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こころとからだをととのえる チャージングウィークのすすめ

「持っている力を発揮したい」「高いパフォーマンスを保ちたい」というのは、どんな仕事に関わっている方でも共通して持っている希望ではないでしょうか。

今日はそんな方に、「チャージングウィーク」をご紹介します。

<こんな方に>
・より良いパフォーマンスを発揮し続けたい方
・本来持っている能力や感性を発揮したい方
・いつも体や心に疲れを感じている方
・対人支援に関わっている方

こんな人が書いています。

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1. チャージングウィークとは

「チャージングウィーク」とはその名の通り「充電をする期間」です。

私はこの言葉を、以前勤めていたコーチングファームで知りました。当時、1対1のビジネスコーチングを行うとともに、複数の参加者に対して電話で行うコーチングスキルのトーレナーもしていたのですが、そのトレーニングがお休みになる週が「チャージングウィーク」と呼ばれていました。

チャージングウィークは、仕事が全くなくなるわけではありませんが、いつもよりは時間に余裕ができて、「重要度が高いけれど優先度は低くて普段なかなか手をつけられなかったこと」を進めることができたように思います。

今はフリーランスになって5年、日々、比較的ゆったりと過ごせしていますが、チャージングウィークを明確に設けてみたところ、さらに心地よく過ごせるようになっている実感があるので、今日は私が今採用しているチャージングウィークについて、その設定の仕方や過ごし方・メリットについてご紹介します。

2. チャージングウィークの設定のポイント

<チャージングウィークの設定のポイント>
①バイオリズムに合わせて、休息が必要なときに設定する
②そのために、自分の気分のパフォーマンスを観察してみる
③いくつかのパターンで試してみる

私は今月は、ちょうど今週一週間をチャージングウィークとしています。

なぜ、今週かというと、今週満月になる日があるから。

女性の方であれば「なるほど」という実感がある方も多いかもしれませんが、私は「何だか今日はとっても眠いなあ」と思ったら、満月だったということがよくあります。

また、満月もしくは新月に合わせて生理が来るという方もいらっしゃるのではと思います。(月の巡りに合わせて生理が来るのは、身体が自然のリズムに合っている印ですね!)

女性は月の巡りに合わせたリズムというのがありますが、男性も、何らかのバイオリズムがあるのではないでしょうか。

「月」という短い単位では分からなくても、例えば「毎年この時期は何だか気分が落ち込むなあ」という方はいらっしゃるのではと思います。

どんなときをチャージングウィークとしたらいいかは人それぞれですが、共通するのは「休息が必要なとき」に設定するということです。

女性でも、生理のときに休息が必要という方もいれば、PMS(月経前症候群)のために生理の前に何だかとっても不安定になるという方もいます。

チャージングウィークを適切なタイミングで設定するために、まずは日々の自分のパフォーマンス(アウトプットの質)や、気分の浮き沈み・体調などを観察してみましょう。

「観察」と言っても、手帳にその日の気分を一言書くとか、点数をつけるとか簡単な形で大丈夫です。

「こんなリズムかなー」という感じであたりをつけて、まずはチャージングウィークを設定して過ごしてみるというのがおすすめです。

3. チャージングウィークの過ごし方と心構え

<チャージングウィークの過ごし方>
①予定を減らす
②その日やりたいことをする
③何もしないことを許容する

ここでは例として実際の私の過ごし方をご紹介します。
私はチャージングウィークの間どんな風に過ごすかというと…

・仕事は定期の打ち合わせやセッションのみ
・新規のセッションなどは入れない
・メールの確認は1日1回程度
・本当に必要なものにしかメールの返信はしない
・いつもと違う場所に出かけてみる
・カフェ(夏はビーチ)で読書をする
・家の中(夏はベランダ)で日向ぼっこをする
・その日やりたいことをする
・買い物は最低限
etc...

