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戦争史に向き合う

皆様こんにちは。
本田拓郎(Takuro Honda)と申します。
この記事へお越しくださいまして、ありがとうございます。

 このnoteでは、今現在観光業に就いている私が、私の目線で、「観光・旅行・歴史・文化・教育」について、知識や新たな発見の提供、その他自論を展開し、古代ギリシャでいう「アゴラ」のような場所を目指します。私が勉強していることを皆様とも一緒に学ぶというスタイルで、記事を創っていきます。

 さて、本日は8月15日。第二次世界大戦の終わりが終わりを告げた日です。今日はあまり多くを語らず、私が考える、戦争史を学ぶ大切さをつらつらと述べていきたいと思います。

拙い文章力と乏しい考察力ではありますが、
最後までお付き合い、お願いいたします。

1. 修学旅行における平和学習

 皆さんは小学生の時の修学旅行で、どこへ行きましたか?

 私は、福岡県福岡市の小学校に通っていたので、長崎県長崎市へ行きました。長崎って修学旅行には持って来いの場所だと思うんです。海禁体制期に唯一外国文化と結びついていた場所だし、トーマス・グラバーを筆頭に明治維新以降の日本の発展を支えた場所だし、1945年8月9日午前11時02分に原子爆弾が投下された場所でもあるからです。

 私は父方の祖父母が長崎にいるので、幼い頃からそれら全てに触れてきましたが、修学旅行で初めて原爆資料館に足を運び、悲惨な歴史を目の当たりにしました。

 その数年後、私が通っていた小学校の修学旅行の行先が変更されたと耳にしました。その行先は、鹿児島県南九州市。かつては、知覧町という自治体が存在していた街です。第二次大戦中に特攻隊の飛行場が置かれ、現在も特攻平和会館が設けられています。

 校風とか、教育理念にもよると思いますが、修学旅行における平和学習は、より身近に「戦争」の歴史を学ぶことが出来る良い機会だと思いますし、若い世代に対し、これからの人生を歩む上で、必ず知っておかなければいけない、人類の歩みを学ばせる機会は、絶対に無くしてはいけません。

 でも、その学びは、「戦争という事件があって、街は劫火に包まれ、多くの生命が奪われた」ということにフォーカスするのか、「日本はアメリカと戦争をし、原子爆弾を投下され敗れた」ということにフォーカスするのか、「戦争に日本が敗れたことで、平和主義を掲げる新たな日本史を歩み始め、その歴史の中を私たちが生きている」ということにフォーカスするのか、そこは学校と自治体と、そして修学旅行を提供する旅行会社の腕の見せ所です。

 今を生きる私たちが、戦争を知らない世代ですが、歴史を紐解き、次世代へ、未来へその歴史を受け継いでいくために、修学旅行における平和学習は存在するんじゃないですか?

2. 文学における学び

 あまりにも有名ですが、野坂昭如の『火垂るの墓』は一度は読んだことがあるでしょう。本は読んだことはなくても、スタジオジブリのアニメ映画でご覧になったことがあるのではないでしょうか。

 私も幼い頃に何度も見ましたが、描写が衝撃的で、結構トラウマでした。正直今も。でも、これもまた1つの教育という意味では大きな史料になっているのではないでしょうか。

 正直なところ私は、アニメや漫画、絵本などで、戦争を主題にしているものは避けて生きてきました。そういう描写が恐ろしかったからです。だから『火垂るの墓』も1度しか見たことがないし、『はだしのゲン』も読んだことがありません。

 でも、史実をもとに、子どもたちだけでなく、我々若年層にも、そして、日本だけでなく、世界に発信する方法として、最も身近で、最も影響力を持つものとして、「文学」は非常に有効な手段だと思います。

 ただ、先ほども述べた通り、私は結構ビビりなので、戦争の描写はめちゃめちゃ怖かったですし、目を背けてました。原作の『火垂るの墓』を読んだのも大学生になってからなので、どれだけ戦争史の重要さを心に留めさせるか、学ばなければいけないと感じさせるかは、家庭教育の腕の見せ所だと思います。

 ものすごく幼い子どもをターゲットにするのでなく、小学校の社会の授業で、歴史に触れたタイミングや、夏の高校野球の試合中のサイレンなど、少しでも考えさせるタイミングを拾うために、いかにアンテナを張っているか、そして、子どもから質問された時に正確に答えることが出来るために、親側も正しく歴史を把握する学びをすべきではないでしょうか。

3. 戦争史は必須科目

 たしか去年の同じ日に出した記事『戦争から目を背けるな』でも述べたんですけど、「戦争史」を避けて通ってはいけません。怖いとか、暗いとか、そんなイメージの方が強いですけど、絶対に、人間である以上、学ばなければいけません。

 特に、私たち日本人は、戦争を経験したからこそ、今の日本があることを忘れてはなりません。この歴史こそが、今の日本で私たちが平和に生活を送ることができ、大きく経済発展を遂げているわけです。

 たしかにGHQの主導こそありましたが、日本人は世界に対して、戦争の愚かさ、二度と起こしてはいけない事件であることを発信していかなければなりません。世界が平和じゃないと、旅行も出来ないですからね。

 この記事をご覧くださって、今日という1日のどこかで、我々が歴史から何を学ぶのか、何を未来に繋いでいかなければならないのか、1分でも、1秒でも、刹那でも良いので、考えてくだされば嬉しいです。

"History"は"Story" 歴史という物語の中にいる私たちが、未来の物語を創っていくために、歴史を学ぶ意味があるのです。

今回も最後まで読んでくださいまして、誠にありがとうございます。
また次回お会いしましょう。

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