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部下のモチベーションが下がったと感じた時に行う3つのコーチングヒント

わたなべあやかです。

私はコーチングを通じて、組織力の向上を目指す活動を行っています。従業員一人ひとりが個性を発揮して、パフォーマンスを高められる環境を作ることが私の役割です。

従業員一人ひとりが個性を発揮する為に大切なのは本人のモチベーションです。
「これをやりたい」という気持ちが、その人ならではの力を存分に発揮するきっかけを与えてくれます。

今回は、「従業員のモチベーションを高めるための3つのコーチングヒント」について解説していきますので、興味のある方はこのまま読み進めてください。

従業員のモチベーションは、仕組み上、仕事に必要ない

この言葉を聞いて驚かれたと思いますが、ここからしっかりと説明させてもらいますね。ここからお伝えすることは、あくまでも会社での業務の話になります。

そもそも仕事とは、「社会で求められていること×自分ができること」の掛け算で報酬が得られてはじめて成立します。

求められること×できること=仕事

つまり、この仕組みから言えることは、会社でその人が行う仕事には、あまり本人の意思とは関係していないことがわかります。

もちろん、これは働く仕組み上の話なので、少し極端な言い方をしていますが、仕事を行うという意味では、個人の意思は実はあまり関係がありません。

しかし、従業員が与えられた業務に対して、前向きな姿勢で取り組むためには「個人の意思」が必要です。「やりたいことエンジン」とでもいいましょうか。従業員のモチベーションを高めるためには、この「やりたいことエンジン」の点検を行うことが重要です。

本人の意欲が高い状態を保つ「やりたいことエンジン」とは

「やりたいことエンジン」は、本人が熱意を持てるやりたいことを確認することで見つけることができます。

仕事でモチベーションが高い状態を維持するためには、「やりたいこと、求められていること、できること」この3つの要素が重なる部分を見つけることが重要といわれています。

3つの円が重なる部分を見つけるのがポイント

多くの会社員の方は、この「やりたいことエンジン」がかかっていないかもしれません。 仕組み上、「やりたいこと」が無くても働けるからです。

「組織に貢献するために何を求められているか」
「業務効率を高めるためにはどんなスキルが必要か」

など、自分のやりたいこと以上に求められることを多く意識する環境の中では次第にモチベーションが下がり、意欲的に業務を行うことができなくなることもあるでしょう。

働いているとふと「自分はこのままで良いのだろうか」と不安になることがあります。もしかしたら「やりたいこと」が不明瞭になっているからかもしれませんね。

プロコーチも活用する「相手のやりたい」を引き出すコツ

従業員の「やりたいことエンジン」をかけて、モチベーションを高く維持するためには、「やりたいことを共有する」「やりたいことが小さくなっているなら広げていく」「やりたいことが出来なくなっているなら、原因を見つける」などの方法が有効です。

今回はプロのコーチも実践している「相手のやりたいを引き出すコツ」についても紹介しますね。

ステップ1:目的を探る

やりたいことを見つけるために、「なぜそれをやりたいのか」を深ぼる作業です。たとえば、対象の従業員が「今後これをやる」と自身の目標を設定したとします。その目標は「一体何のためなのか?」を一緒に探っていくイメージです。

具体的に説明すると、ダイエットがわかりやすい事例になります。「痩せたい」と思っている人に「なぜ痩せたいのか?」を探っていくと、「モテたい」という願望がでてきました。さらに「なぜモテたいのか?」と聞くと、「孤独感から解放されて自信を持ちたい」という気持ちが出てくるかもしれません。

そこまで深ぼることで、単純に「やせたい」と言っていた時よりも、より自身にとって必要なものが何なのか、ぼんやりしていたビジョンを本人がしっかり認識できるようになります。

ステップ2:実現した未来のイメージを体験する

やりたいことを見つけるポイントは、未来に到達するワクワク感を体験することです。ダイエットをしたいと考えていても、実際には面倒だったり大変だったりしますよね。そこで自分の目標が達成できている状態のイメージを思い起こすことで、ワクワク感が膨らんでいきます。

「ダイエットしたい」から「流行りの服を着て髪を染めて、自分の外見に自信を持って彼女と楽しい一日を過ごしたい」のようにやりたいことへの具体性をどんどん高めていきます。

具体的なイメージを促すことで、やりたいことへの思いが強くなっていくでしょう。

ステップ3:達成に向う行動を選択する

目標を具体的にしたら、より達成イメージに近づくための行動を選択していきます。

行動の選択肢をぜひたくさん挙げてもらってください。

「他には?」
「○○さんならどんなやり方をすると思う?」
「もし劇的に状況を変える方法が一つあるとするならそれは何?」

など、いろんな切り口からたくさんの行動の選択肢を作ってもらいましょう。

多くの選択肢を出すことで、それまで意識できていなかった有効な方法を引き出していきます。

・・・・

今回お伝えしたステップをぜひ職場でも実践してみてください。

従業員が望むことを深掘りして、目標達成の姿について話すのは、とても楽しいことです。「あんな風になったら凄いいい感じ」「これができたら自分ってステキ」そんな話をする時間そのものが、本人にとっても、それをサポートするあなたにとってもきっと価値のあるものになります。

従業員が意欲的に業務をこなせる環境を作るためにも、ぜひ一緒に未来の具体的な姿を描いてみてくださいね。

次回の投稿もお楽しみに!


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※組織についての言及内容はあくまで筆者本人の感想です。

追伸:

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