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「英語、理解してなかったね」えいごはかせの学生時代②

こんにちは!えいごはかせです。

今回は、えいごはかせの学生時代後半、
大学受験と大学に入ってからのお話です。

英語が好きでも得意でもなかった(というより無関心だった?)、えいごはかせ学生時代前半のお話はこちら⇊


高校3年生の秋。
志望大学を真剣に決める時期です。

わたしはもともと、大学は技能系の学科に行く予定をしていました。
志望していた学科は、国語と英語、あと1教科の受験が必要だったので、わたしは世界史を選び、その3教科はなんとなく勉強。

そんな中、なんの前触れもなく、ふと思ったのです。
「やっぱり総合大学に行こう」と。
なぜそう思ったのかは、今でも全くわかりません(笑)


進路を急変して以降は、その3教科で受験できる私立大学を探し、そこから数ヶ月みっちり受験勉強しました。

理数科目は全く勉強していなかったので、必然的に文系の学部を選ぶことに。

そこで「古典の女王」だったえいごはかせが選んだのは、「英語」です

ようやくここで英語!やっと英語が日の目を見ました。
が、選んだ理由は、古典よりも役に立ちそうだから
ただの打算です(笑)



その後、無事に大学に合格したわたしは、英語を専攻。

リスニング・スピーキング・ライティング・リーディング4技能の基礎的な授業から始まり、自分の英語の知識がいかに浅いものであったかを実感します。
(それまではほぼ暗記で英語を勉強していたので当然ですね。)


最初の1年は、ひらすら英語のインプットとアウトプットの繰り返し。
新しく得た英語の知識をもとに、それまでの自分の英語の知識を修正していく作業でした。

いい感じのことを書いてはいますが、特別に情熱を持って取り組んでいたわけではなく(笑)
ここでも、平均より少し上の成績を取る、平凡な大学生でした。


転機が訪れたのは、大学2年生。
ゼミに入った後のことです。

わたしは第二言語習得理論・応用言語学を扱うゼミに入りました。
文学よりも役に立ちそうと思ったからです(笑)
ここでも打算!!!
えいごはかせ、打算にまみれてますね。


しかし、この第二言語習得理論が、思いの外、とても面白かったのです。

人間はどのように言語を学んでいくのか」というテーマを、心理学や社会学の観点から考察していくのですが、これが自分の英語学習を客観的に振り返る機会になりました。


自分の英語学習の問題点をはっきりさせ、改善していくと、面白いくらいに勉強が進みます。
いつのまにかわたしにとって、英語は暗記するものから、理解できるもの、そして最終的には表現する手段に昇華していきました。


言語を学ぶって面白いんだ!と気付いたわたしは、そのまま大学院へ進学。
大学院では、音韻論や統語論など、英語という言語を包括的に勉強し、無事に英文法のオタクとなりました。
修士課程、博士課程を経て、英語学の博士号を取るに至ります。


振り返って思うのは、わたしが中学・高校の間で身につけた英語の知識は本質的なものではなかった、ということ。

表面的な英語の枠組み(一般的な英文法ルール)は教えてもらったけれども、表現する手段として英語を使うためには、そのルールを覚えるだけでは不十分だったのです。


大事なのは、「なぜ、その表現の仕方をするのか」という点をきちんと理解すること。

  • なぜ、可算名詞ではなく不可算名詞として使う?

  • なぜ、at ではなく in を使う?

  • なぜ、過去形ではなく完了形を使う?

この「なぜ」に対して、自分なりに言語化して答えられるかどうかが、暗記と理解の違い。
「なぜ」の部分に、明確な答えを持っておくことが大切なんです。


「なぜ」に対して、答えとなりそうな仮説を用意し、その仮説が本当に合っているのか、自分で検証を繰り返していく。

「あ、本当にそうなってるな」と経験を積み重ねることで、理解が深まり、英語力の精度はどんどん上がっていきます。


教科書や先生からの情報は、その知識を得た時点では単なる仮説に過ぎません。
場合によっては、得た情報をつなぎ合わせて、自分で仮説を立て直す必要があるかもしれません。

検証は、教科書や参考書の例文だけでなく、英語のドラマや映画、町中で見かける英語など、身の周りにあるすべての英語が資料になります。


仮説と検証を繰り返すことが、理解へのプロセスです。


英語のテストで良い点を取りたい。
英語を自由に使えるようになりたい。

どんな学習目標でも、得た知識を適切に理解し、自分で納得できるようになれば、英語学習は成功します


ネイティブスピーカーでない限り、言語表現について、直感で正確な判断をするのはかなり至難の技。

日本語を母語とするわたしたちが英語を上手に使おうと思ったら、言語的に適切な判断をするための適切な理解、という前提が必要だと思っています。

「適切に理解する」というのが重要で、難しいところなんですけどね!
これは英語の勉強に限らず、すべての学習に当てはまりますよね。



大学生になってから英語とちゃんと向き合ったえいごはかせ。
まだまだ英語を勉強中です。
いつからでも、何歳からでも遅くはありません。
英語学習、楽しんでいきましょう!


英語学習の考え方について書いた記事です⇈
ありがたいことに、たくさんの人に読んでいただけています!
私自身も気に入っている記事ですので、ぜひこちらもご一読くださいませ。


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