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Call From Police.

大都会での撮影が終了した。
絶世の美女の下着姿を撮影していたためか
下半身の疼きをかすかに感じながら
珍幹線に乗るために駅へ向かう。

Ring Ring!
疲労感溢れるミスターセンクスの脳を
つんざくような着信音が流れる。
いやこれはバイブだ。
Siriポケットのバイブレーションは
下半身の疼きには効果てきめんであり
イッてしまいそうになるのを我慢しながら
その知らない番号の電話をとる。

「石川明大さんでしょうか。」
おぬし。なぜ私の名前を知っているのだ。
「警察署のものですが」
けけけ、ポポポ、ポリスメンだ。

その瞬間ミスターセンクスは悟った
noteで犯してきた様々なオイタのせいだ。
その悪行が国家に伝わり
ついにオナワの時がきたのだ。
短かったが太い人生だった。
長さが足りなく満足させられないこともあったが
もう悔いはないさ。

その妄想を遮るようにポリスメンは続ける
「本日発生した事故の件なのですが」
じじじ事故!?
あああれか。
美女を視線で犯すという
リモートわいせつ罪だ。
本当にスマニュエルと思っている。

「本日駅前の駐車場で」
「あなたのアバ郎が事故に遭いました」
「簡単に言うとぶつけられました」

話としてはこうだ。
ミスターセンクスは本日の早朝に
駅前駐車場に車を駐車し
珍幹線で美女の下着に向かって行ったのである。

大都会で鼻の下を伸ばしている間に
ある人が駐車場でセンクスカーをぶつけた。
アバ郎に乗る奴はきっと狂人だと悟った
その人は自主的に警察に通報した。

そんなわけで警察からセンクスに着電した
そう言うわけである。

状況を整理するだけでも大変だったが
その色々を理解した瞬間
アバ郎が傷物になってしまったショックから
ボルトよりも早く走ってホームへ向かい
珍幹線の運転手を脅して400kmくらいださせて
アバ郎のもとへ向かったのである。

アバ郎は見るも無残な姿に
なっていたわけでもなく
バンパーをちょっと擦られていた。

壮大な話
小さな傷
ギャップ
疼いていた
センクスの下半身
いつのまにかなおってた。

その後事故処理やらなんやらで
家に着いたのは23時。
大変な1日だった。

唯一救いだったのは
お相手がきちんとした人で
ちゃんと警察に届け出てくれたことだ。

このご時世この小傷
当て逃げでもおかしくない状況だった。
もし当て逃げになっていたとしたら
ミスターセンクスの腸には
さらに5つのポリープが出来たことだろう。

今回はポリープではなく
ポリースとのやり取りだけで
事なきを得そうである。


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