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ねこ背改善のカギ 「前庭」って?

日々お客様の身体のお悩みをうかがっているわたしたち。コロナ禍で特に耳にすることが多くなったのが、「ねこ背」に関するお悩みです。

b{stoicでは、不調の原因を探るため、一人ひとりにコンディションドックと名付けた「身体評価」を行っています。

多くの方への身体評価を通して分かったのは、

「ねこ背を解消したい!」とおっしゃる方のほとんどが、前庭の機能に問題を抱えているということ。

今回の記事では、ねこ背と前庭の問題を説明したうえで、自宅で簡単にねこ背を解消できるエクササイズ2つ紹介します。

そもそも前庭ってどんな役割を持ってるの?

前庭とは、耳の奥にある感覚器(センサー)のこと。
身体が動くと前庭が刺激され、他の感覚器(目や皮膚など)の情報とも照らし合わせ、自分が今、どこでどうなっているのかを脳は認知します。

前庭の代表的な働きは平衡感覚です。前庭が機能することで人間は不安定な二足歩行にも関わらず、平衡を保ち倒れずに動くことができるのです。

たとえば、走る、跳ぶ、回転するなど、身体を動かしても平衡を保てるのは、前庭やその他の感覚器の情報から身体全体のバランスを取ってくれているからです。

青い部分が前庭

前庭は筋肉や目、自律神経とつながっており、様々な役割を担当します。

・頭の位置の安定(首の筋肉とのつながり)
・目の動きの安定(目とのつながり)
・姿勢の安定(抗重力筋*とのつながり)
・自律神経の調整(自律神経とのつながり)


*抗重力筋:重力に対して姿勢を保つ働きのある筋肉

このように前庭はとても重要な部位なのです。

前庭機能低下→平衡感覚低下→ねこ背

では、前庭とねこ背はどのように関係しているのでしょうか?
先程お伝えしたように、前庭は平衡感覚を保つ役割を持っています。前庭の機能が低下すると平衡感覚を失って頭や身体を真っすぐに保つことが難しくなります。
頭は前に倒れ、付随して首や背中も前のめり、ねこ背になってしまうのです。

さらに、テレワークの普及に伴い、仕事中にPCの画面を覗き込む姿勢を取ることも増えました。前かがみの姿勢が長くなると前庭には悪い姿勢ときの情報が入ってくるので、悪い姿勢がデフォルトの姿勢であると書き換えられてしまいます。

つまり、一度ねこ背がクセになってしまうと、意識だけで頭をもとの位置に戻すことは難しく、前庭の働きを元に戻せなければねこ背も解消できないのです。

▼前庭機能のチェックはコンディションドックで

ねこ背解消には前庭のトレーニングで「平衡感覚」の改善が近道

身体は、使われない機能は低下していきます。前庭の機能が低下する理由も同じで、身体を動かす機会が減れば、身体の均衡を保つために前庭が働く機会も少なくなり、当然弱っていきます。

そこで今回は前庭を積極的に使い、平衡感覚や前庭の働きを改善するエクササイズを紹介します。前庭の機能を高める(もとに戻す)ことで、結果としてねこ背の解消につながります。

前庭エクササイズ

この2つの動きは特に前庭を刺激するものです。
こんな動きをすることは少ないですよね。しかし、幼少期のことを思い出すと床でコロコロ転がっていたり、目で何かを追いかけたりと実は、自然にこのような動きも行っていたのです。
エクササイズを通じて本来の働きを取り戻し、猫背を解消しましょう!

前庭が弱っている方は、この動きをすると乗り物酔いのような感覚になるかもしれません。その場合は、無理のない範囲で継続しましょう。


b{stoicでは、ご自身の前庭の状態のほか、身体全体をどれくらい使えているのかチェックできる「コンディションドック」を実施しています。

身体の状態を数値化し、不調の原因を特定する身体コンディションの検査。原因が明確になることで、自分に最も適した解決策が見つかり、最短で目的を達成することが可能です。

コンディションドック(体験レッスン)についてはこちら

ご自身の身体を把握したい方、猫背を改善したい方、肩こりや腰痛が気になる方など、是非お申込みください!

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