#58 【特別無料公開】やりたいことが見つかりにくい本当の理由
▼前回のnote記事
「自分のやりたいことがわからなくて悩んでます」
という相談をいただくことが多い。本当に自覚できていない場合もあるが、「自分の好きなことを仕事にしていきたいけど不安だから、この道でやっていくと言えない」という場合もある。
「好きなことを仕事にしてやっていけるのかな」という不安はあると思う。自分で商品・サービスを提供して喜んでもらい、その対価としてお金をもらうことをイメージした時に、「お金をもらうのが申し訳ない」というような思いが発動することもあるからだ。
ぼくも公務員を辞めて独立したての時はすごくこの気持ちがあったのでめちゃくちゃ気持ちがわかる。
しかし、なぜ「お金をいただくこと」に抵抗があるのか??
この原因は??
お金のメンタルブロック??
と思うのではないだろうか。
しかし、「お金のメンタルブロック」が原因じゃない場合もある。本当の原因が「好意を受け取ることに慣れていない」ということもあるのである。
お金に限らず、自分のために何かしてもらうとか、「時間を使ってもらうのが悪い」とか、「自分でちゃんとできなきゃダメだ」というように「自立していない自分=ダメ」ととらえていて、この影響でお金についても受け取ることに抵抗が出ている場合もあるのだ。
というのも以前、
「自分で商品・サービスを作って、それでお金をいただくということに抵抗があるんです」
という相談をもらったことがあった。
ぼくはこの相談を聞いて、「過去に何かお金の関係で嫌な思いをしたことがある?」と聞いてみたが、そういった事実が一切なかったのである。
「あれ?価値観や思い込みは過去の経験から生まれるのに、なんでその経験がないんだ?」
と思った。
相談を受けて対話をするうちに、
「自立しなきゃ」
「頼れない」
「甘えられない」
「好意を受け取れない」
と思っていることがわかった。この影響から、お金についても受け取ることに抵抗が出ていたのである。
これはすごく大きな学びだった。
お金がどうこうという話ではなかったのである。
日本人は、何かをしてもらうことや受け取ることに抵抗があるのだと思う。
しかし、この「相談をすること=悪」ということや、「人に何かしてもらう=悪」という解釈をしている状態では自分でビジネスは展開できない。この思い込みを再解釈することが必要だ。
この記事を読んでいるあなたも、人の時間をもらったり、アドバイスをしてもらうことに対して、「迷惑なんじゃないかな」というふうに思っているかもしれない。なのでここからは、この思い込みの再解釈を一緒にしていきたい。
何かをしてもらうことは、心理的win-winである
ここで少し、立場を置き換えて考えてもらいたい。
あなたの友人のKさんが、
「あのさ、相談があるんだけど」
と言ってきたら優しいあなたはきっと、「どうしたの?」と聞くだろう。すると、Kさんは「実はこういうことで悩んでいるんだけど」と言ってくる訳で、あなたは「それだったらこうしたらいいんじゃない?」と力になるためにアドバイスをするだろう。
その後、そのKさんがあなたのアドバイスを実践して、後日に報告とお礼をしてきたらどう思うだろうか?
きっと、
「力になれた!」
と思って嬉しくならないだろうか。
人は、人の役に立てたら嬉しい生き物なのである。問題は、アドバイスをもらっても実践しないことや、実践しても報告やお礼を伝えないことだ。それでは心理的win-winにはならない。
相談しても、その後の報告や「ありがとう」と口にするからこそ、関係が深くなっていく。だから、相談することや、何かをしてもらう事はそのKさんを喜ばせる事にもなるのだ。
この好意を受け取る習慣や報告や「ありがとう」と口にする習慣を身に付けていくことが大切で、それが自然になってくると、代金についても受け取ることができるようになっていく。過去の話ではあるが、これがすごく大きな学びだった。
やっぱり、好きなことを仕事にしていきたいという大学生と話す時にはお金の話にもなるので、「やっていけるのか不安なんです」「頼るのが苦手です」という人にはこのことを共有している。
昨日、大阪の福島にあるイベント・コワーキングスペースのRYO-ZAN-PAKで、以前にぼくを取材してくれた大学4回生のハナコさんの自己認識セッションをしてきた。
▼取材していただいた記事
ハナコさんが、大学卒業後の自分の仕事だったり今後の展開について迷っているという話をしてくれていたので、昨日セッションを約2時間させていただいた。
好きなことや興味・関心が強いのは
・DIY、インテリアのコーディネート
・古着ファッション
・わが道を生きている人たちが集う場所
の3つだった。
この時にも、さっきの商品・サービスのお金の受け取りの話もし、インテリアコーディネートや古着のファッションコーディネートについて商品・サービスの設計についてコンサルティングさせていただいた。
例えば、インテリアコーディネートであれば、部屋のBefore→Afterの動画や写真で変化を伝えることができる。そういった活動をしていくことで相談を受けたり希望を聞き、部屋を一緒にDIYしていくことができるということだった。
一番最初、依頼がなくてもまずは自分の部屋をDIYしてBefore→Afterの動画や写真を示していけば「こんなふうに変えられるんだ」と伝えられる。
こう言ったことを話していくと、
ハナコさん:できるのかなっていう不安があったり迷ってたんですけど、話していてやってみたいと思えるようになりました!チャレンジしていきたいです!
ハル:わが道を生きている人たちが集う場を探してそこでアルバイトするのもいいよね。生活費をもらえるから。収入は一本じゃなくてもいいし、そういうことがやりたいと発信していくことで「こんな人がいるよ」とか「こんなところがあるよ」と言ってくれる人と出会えるかもしれないから。発信していきましょ!
ハナコさんとのご縁、自己認識セッションができたのはRYO-ZAN-PAKの経営をされているRYOさんのおかげです!(一緒に写真も撮らせてもらいたかったんですけどお忙しくされていてでできませんでした。すみません!)
ハナコさんも約2時間のセッション・ロングインタビューに応えていただけてありがとうございました!
最後に、ハナコさんのセッションができたのは、このnoteマガジンの購読・サポートをいただいているみなさんと、運営している自分を知る学校「自分史サロン」のメンバーで寄付をいただけた方のおかげです。みなさんの気持ちをハナコさんに伝えることもできて、本当に胸がいっぱいです。
ありがとうございます!
前回の記事にも書きましたが、先日も教員や教育関係の仕事を志す大学生のみなさんに「自分を知る授業」をさせていただけました。
こうして次々に関わらせていただいて、ポジティブな変化を一緒に生み出していけていることが本当にありがたいし、楽しいです。
今後も活動を継続して直接学校からオファーをいただけるようにがんばっていきたいですし、想いを同じくする方々とコラボして「自分を知ることの大切さ」を伝えていきながら「誰もが自分の人生を決定できる社会づくり」を進めていきます。
【お知らせ】
今日の午前中、保育士を目指している短大生の方々へのオンライン授業をさせていただくための打ち合わせをさせていただきました。徐々に徐々に前に進んでいます。このことについても記事に書いていきます。本当にいつも応援ありがとうございます。
2020月9月29日
ハル
▼次回の連載note記事
▼本日配信したYouTube動画
▼関連リンク▼
▼連載:第1話
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水樹ハルの「まだ世には出せないお話」
ストーリー制作専門のWebライター、カウンセラーとして、「チャレンジを応援しあえる世界」を実現することを目指す、水樹ハルのnoteマガジン…
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