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その後のスタディサプリはどうなったか

不登校の娘の家庭学習をどうするか問題、の続きです。

スタディサプリ視聴期間に、娘がとても気に入った不登校児の支援場所との出会いがありました。
そこで、同年代の子どもたちとバレーボールなどして体を動かしたり(その様子を聞くにつれ、集団遊びに飢えてたんだなーと思います)、
高校生の年代のお兄さんにプログラミングを教わったり、そもそもお互い似たタイプなのか好きな漫画や昆虫の話題でも盛り上がったりするのも嬉しいようで、
人から大いに刺激を受ける日々を送っています。

とにかくそこでの時間を楽しんでいて、表情もすっかりイキイキと活発な子どもに戻りました。
いや良かった!すごく嬉しい母です。

いられるだけの時間をそこで過ごし、家に帰ればもうおネムな様子を見て、今は活動を広げるときで勉強はまた次の機会かなーと思い
「スタサプはまた今度にしようか?」
と聞いてみたところ
「いや、理科は見たい!」
と言うではありませんか。どれだけ面白いんでしょう理科の先生。(私も好きですが…)

スタサプの理科だけは自分から進んで視聴するのですが、他の教科はさっぱり興味を示さず、特に算数を「めんどくさい」と避けがちな娘なのでした。

が、しかし、ある日ふと思いついて伝えてみました。
「大学に行くにも、算数も国語も社会も必要なんだよ。共通テストっていうものがあるんだよね。」

(娘には「ロボットを作りたい」という夢があるため、近くでロボットを作れる大学といえば国立なのです。なので共通テストありの前提ですが)

「そうなの?(目がまんまる)…じゃあ、やるかー」
といきなり納得して算数にも少しは取り組むようになりました。
漢字…もまあそれなりにやっています。とにかく紙に書く手間がめんどうなようです。

思えば自分だって、国公立大学に行くには5教科まんべんなくやっとく必要があるだなんて高1?ぐらいまで知らなかったですし
娘が小学校に通えていた内は、勉強には一切口を出さなかったので、大学に受かるにはどう勉強すべきなのかだなんて知らなくて当然だな、とようやく気づきました。迂闊な親ですね…。

勉強をぜったいさせなければ!という話ではなくて、もし子どもに「やりたいこと」があって、それにはこのぐらいの学習が必要だね、という親子の共通認識があることを前提ですが、
勉強する意味を分かってもらうには「見通し」が大事だなぁと感じた出来事です。

私だったら自分の好きな時間にスタサプ視聴して、分かったら次の単元にすぐ行けるなんて最高だ、と思うのですが、娘はどうなのかしら。
(みんなに合わせて音読したり、この間やったのと同じような課題をまたやったり、もう終わってひま…という時間がない、のもいいなぁ…と考えたりしてます。)

スタサプの算数には、「応用編」という講座があり、それがとてもおもしろかったようです。
スタサプは、理科の先生も、算数の先生も、その教科を好きな方が教えてくださっているのを感じてます。「自分はこの教科大好き!好きだから、子どもたちについでにこんなことまでも教えたい!」という熱量が伝わるのです。

及ばずながら私も中学校で国語を教えていたときがあります。

中学生があまり興味を示さない古典のときほど、15分に一回は脱線することにしていて
「平安時代の貴族は、男も女も感動したと言ってはさめざめと泣くのが普通なんだよ。感受性が豊かなんだよね。君たちは風とか月を見て『あはれ』と泣けるかい?」(「無理だしー❗️」と言われるのを期待して)
「平安時代は霊が身近だったんだと思うなー、源氏物語にはなんと生き霊が出てくるんだよ。実際見えてるからさ、当たり前のこととして霊を書いたんじゃないかな」とか喋ってました。
魯迅の「故郷」の際には、うっかりすると退屈な単元になりがちなのですが、そうはさせまいと一段と力が入り、革命とは!昔の中国の習慣の纏足とは!なぜ閏土(ルントー)という名前なのか、陰陽五行の話から自分が占い師に言われたことまで喋ったりしてました。控えめなつもりでしたが思い返すとけっこう好き勝手やってましたね…。
あの物語のような人生の悲哀を理解するには、それなりの経験が必要で、複雑な家庭の事情がある子ほど熱心に聞いてくれたのが印象に残っています。

今も話が脱線しましたが、要は教科を好きな人がやるとオタクが隠しきれないものなので、その雰囲気をスタサプの先生方から勝手に感じて共感しているのでした。
(久しぶりにやりたいなー「故郷」。好きです❤️)

というわけで、我が家では不登校児の家庭学習に、スタディサプリ採択です。
娘にとっては新しい生活が始まったばかりなので、楽しんで見られればOK!
できるだけ私も一緒に見て楽しみたいと思ってます。


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