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多様性を尊重するのは否定しない文化の醸成、十人十色、千差万別・ダイバーシティマネジメントとは

多様性の尊重

 多様性というと、人種、国籍、性別、障害、貧困・・・での差別をなくす取り組みが挙げられますが、私たちが日々行っている業務に落とし込むとどうなのでしょう。
 それは日々行われているコミュニケーション、対話の中に否定しない文化を醸成することではないでしょうか。
 異なる意見や価値観に接したとき、すぐにそれは無理、それは違うと言わずに受け止める。自分にない視点や発想を生かし合うには、まず聞くことが大事です。
 違う考えに接し対話を重ねるうちに、自分の考えが変化し新しいアイデアが生まれます。
 例えば
 営業力を磨くには、聞く力を磨くことと言われます。
 顧客の要求と自社のリソースにギャップがあるとき
 顧客との会話を重ねていくうちに、より解決すべき課題が明確になり、新たな解決策が浮かんでくるのと同じです。最初から無理と言う営業では営業力は向上しません。
 社内も同じ、結局多様性の尊重とは、相手の話・考えをすぐ否定しない、よく聞くことから始まるのです。

多様性をマネジメントする(ダイバーシティマネジメント)

 十人十色、千差万別、三者三様、一概に〇〇人はこういう人だとかは言えません。それぞれ個性をもっており、その人固有の良さを引き出すのがマネジメントの役割です。
 何よりも個の違いがあることを理解すること、この人の大事にしていることは何か、どういう状況で力を発揮するのか、どういう経験がこの人を成長させるのか。100人いれば100人違います。誰一人同じ人はいません。違いを理解、認めたうえでどうマネジメントするかです。もちろん100通りのマネジメントをするということではないです。
 多様性をマネジメントするということは、その組織の人たちが多様性について理解すること。否定しない文化を醸成する、個々の違いを認めるチーム、組織にすることです。
 そのためには他の人のせいにしない、他責にしないことを実践する。自分がどうするのかについていつも問いかける。
 これは国、性別、職種、役割の違いがあっても同じことです。さまざまな意見を批判するのでなく肯定的にとらえ、たくさんのアイデアが出る場づくりに努める。さまざまな意見が出るから、そこからこれまでにないアイデアも浮かび、そしてそれを実行していくことでそこに携わる人が成長する。
 このことが多様性を尊重する、ダイバーシティの重要な意味だと日々の言動で伝えていくことです。

 では多様性にも程があるのでしょうか
 否定から入らない、相手の話をよく聞くのも程があるのでしょうか
 何事にも程はあります。すべてのことに否定してはいけないとか、どんな話でも聞かなければならないということではもちろんないです。程というより、自分にとって本当に嫌なこと、心がやんでしまうようなことは、聞かないその場から離れることも大事です。
 そういう人もいるという理解もまた必要なことです。


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