こうしてみると、チャージングウィークといって何か特別なことをするかというとそうではありません。どちらかというといつもより少し引き算をして、時間に余裕を持って、やりたいことをやりたいようにするという感じでしょうか。

会社勤めの場合、日向ぼっこをするのは難しいかもしれませんが、ミーティングや営業などの予定を可能な限り減らしてみたり、プライベートな予定を入れないでおくということができるのではと思います。

私の場合、普段からSNSの利用は少ない方ですが、普段SNSの利用が多くそれに時間もエネルギーも使ってしまっていると感じる方は、SNSの利用を制限してもいいかもしれません。

その場合、「やらない」というのは義務感が大きくなってしまうので、「その代わりに何をするか」とか「本当は何をしたいか」を考えて、「やりたいと思うことをやる」という意識を向けることがおすすめです。

のちなみに、オランダ語には「何もしない」という意味の「niksen(ニクセン)」という言葉があるそうです。ちなみに、オランダ語には「何もしない」という意味の「niksen(ニクセン)」という言葉があるそうです。週末や休暇は、「何もしない」で過ごすんですね。

ドイツに住んでいたときも、間借りしていた家のお母さんに、週末「今日は何をするの」と聞いたら、「何もしない」と答えが帰ってきたことがありました。(彼女は実際にその日の椅子でごろごろしていました)

「何もしない自分」には「これでいいのかな」と不安や罪悪感のようなものが湧いてくることもありますが「これでいいのだ」と開き直ってぜひゆったりとした時間を過ごすことそのものを味わっていただければと思います。

チャージングウィークの場合は全く仕事をしないわけではないので(全くしなくてもOKです!)、完全な休みのときに感じる何となく「休みきれない感じ」よりも、むしろ、リラックスした気持ちを感じやすいかもしれません。

4. チャージングウィークのメリット

<チャージングウィークのメリット>
①心と体がととのって、より良いパフォーマンスが発揮できる
②本当に必要なことが何なのか(不要なことが何なのか)が分かる
③本当にやりたいことが分かる

「心と体がととのって、より良いパフォーマンスが発揮できる」というのはチャージングウィークの目的でもありましたが、それに加えて②③に気づけることも大きな価値なのではと思っています。

例えばメールの確認って、相手に宣言をしておけば1日1回でも意外と大丈夫なんだなとか、人と会わなくても楽しく過ごせるなとか笑(このあたりは人それぞれだと思いますが)

普段「やらないといけない」と思っていることのほとんどは、やらなくても(減らしても)大丈夫なことだったりします。

何よりも、誰にも頼まれなくても締め切りがなくても自然とやっていることがあって、それは自分が本当に好きなこと・やりたいことなんだなというのも分かります。

そういう意味で、チャージングウィークは、普段自動運転でやっているたくさんのことを、自分にとって本当に必要かどうか確認をする期間とも言えるかもしれません。

5. 思い切って「ウィーク」を設定しよう

ここまで読んでこられて、「2,3日ならできるかもしれないけど、1週間、予定を減らすのは大変だな」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方こそ、ぜひ、「チャージングウィーク」を設定してみてください。

忙しい方は、きっと、週末や連休などの休みは「疲れを癒す時間」として過ごされているのではないでしょうか。

それは、その状況の中で必要な休息だとは思いますが、もし「働いている時間は消耗する時間で、休みの日は疲れを癒す時間・消費をする時間」ということが続いていったらどうでしょうか…

チャージングウィークは、自分にとって心地よい時間の過ごし方、ひいては人生の在り方を感じる時間でもあります。

自分にとって心地よい時間の過ごし方、在り方ができていたなら、アウトプットするものの質も自ずと上がってきます。

南の島に行く必要はありません。いつもの暮らしの中で、いつもより少しだけ予定を減らして、自分にとって好きなことや心地いいことを見つけるきっかっけにしていただければと思います。

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                                                                                      Illustrated by HISAKO ONO

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