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【向き合うこと】私とグリンピースとひと手間と

【スナップエンドウとグリンピース】


スナップエンドウが好き。


ちょっとぽてっとした豊満なボディ


一口かじるとシャクっとした歯ごたえ

そこからのジューシー。


そしてお豆の優しい甘味が口の中に広がる。


美味しさとともにしあわせがいっぱいに広がる。

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スナップエンドウが好き

だけど

筋をとるのが嫌い



ひとつひとつ筋をとる

なんて

めんどくさい。


忙しいときなんてやりたくない。



食べるのは一瞬。

なのに食べるまでにはいくつも手間がかかる。



以前の私は
ばあちゃん畑からのありがたい恵みに対して
そんなことを思っていた。



好きだけどめんどくさい。

料理はできるだけ時間をかけたくない。

なるべく簡単ですぐできるもの。

それが判断基準だった。



今もなお
ずぼらなのには変わりがない。


でも、

食べ物への意識が変わった。

料理をすることへの意識が変わった。






ばあちゃんの畑。

この時期は色々なお豆さんたちが最盛期。

グリンピース
さやえんどう
スナップエンドウ

が今のラインナップ。



昨日は
ばあちゃん畑でグリンピースもぎ。

ベテランのばあちゃんからもぎ方を習う。


少し触ってざらざらしたらとっていい。

黄色くなりすぎると固くなる。

若すぎると水っぽい。



実は初めてだった

グリンピースをもぐのは。


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実際に触ってみる。

見た目も触り心地も豆によって違う。

なんだか形も色も個性がある。



【植物は生きている】

頭では知ってはいるけど、
触ることでまた違う感覚を得る。


生きている。


そしてその恵みをいただいている。


自然と感じる。



初めてついでにグリンピースの処理。

さやから出して冷凍することにした。



『豆ごはんなど加熱するものについては、生のまま。
そのまま食べるときはさやごとゆでる。』

たまに畑に出没するようになってから
義母と話をする機会が増えた。

先人の知恵は忘れないようにメモしておかなくちゃ。



グリンピースのさやから中の豆を出す。

ひとつひとつ。



豆を触る。

さやを開ける。


ひとつひとつ中身も違う。

豆の大きさも 形も 数も。

ひとつとして同じものはない。


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さやから豆は管みたいなものでつながっている。

まるでへその緒みたいに。



初めてまじまじとグリンピースと向き合った。


そしたらすごくかわいくて愛らしい。

そう思った。


中の豆の色なんてマット調。

いぶし銀みたい。

すごくきれいだった。

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自然のものは
そのままでこんなに美しいものなんだ。

そこに【美】はあった。



全部で20~30分かかっただろうか。

グリンピースと向き合う時間。

初めての尊い時間。

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以前は意味を見出せなかったけれど
今ならわかる。


野菜を食べるまでは
多くの時間と手間がかかっていて
色々な人の想いがつまっている。

だから美味しいんだ。



料理もそう。

口に入るまでの長い過程があって
ようやく美味しいものが食べられる。

必ずそこには自分以外の何かの存在があるんだ。



『ゆでる場合は
塩ゆでだとしょっぱくなるから、
ゆでてから塩を振る』

それがばあちゃんスタイル。

ばあちゃんからゆででもらった
グリンピースを食べながら

「やっぱりベテランのゆで方は絶妙ですな」
と人からの愛情はありがたくいただく。


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器サイズを間違えてあふれそうだけどね。



何かと向き合うこと。

時間はかかるけど、でもそこに意味はある。

何を感じられるかは自分次第だけど、
でも何を感じたっていいんだから
いっぱい感じればいい。


豆と向き合うことで

グリンピースがさらに大好きになりました。



綺麗道(きれいどう)


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