及しないので、気になる人はググってください。NHKの実況webサイトとかがオススメ。


最近の日課は、お風呂上りにアイスを食べながら熱闘甲子園を見ることだった。毎日22時台にはお風呂に入り、髪の毛を乾かし、23時を過ぎたころにはアイスを片手にリビングのテレビの前のソファでスタンバイをする。23時15分から30分間の熱闘甲子園を、シェアメイトと毎日欠かさず見るのが、この夏の楽しみだった。


「わたし熱闘甲子園を見るのが毎日の楽しみなんです」

「熱闘甲子園見るために23時までに帰ります」


そういうわたしに、たまにこんなことを言う人がいる。

『熱闘甲子園ってさ、なんかわざと高校野球を美談にして感動させにきてるよね』
『ああいうの、好きじゃないんだよね』

なぜ、人が毎日楽しみにしているものを、こうも真正面から否定してくるのか。すごく不快な気分になった。

わかる。たくさんある高校生の全国大会の野球だけここまでピックアップされて盛り上がるのは、熱闘甲子園という番組があるからなのではっていう仮説も分かる。編集の仕方が、わざと感動させるような感じで作為的に作られているっていうのも分かる。(昨日のエンディングに涙した人、少なくないはず)
わかってる。そんなことは全部わかってる。
わたしは分かった上で、それも全部含めて熱闘甲子園を楽しみに見てる。

日本においての野球というのは他のスポーツとは違ってやっぱり圧倒的に身近だし、高校野球で活躍した選手がプロの世界につながるわけだから、その全国大会に注目がいくのだって自然な流れだと思う。

だから、高校生の全国大会の中で野球だけがこんなに注目されるのは、決して熱闘甲子園があるからだけではなく、色んな要因があるんだと思うんだよ。


なんてことを、心の中でぐるぐる考えてたけど、わざわざ全部説明するのも面倒だったから、

「あ、そうなんですね!でもわたしは好きなんで今日も楽しみに見ます!」

って、にこやかに返事しておいた。


意見が違うことに変にかみつくんじゃなくて、あっさり受け流してしまえばいい。

余計なところでファイティングポーズ取る必要なんてないんだからね。


そんなわけで、この夏の高校野球も終了し、それに伴って熱闘甲子園も終了したから、もうわたしの夏も終わりを告げたわけです。


ありがとう、夏。たのしかったよ、夏。


来年の春の選抜が楽しみだなあ。



今日もおつかれさまでした。





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